自然栽培を実践する中で「米ぬかを畑に入れてもよいのか」という疑問を持つ人は少なくありません。有機栽培では定番の資材ですが、自然農法では捉え方が異なります。自然栽培を20年実践している今橋さんの見解を基に、資材への向き合い方や土を活性化させる根本的な考え方を整理します。
米ぬかを使う場合に注意すべきリスク
今橋さん自身は畑に米ぬかを使いません。ただし、米ぬかの使用そのものを頭ごなしに否定しているわけではないと語ります。
もし米ぬかを使うのであれば、原料の出どころに細心の注意を払う必要があります。選ぶべき基準は、農薬や肥料を一切使わず、自家採種された米から取れた糠であることです。
一般的な米ぬかには、栽培時の肥料や農薬が残留している懸念があります。それらを畑に入れると、土の中に不要な成分が蓄積してしまいます。結果として土がダメージを受け、本来の元気を失ってしまうと今橋さんは指摘します。
畑に米ぬかや海藻を入れない理由
米ぬかを畑に使わない理由として、今橋さんは自然界の性質の違いを挙げます。
お米が育つ場所は「水田(水の田)」です。それに対して野菜を育てる場所は「火の田」と書く「畑」になります。水と火では、根本的な性質がまったく異なります。水田で育った作物の副産物を畑に入れる行為は、自然の理にかなっていないという見立てです。
海藻や貝殻などの資材についても同様の考え方をします。海のものは海で循環するのが自然の姿です。畑には畑で育った草や葉を使うのが本来の調和といえます。
- 水田のものは水田へ還す
- 海のものは海で循環させる
- 畑には畑で育ったものを使う
自然農法では、この場所ごとの性質を基準にして資材の可否を判断していきます。
「何かを足す」有機農法と「土を生かす」自然農法の違い
有機農法と自然農法の違いは、単に使う資材の種類だけではありません。より本質的な違いは、土に対する思想そのものにあります。
一般的な有機農法では、土の栄養状態を良くするために有機肥料や堆肥を投入します。人為的に成分を調整しようとするアプローチです。
一方で自然農法は、土が本来持っている力を最大限に引き出すことを目指します。何かを外から加えてコントロールするのではなく、土が本来の働きを発揮できるよう手助けをする姿勢をとります。
有機農法から自然農法へ移行した人が「あれは入れていいのか」「これは使えないのか」と悩むケースは珍しくありません。この状態は、まだ「足し算の思考」から抜け出せていないサインだと今橋さんは説明します。土は本来、人間が手を加えなくても野菜を育てる完璧な力を持っています。土そのものを信じることが、自然農法への第一歩となります。
堆肥の使いすぎが土を弱らせる
土を豊かにすると思われている堆肥も、過剰に与えれば逆効果をもたらします。
今橋さんの育苗では、土のみを使い、堆肥を混ぜない方法を取り入れています。イギリスの見学者がその様子を見て驚くほど、現代の農業では「堆肥を使うのが当たり前」という思い込みが定着しています。
堆肥を過剰に投入すると土のバランスが崩れ、かえって土が弱ってしまいます。その結果、少しの強風で苗が倒れたり、虫や病気が大発生したりする原因を作ってしまうのです。
農業の知識や経験が豊富なプロほど「何かを入れなければ作物は育たない」という固定観念に縛られやすいと今橋さんは言います。固定観念のない初心者の方が、無肥料・無農薬・自家採種の手順を忠実に守り、早く結果を出すケースも少なくありません。
草や落ち葉だけで作った植物性堆肥であっても、使いすぎには警戒が必要です。山のように積んだ草も、完全に発酵して堆肥になると元の体積のわずか数パーセントにまで縮みます。堆肥とはそれほど凝縮された存在であり、畑に過剰投入すべきではないと伝えています。
土を活性化させるための基本原則
自然農法において土の力を取り戻し、活性化させるための原則はいたってシンプルです。
- 肥料や農薬を一切使わない
- 動物性の資材も投入しない
- できる限り土のみの力で栽培する
- 種は自家採種を繰り返す
- 土や野菜に感謝と愛情を注ぐ
土に種をまいて水を適切にかければ、野菜は自然と育つはずだと今橋さんは力説します!もしうまく育たないとすれば、自然の理に反した資材を入れているか、土がまだ本来の活力を取り戻していないかのどちらかです。
土を信じて余計なものを入れない勇気を持つことが、土の活性化につながる重要な土台となります。日々の畑作業の中で、土に対する見つめ方を少しずつ見直してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












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