自然栽培を20年実践してきた今橋さんが、これまでの経験の中で「最大の失敗」と感じた土の扱い方について語っています。土を健康に保つためには、やってはいけない明確な行動パターンが存在するとのことです。動画内で紹介された重要なポイントを整理して紹介します。
濡れている土を耕してはいけない
雨の直後など、土が湿っている状態で耕耘機やトラクターを入れるのは避けるべき行為です。濡れた土を耕すと土壌構造が崩れ、土がぐにょぐにょとした練り状態になってしまいます。
土が練られると、それまで柔らかい草が生えていた健康な土であっても急激に弱ります。その結果、ツンツンとした硬い草が生えやすい環境へと逆戻りしてしまうと今橋さんは指摘します。土の健康を損なわないためにも、湿った状態での耕起は厳禁です。
生の草や青い残渣を土に埋め込まない
草丈が50センチほどに伸びた青々とした雑草を、そのまま土中へ埋め込むことも土を弱らせる大きな原因になります。
今橋さん自身も過去に、急いでいたためトラクターで伸びた草をそのまま鋤き込んだ経験があります。その結果、明らかに土の元気がなくなってしまったそうです。
また、耕作放棄地の管理事例でも同様の現象が見られます。草を刈らずに年数回土へ鋤き込む作業を10年続けた水田では、無施肥・無農薬であるにもかかわらず土が弱っていました。そこには地下茎で増える強い草ばかりが生い茂っていたといいます。
この問題を防ぐための対策は以下の通りです。
- 雑草は一度刈り取り、畑の外へ搬出してから耕す
- または刈り取った雑草をしっかり乾燥させ、枯らしてから土に鋤き込む
- 野菜の収穫残渣も青いまま埋めず、天日で枯らしてから土に戻す
なお、家庭から出る野菜くずなどの生ごみ残渣も、畑の土には入れないほうが賢明です。市販の野菜には農薬や肥料が含まれている可能性が高く、自然栽培の圃場環境を乱す要因になりかねません。
大雨の直前に耕起を行わない
雨が降る前に畑を耕しておく行為も、作業の遅れを招く失敗につながります。
大雨の前に土を耕すと、土がふかふかの状態になります。そこに強い雨が降ると水分が土の深くまで浸透し、非常に乾きにくくなってしまうのです。
土が過湿のまま固まり、団子状になってしまうと次の種まきや定植ができません。結果として、作業が数週間にわたって遅れる原因になります。耕起作業は雨の前ではなく、雨が上がり、土がしっかりと乾いた後に行うのが鉄則です。
土が乾きすぎている時の耕起にも注意する
土が濡れすぎている時だけでなく、極端に乾燥している状態での耕起も注意が必要です。
トラクターや鍬を入れた際に土煙や砂埃が舞い上がるような状態は、土が乾きすぎています。過度な乾燥状態での耕起も土壌に負担をかけるため、適度な湿り気を保っているタイミングを見極めて作業することが求められます。
病気への向き合い方と土の復元力
今橋さんは栽培面での大きな経験として、2014年にポリトンネルで発生したトマトのブライト病(疫病)の事例を挙げています。
天井の破損による雨漏りで10日間の集中豪雨に晒されたトマトが、壊滅的な病気にかかりました。周囲のプロ農家からは「克服は不可能。全滅する前にすべて引き抜いて焼き、土に菌が残るため二度と同じ場所にトマトを植えてはならない」と助言を受けたそうです。
しかし、今橋さんはトンネルの換気を徹底し、罹病した枝を切り落としてトマトと土の生命力を信じる選択を取りました。初期に感染拡大を恐れて50本ほど引き抜いたものの、途中で思い直して残した株を見守ったところ、新たに出た新芽は病気を克服し、最終的には無事にトマトを収穫できたのです。
その後、同じ場所で10年以上にわたりトマトを連作し続けていますが、病気は全く発生していません!土と植物が本来持っている復元力の高さを示す貴重な事例といえます。
自然栽培において土を弱らせないためには、土の水分状態を正しく見極め、未熟な生の有機物を無理に鋤き込まない基本の徹底が欠かせません。日々の畑作業の参考にしてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












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