自然栽培を何年も続けていても、野菜がうまく育たなかったり、特定の雑草ばかりが生え続けたりすることがあります。
自然栽培歴20年の今橋さんは、東京都八王子市にある自然農法の実践圃場を訪れ、土の健康状態を見極めるポイントと具体的な改善手順を解説しました。栽培が停滞している圃場を再生させるための実践的な知恵をまとめます。
長年続けても改善しない原因と雑草のステージ
自然農を10年、20年と続けていても、スギナなどの地下茎を持つ雑草が優占する圃場が見られます。今橋さんによると、雑草には1から4までのステージが存在します。スギナが繁茂している状態は、まだステージ1にとどまっているサインです。
長期間経過しても土が変わらない場合、土中で何らかの反自然的な詰まりが起きていると考えられます。いくら自然農法を続けても、空気や水の流れが滞っていれば土はその力を発揮できません。栽培を軌道に乗せるには、土壌環境を整えて雑草のステージを2へ引き上げる必要があります。
改善策1:圃場の周囲に溝を掘り、空気と水を通す
土の中の空気と水の流れが詰まっている圃場に対して、今橋さんは周囲に溝を掘る作業を提案します。
- 圃場の周りをぐるりと囲むように溝を掘る
- 深さは20cmから30cm程度を目安にし、掘れる範囲で掘り進める
掘った溝から土中へ空気が送り込まれ、滞っていた通気性と排水性が回復していきます。土中の環境が動き出すことで、厄介な地下茎雑草が次第に減少へ向かいます。
改善策2:クローバーやマメ科雑草の力を借りる
野菜の生育が思わしくない圃場では、マメ科植物を導入して土のステージを上げる手法が効果的です。
クローバーやマメ科の雑草の種を一斉に散布します。マメ科の草が旺盛に育つ場所は、すでにステージ2に到達した状態を示します。植物自身の力を借りて、土壌の環境改善を促す手順です。
種まきから半年から1年ほど経過したら、育った草を刈り取って作物の栽培を始めます。一部のクローバーを残して自家採種し、他の場所へ蒔き広げれば種を循環させることが可能です。市販の種子も活用できます。
改善策3:草マルチで保湿と地下茎の抑制を行う
砂質の土壌や溝を掘った圃場は、水分が抜けて乾燥しやすくなります。この乾燥を防ぐために不可欠となる作業が草マルチです。
刈り取った周囲の雑草を土の上に厚く積み重ねます。草マルチには土の水分を保つ働きのほか、地下茎雑草の成長を抑える効果があります。
スギナなどの地下茎は、手で根元から抜き取っても再び勢力を広げてしまいます。地上部を刈り取った後に草マルチで完全に遮光すれば、日光が遮られて地下茎の勢いが大きく衰えます。抜く作業よりも、刈って光を遮る管理のほうが高い効果を期待できます。
良い兆候を示す雑草の観察と適地適作
畑の観察を続けると、場所によって生えている草の種類が異なる点に気づきます。スギナが目立つ畑の中でも、オオイヌノフグリやホトケノザが生育している一角があります。
これらの草が生えている場所は、土中の空気循環が整っている証拠です。無理に除草せず、そのまま大切に残して群落を広げさせます。反対に、マメ科が生えていた場所がスギナに逆戻りした場合は、土に何らかのダメージが加わった合図となるため、管理方法を見直さなければなりません。
また、土の健康状態に合わせた作物の選択も重要です。土が未成熟な段階でトマトやタマネギなどの栽培は難度が高くなります。まずはその土で無理なく育つサトイモなどを選び、作物を何年か育てる過程で土が育ち、やがて他の野菜も収穫できるようになります。
生育が停滞した株を活性化させる小技
レタスやネギ、イチゴなどの苗がなかなか大きくならない時は、株元への適切な刺激が有効です。
株の周囲15cmほどの雑草を刈り取り、株周りの土をスコップなどでグッと掘って空気を通します。刈り取った草をそのまま株元に敷いて草マルチとし、水をたっぷり注ぎます。空気の循環と水分の保持が整うことで、生育が停滞していた株が一気に育ち始めるケースは少なくありません。
土の変化はある日一瞬で訪れる
今橋さんのイギリスの圃場では、10年以上も地下茎雑草が生え続け、ニンニク栽培時の草取りに追われていました。しかし、ある年を境に地下茎雑草がほとんど姿を消しました。
土の滞りを正して反自然的な状態を解消すると、環境の変化は一瞬で現れます。
仕事や距離の都合で頻繁に畑へ通えない場合でも、無理に気負う必要はありません。「忙しくて来られないけれど力を貸してほしい」と畑に心を寄せて作業を重ねることが大切です。日々の観察を通じて土が出しているサインを読み取り、必要な手助けを届けてみてください!
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。













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