自然農法や自然栽培において、避けて通れない基本作業のひとつが畝(うね)づくりです。スコップを使って土を盛り上げる作業は重労働になりがちです。腰や腕に負担がかかり、疲れてしまう場面も少なくありません。
今回は、自然栽培歴20年の今橋さんの実践動画から要点を整理しました。スコップを効率的に使う身体の動かし方と、高畝づくりの手順を紹介します。
1. 畝づくりの準備と必要な道具
畝づくりに必要な道具は、基本的には以下の2点です。
- スコップ(剣先スコップ)
- 紐(水糸など、直線を引くためのもの)
- (草が生えている場合は、草刈り用の鎌や刈払機)
作業前の下準備
畝を立てる場所に背の高い草がある場合は、事前に地際で刈り取ります。刈った草は脇によけて保管しておきます。畝を立てた後、土の上に敷いて草マルチとして再利用するためです。草があまり伸びていない畑であれば、そのまま作業に入って構いません。
2. 効率を劇的に上げるスコップ使いのコツ
腕の力や足の踏み込みだけに頼ると、スコップ作業はすぐに疲れてしまいます。今橋さんによると、重要なのは「体重移動」と「バネ」の活用です。
① 紐を張り、ラインに沿って切れ込みを入れる
まず紐をピンと張り、畝の端となる直線のラインを決めます。その紐に沿ってスコップをまっすぐ土に突き刺していきます。溝を掘るための境界線を、地面へ正確に刻み込む作業です。
② 「小ジャンプ」と体重移動で土に刃を入れる
硬い土や粘土質の土にスコップを入れるには、独自のコツがあります。スコップの肩に足を乗せ、軽く小さくジャンプするように跳ねます。着地の瞬間に、全体重をスコップへ一気に乗せる動かし方です。
足の力だけで押し込もうとする必要はありません。身体全体の重さを刃先に伝えることで、地面の奥まで深く入っていきます。
③ 抜くときは上下に揺らす
粘土質などの硬い土では、スコップが噛んで抜けなくなる場合があります。無理に力任せに引き抜くのは禁物です。柄を前後に軽く揺らし、土との間に隙間を作ってから引き抜きます。
④ 両側に切れ込み線を入れる
片側の作業が終わったら、畝幅を決めて反対側にも切れ込みを入れます。あらかじめ両サイドに溝の境界線を刻んでおく段取りです。この事前のひと手間により、その後の土を掘り上げる作業が格段にスムーズになります。
3. 土をすくい上げて高畝を作る
両側にラインを入れた後、溝になる部分の土をすくい上げていきます。掘った土を中央へ次々に盛り上げ、畝を成形していく工程です。
- 溝の幅はスコップより少し広めにする:溝幅をスコップより少し広く取ると、刃先が引っかかりません。土をすくう一連の動作がスムーズに進みます。
- スコップの裏の土はこまめに落とす:湿った粘土質の土は、スコップの裏側にこびりつきやすい性質があります。余計な重さになるため、足や棒でこまめにこそぎ落としながら掘り進めます。
- 足の力+前への体重移動ですくい上げる:土をすくう際も、足をかけると同時に体重を前方へグッと移動させます。刃が深く入り、一度にたくさんの土を持ち上げることが可能です。
溝を深く掘り下げて土を寄せることで、高さ30〜40cmの高畝が完成します。高畝に仕立てると、土壌の水はけと通気性が格段に向上します。作物の根が下へ深く張りやすい環境が整う仕組みです。
4. 畝立て後の種まきと防寒対策
畝が整った段階で、さっそく種まきの作業へと移ります。動画内では「ジャンボほうれん草」の筋まき(条まき)を実践していました。
- 筋をつける:畝の上に浅い溝をまっすぐ引きます。
- 種まき:発芽率を考慮し、少し厚めに種をまいて後から間引きます。
- 覆土と鎮圧:土をかぶせ、手のひらで軽く押さえて種と土を密着させます。
- 水やり:ジョウロを使い、たっぷりと水を与えます。
寒い時期の工夫(ミニハウス効果)
最高気温が10度を下回る時期や遅霜の恐れがある環境では、保温が大切です。種まき後、透明シートを畝の上に直接かぶせてピンで留めておきます。
日中の太陽熱で内部が温まり、ビニールハウスのような保温効果が得られます。地温が確保されるため、発芽が大きく促進されると今橋さんは解説しています。
まとめ:道具の扱い方ひとつで農作業はもっと効率的になる
自然農や自然栽培では、機械を使わず手作業で畝を立てる場面が多くあります。力任せに作業をするのではなく、道具に体重を乗せる身体の使い方を覚えることが大切です。
スコップの構造を上手に活かせば、作業スピードが上がり、身体への負担は大幅に軽減されます。道具の扱い方を工夫しながら、無理のない畝づくりを試してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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