自然栽培を実践するうえで、避けて通れないのが雨との付き合い方です。定植や種まきの時期に雨が降り続き、畑の土がぬかるんで作業が進まない場面は少なくありません。
今回は、自然栽培歴20年の今橋さんが語る知恵をまとめました。雨が降ったときに避けるべき行為と、天候に左右されずに栽培を進める実践的な対策を整理してお伝えします。
雨の日に「畑に入ってはいけない」根本的な理由
雨の日や雨上がりの直後、土に対して絶対にやってはいけないことがあります。それは「畑に入ること(土を踏むこと)」、そして「無理に耕すこと」です。
水分を多く含んだ土に入ると、足元の重みで土が固まります。土の中にある大切な隙間(団粒構造)が押しつぶされてしまうためです。その結果、土はカチカチに締まり、水はけや空気の通りが著しく悪化します。
基本の鉄則は「土がしっかり乾くまで待つ、我慢する」ことです。
やむを得ず作業して土がゴロゴロになった場合の対処法
待つべきだと分かっていても、苗の植え付け期限などで無理に作業せざるを得ない場合があります。
動画内では、雨続きの中で強引に耕してソラマメを植えた区画が紹介されていました。土は団子状に固まり、スコップも刺さらないほど硬い状態でした。それでもソラマメは病気ひとつなく、力強く生長しています。
なぜ過酷な状況でも育つのか?
自然栽培を長年続けて生命力が高まった土には、土自体の力(地力)が備わっています。そのため、多少の悪条件であっても作物は乗り越えて育ちます。
ただし、これは土ができあがっている場合の例外的な結果です。もし土の固まりができてしまったら、無理にいじらず、土が乾いてから手でほぐしてあげる必要があります。
雨続きのピンチを乗り切る3つの解決策
天候に振り回されないために、今橋さんは事前にできる実践的な対策を3つ挙げています。
1. セルトレーやポットを活用して時間を稼ぐ
種まき期に土がぬかるんでいるときは、畑への直まきを避けます。まずはセルトレーや育苗ポットに種をまく方法が有効です。
育苗期間でおよそ1ヶ月ほどの時間を稼げます。その間に天候の回復を待ち、畑の土が乾いてから定植へ進める設計です。
2. 畑に「溝」を掘って排水と空気の流れを確保する
粘土質の土壌や水が溜まりやすい場所では、雨水が抜けず作業が遅れがちになります。
有効な対策となるのが、畑の周囲や低い場所に排水用の溝を掘ることです。
- 水が溜まりやすい一番低い場所へ向かって溝を掘る
- 畝の周囲をぐるりと溝で囲む
水が逃げる道を作るだけで、水はけは劇的に改善します!土の中の空気と水の巡りが促され、野菜の根張りも格段に向上します。
3. 雨が降る前に「乾いた土」を室内へ確保しておく
雨が降り続くと外の土は泥状化し、ポット上げなどの育苗作業すら行えません。
そこで雨予報が出た段階で、外の乾いた土をハウスや納屋、軒下へ運び込んでおきます。あらかじめ土を確保しておけば、外が雨であっても室内で落ち着いて種まきを進められます。
【番外編】自然栽培における「水」の優先順位
今橋さんによると、水やりに使う水にも植物にとって明確な質の差があります。動画で示された優先順位は次のとおりです。
- 直接降る雨(生命の水):最も作物を元気にします。日照りで萎れた植物に汲み置きの水をあげても、すぐには回復しません。しかし、ひと雨降るだけで植物は一気に息を吹き返します。
- 雨水を溜めた水:雨どいなどを活用し、タンクに溜めた雨水です。畑の水やりに適しています。
- 汚染のない地下水
- 川や水路の水
- 水道水
上流の環境次第では、水路の水に農薬が含まれる可能性もあります。消毒された水道水しか使えない環境もあるはずです。そうした状況であっても不満を持たず、「作物を育てるために使わせていただけることに感謝して使う」姿勢が大切だと今橋さんは説きます。
まとめ:土を尊重し、自然の巡りに合わせた農を
自然栽培の基本は、自然を尊重して無理を重ねないことです。
- 雨の日は土を踏まず、しっかり乾くまで待つ
- タイミングが合わないときは、育苗ポットや溝掘りで柔軟に対処する
- 天からの恵みである雨水を大切に活かす
人間の都合で土をねじ伏せる姿勢は禁物です。土の状態をよく観察し、呼吸しやすい環境を整えることが健康な野菜作りにつながります。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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