自然農法に取り組むなかで、日々の管理や土の変化については多くの疑問が湧きます。今回は、自然栽培を20年実践されている今橋さんの動画より、ニンジン栽培の疑問への回答、キャベツの定植手順、そして土が肥えるにつれて起こる雑草の変化について整理してお伝えします。
ニンジン栽培の疑問に答える:ネットの必要性と水やり
ニンジン栽培における被覆資材の使い方や、水やりの頻度についての回答です。
防虫ネットと草マルチの扱い
ニンジンに対して防虫ネットをかける必要は基本的にありません。今橋さんがネットを張っているのは、現地でウサギによる食害を防ぐためです。侵入する動物がいない環境であれば、ネットを張らなくても育ちます。
種まき後に不織布をかけて発芽を促し、発芽した段階で外して草マルチに切り替える方法は非常に適していると今橋さんは説明します。
種まき直後の水やりと管理頻度
種をまいた直後の水やりは欠かせません。これはニンジンに限らず、すべての野菜の種に共通します。種は乾燥すると発芽が遅れるため、播種直後は速やかに水を注ぐ必要があります。
一方で、発芽までの毎日の水やりは今橋さんの農場では行っていません。栽培面積が広く水資源も限られるため、播種直後に一度たっぷり与えた後は、雨の水分に任せています。雨水などを溜めて水に余裕がある環境であれば、発芽まで適宜水やりを行っても問題ありません。
動物は野菜の味を見分けるのか:自然農法と食害の関係
自然農法の畑で育ったジャガイモがネズミにかじられ、慣行農法のものが無傷だったという相談に対し、今橋さんは自身の経験を踏まえて見解を述べています。
ネズミなどの動物は、自然農法とそうでない野菜の違いを見分けます。動物は本能的により美味しいものを求めて食べるため、両者があれば自然農法の野菜に真っ先に向かいます。今橋さん自身も同様の現象を何度も経験してきました。食害に遭った際は、それだけ美味しい野菜が育った証拠として前向きに捉えるとよいそうです。
キャベツの定植手順と活着を高めるポイント
イギリスの圃場では、寒冷な気候のなかで冬キャベツ(サボイキャベツ)がしっかりと結球し、収穫を迎えました。アブラナ科の交雑を避けるため、ケールの自家採種を優先する間はキャベツの種取りは見送られています。
動画内で実演されたキャベツの苗の植え付け手順は以下の通りです。
- 苗の準備:4センチほどの小ポットに播種し、本葉が出た頃に9センチほどの大ポットへ移植して育苗します。草丈が10〜20センチ程度に育った苗を用います。
- 植え付け前の吸水:定植直前に、苗をポットごと水にしっかり浸けます。土の芯まで水を行き渡らせることが目的です。
- 株間の確保:株間はおよそ35〜40センチ(手のひら2つ分程度)を目安に掘ります。
- 深植えによる安定:ポットから苗を外し、掘った穴に配置します。この際、長く伸びた茎の部分まで土に埋めるように寄せるのがコツです。苗のぐらつきが抑えられ、しっかりと自立します。
生える雑草が変わる:オオイヌノフグリが示す土の成熟
自然農法を継続すると、土の状態に伴って生えてくる雑草の種類が明確に変化します。
地下茎の草からオオイヌノフグリへ
以前は地下茎を伸ばす強い雑草が繁茂していた場所でも、土壌が整うにつれてオオイヌノフグリが一面に生えるようになります。今橋さんによると、オオイヌノフグリが群生するのは土が十分に肥えてきた証拠です。
草取り作業が激減する理由
土が豊かになると、作物が育つ力が強まる一方で、強い雑草が生えにくくなります。実際にオオイヌノフグリが優占しているキャベツの畝では、草取りを1回行っただけで健全に生育が進んでいます。
定植したカブの畝にいたっては、一度も草取りを行わないまま収穫を迎えられる状態です。農場全体の約8割の畑で、草取りが不要になるか、1回程度の手間で済む環境へと変化しています。土が育つことで除草の手間そのものが大幅に減っていくのです!
自然農法では、無理に草を根絶やしにするのではなく、土壌の変化と雑草の移り変わりを見守ることが栽培の省力化へとつながります。日々の畑観察の参考にしてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











コメント