将来的な食糧危機や米不足への懸念が高まる中、どのように危機へ備えればよいのでしょうか。自然栽培を20年実践している今橋さんの動画では、研修生のけいちゃんが調べた米不足の背景と、現場からできる解決策が語られています。
本記事では、過去の米不足の経緯や現代が抱える課題、そして生産者と消費者の双方が取れるアプローチについて整理してお伝えします。
過去の「平成の米不足」が起きた原因
日本で過去に起きた代表的な事例として、1993年(平成5年)の「平成の米不足」があります。このときは、さまざまな要因が重なって極端な不作に陥りました。
第一の要因は冷夏です。気温が例年より2度から3度下回ったことで、生育に深刻な影響が出ました。さらに、当時流通していた高品質なブランド米が寒さに弱かったことも被害を広げた理由です。加えて、減反政策の影響で農家の生産意欲が低下し、技術的な対応が遅れた点も挙げられています。
政府の備蓄米を放出しても米が大幅に不足したため、タイや中国、アメリカから急遽お米を輸入して急場をしのぎました。このように、過去の米不足は主に気象条件によって引き起こされたものでした。
現代における米不足の懸念と2つの要因
今後懸念される米不足は、天候による冷夏ではなく、人為的な要因が大きいとけいちゃんは指摘します。主な要因は次の2点です。
1. 国際情勢の悪化による輸入の停滞
日本周辺で紛争などが起きると、食料を運ぶ船が近づけなくなります。また、日本がお米を依存している国で紛争が起きれば、生産や輸入そのものが止まってしまいます。
もし海外からの供給が完全に途絶えた場合、現在の備蓄量だけでは長期間を支えきれません。配給制度を敷いたとしても、半年後には食糧が尽きて深刻な飢餓に直面する試算もあります。
2. 肥料の高騰と農家の離農
二つ目の要因は、肥料の価格高騰によって離農する農家が増加している問題です。
ロシアによるウクライナ侵攻、ベラルーシへの経済制裁、中国の輸出規制などにより、肥料の国際的な供給が滞っています。さらに燃料費の高騰や円安が重なり、肥料の仕入れ価格が跳ね上がりました。
米の販売価格は生活必需品であるため簡単には値上げできません。経費ばかりが増えて利益が出ないため、農業を続けられなくなる生産者が増えています。もともと進んでいた少子高齢化や後継者不足、農機の故障も重なり、離農に拍車がかかっている現状があります。
解決に向けた提案:生産者ができること
肥料の高騰で農家が苦しむ現状に対し、けいちゃんは「無肥料・無農薬でのお米作り」を提案しています。
一部では「1反あたり9俵を収穫するには化学肥料や農薬が不可欠だ」という意見もあります。しかし、自然栽培で実際に1反あたり9俵を収穫した農家が存在します。今橋さんもその農家と直接会って話を聞いており、初めは反収3俵ほどだったものの、年数を重ねることで最高9俵まで収量が増加したそうです。
かつての「緑の革命」では、大量生産が可能になった反面、農家が高額な肥料や農薬を買い続けなければならない構造が生まれました。自然栽培であれば、肥料を購入する必要がなくなります。
生活への影響を考え、まずは田んぼの一区画など、小さな面積から無肥料での栽培を試してみてほしいと呼びかけています。
解決に向けた提案:消費者ができること
米不足を防ぐためには、食べる側である消費者の関わりも欠かせません。主食米の需要が減り続ける中、国による減反政策も続いています。農家が持続してお米を作り続けるには、消費者が自然米を積極的に選んで食べることが重要です。
農業の関係性は、しばしばオーケストラに例えられます。植物がオーケストラ、生産者が指揮者、そして消費者が観客です。演奏を聴く観客がいなければコンサートが成り立たないように、消費者が買い支えなければ農業は存続できません。
自然農法のお米を食べる人が増えれば需要が生まれ、新しく参入する生産者や取り扱う業者も増加します。結果として生産現場が守られ、将来の食糧危機の回避につながっていきます。お米を食べるだけでも、農業を支える大きな力になるのです!
まとめ
肥料の高騰や国際情勢の不安定化により、国内の農業基盤は厳しい状況に置かれています。この問題を乗り越えるには、生産者と消費者が手を取り合うことが欠かせません。
生産者は肥料に頼らない持続可能な栽培を少しずつ試し、消費者はそのお米を日々の食卓に取り入れる。双方の行動が合わさることで、食糧不安に強い社会作りへとつながります。自然栽培のお米に興味がある方は、まずは日頃の食事から取り入れてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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