自然栽培を20年実践されている今橋さんが、寒冷なイギリスでトウモロコシの自家採種に成功した栽培工程と知見を公開されています。種まきから定植の工夫、種取りの方法、そして作物が環境に適応していく過程について内容を整理してお伝えします。
トウモロコシの種まきと育苗のポイント
トウモロコシは発芽率が良好なため、ポットへ1穴につき2粒ずつ種をまきます。今回の栽培では7センチから9センチほどのポットを使用しています。
苗がある程度の大きさに育つまで管理し、畑への定植時期を迎えます。
定植の注意点と受粉を促す植え方
定植時にはいくつかの重要なポイントがあります。
- 植え付け前にポットごとバケツの水へ浸し、底までしっかり水を吸わせる
- 根を極力傷つけないよう注意してポットから外す
- 株間は約30センチ(ポット2個分程度)の間隔を空ける
- 植え付けた後はしっかりと土寄せを行う
配置にも工夫が求められます。トウモロコシ栽培では受粉の成否が実入りを大きく左右するためです。風による受粉を確実にして粒揃いを良くする目的から、1列ではなく「2列」で植え付けます。並び順は並列でも千鳥配置でも構いません。
自家採種の方法と種の保存
来期に向けた種の採取と保管手順は以下の通りです。
- 収穫適期を過ぎても畑にそのまま残しておく
- 実がしっかり膨らんだ段階で収穫し、室内で乾燥させる
- 冬の1月〜2月頃まで室内に置いて乾燥を進める
- 手で粒をポロポロと外せる状態になったら脱粒する
- 採取した種は冷蔵庫に入れて保管する
特別な機材を使わず、時間をかけて自然乾燥させる手法がとられています。
8〜9年かけて寒冷地に適応した自家採種のストーリー
トウモロコシは本来、温暖な気候を好む作物です。イギリスの夏は30度を超える日がほとんどなく、平均気温は25度前後に留まります。このような寒冷地でのトウモロコシ栽培は本来極めて困難とされてきました。
種苗会社から購入した有機の種を栽培した1年目は、立派な実が収穫できました。しかし、その株から種を採って栽培した2年目は、実の粒が入らない「歯抜け」の状態になったと今橋さんは語ります。種苗会社の種からは綺麗な実ができる一方、自家採種したものは実が入らない現象が続きました。
それでも歯抜けの実から毎年種を取り続けた結果、8年から9年の歳月を経て、びっしりと粒の詰まったトウモロコシが実るようになりました!
自然栽培を継続して土が浄化され、自家採種を重ねることで種が土地の気候を記憶し、環境へ適応していった結果だといいます。
アフリカの干ばつに見る自家採種と自然栽培の力
動画内では、過酷な環境下における自家採種の強さを示す実例として、2019年にアフリカで起きた干ばつの話が挙げられています。
通常は12月から翌年3月まで雨が降る地域で、その年は2月で雨が止まりました。たった1ヶ月雨が少なかっただけで、購入種子で栽培していた周辺農家のトウモロコシは全滅し、地域の収穫祭が中止に追い込まれるほどの打撃を受けました。
一方で、10年以上自然栽培と自家採種を続けていた農家群では、通常より小ぶりながらもしっかりと実を結び、収穫をもたらしました。環境の変化に耐え抜く自家採種の底力が証明された事例です。
寒冷な気候でも年数を重ねて種を繋ぐことで、作物はその土地に適応していきます。自然栽培でのトウモロコシ作りに取り組む際は、複数列での植え付けや継続的な自家採種を試してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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