自然農法や自然栽培を学ぶ上で、最も基本でありながら奥が深いのが「自然尊重・自然順応」という考え方です。自然のリズムに寄り添い、作物が最も育ちやすい「適期」に合わせて種を降ろすことが原則とされています。
しかし、実際の現場では「畑を借りたばかりで準備が間に合わなかった」「苗や種芋が余ってしまった」など、どうしても理想のタイミングを逃してしまうケースもあります。
今回は、自然栽培歴20年の今橋さんが「適期より2か月遅れて植えたジャガイモ」の収穫動画から、自然の摂理と作物の逞しい生命力について学んでいきます。
背景:適期を2か月逃したジャガイモの植え付け
温暖な高知県では、春ジャガイモの植え付け適期は一般的に3月頃とされています。
しかし、今橋さんが新しい畑を借りたのは4月。そこから開墾作業を行い、種芋を植え付けたのはおよそ5月になってからでした。適期からは実に「約2か月」も遅れてのスタートです。
通常であれば、生育期間が足りずに気温が上がりすぎてしまい、まともな収穫は望めないと考えられます。それでも「種芋があるのにもったいない」「小さくても1つでもできればラッキー」という、ダメ元・実験的な気持ちで土に託されました。
収穫の様子:掘ってみて分かった驚きの結果
迎えた収穫の日。土を掘り起こしてみると、予想を覆す光景が広がっていました。
- 序盤の株:根はしっかりと張っているものの、2〜3個の小さめのイモ。「やはり2か月のギャップは埋められないか」と思わせる結果。
- 中盤以降の株:掘り進めると、1株から4個、5個、多いところでは6〜7個ものイモがゴロゴロと出現。中には通常期に収穫できるような、立派なサイズのジャガイモも多数含まれていました。
途中、カメムシなどの虫の飛来や過酷な環境を経験したにもかかわらず、最終的にはバケツ一杯近く(約7〜8割)の収穫量となりました。2か月遅れという絶望的とも思えるハンデを背負いながらも、ジャガイモたちはしっかりと次の世代へと命をつないでいたのです。
自然栽培の実践から得られる2つの学び
この実践動画からは、自然農法・自然栽培を探求する私たちにとって非常に重要な2つの示唆が得られます。
1. 「自然尊重・自然順応」が基本であること
今橋さんも動画の中で語られている通り、「どんなプロであっても、時期を外したら作物は思い通りにはできない。それが自然の理(ことわり)」です。
本来のポテンシャルを100%引き出し、無理のない豊かな実りを得るためには、やはり地域の気候に合わせた「適期」を外さないことが大前提です。自然の運行に人間側が合わせる姿勢こそが、自然栽培の根底にあります。
2. 人間の計算を超えた「作物の生命力」
一方で、「時期が遅れたから完全にゼロになるか」といえば、決してそうではありませんでした。自然界の命は、与えられた短い時間と環境の中で、最大限に生き抜く力を持っています。
「もう遅いから無理だ」と人間の頭だけで判断して諦めてしまうのではなく、ダメ元でも土に託してみることで、自然は思いがけない恵みを返してくれることがあります。
まとめ:自然の理を学びつつ、可能性を信じる
今回の事例は、「適期を守らなくても良い」という話ではありません。来年は正しい時期に植えるという前提を持ちつつも、「植物の可能性はゼロではない」という希望を教えてくれる貴重な実践記録です。
自然農法を実践・探求していく過程では、思い通りにいかないことや時期のズレも起こり得ます。そんな時も、自然の摂理への敬意を忘れず、同時に作物が持つたくましい生命力を信じて向き合っていく姿勢を大切にしたいものです。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。









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