堆肥の落とし穴と土本来の力を活かす栽培

堆肥の落とし穴と土本来の力を活かす栽培 土作りと自然の仕組み
土作りと自然の仕組み

堆肥の落とし穴と土本来の力を活かす栽培
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家庭菜園や農業において、土作りのために当たり前のように使われる堆肥。しかし、その効果や本来の役割を理解せずに投入し続けると、かえって土の力を弱めてしまうことがあります。

自然栽培に20年携わる今橋さんは、堆肥の過剰な使用に警鐘を鳴らしています。動画で語られた堆肥の正しい知識や役割、土の力を活かす栽培の考え方を整理してお伝えします。

堆肥作りの大原則と材料の選び方

堆肥作りの大原則と材料の選び方▶▲ この部分を動画で見る(1:00 から再生)

堆肥を作る際、最も注意しなければならないのが原材料です。材料となる草は、100パーセント自然なものでなければなりません。

農薬や化学肥料が使われた場所の草を使うと、完成した堆肥も汚染されてしまいます。汚れた堆肥を畑に入れることは、結果として土を汚すことにつながるためです。

キッチンの野菜くずを堆肥にする場合も、同様の注意が必要です。自然農法で育てられた野菜のくずであれば問題ありません。しかし、スーパーなどで購入した野菜はどのように栽培されたか確認が困難です。そのため、購入した野菜くずを堆肥作りに使うのは避けたほうが賢明といえます。

生ごみを捨てたくないという理由で畑に入れたい場合は、専用の区画を1つだけ設けて投入する方法を今橋さんは提案しています。ただし、その場所には虫が大発生するリスクがある点に留意してください。

畑が狭く堆肥用の草が足りないときは、草を育てる専用の畝を作り、麦などの種を蒔いて刈り取る方法があります。また、近所の空き地などに生えている自然な草を刈るか、地主の許可を得た上で山の堆肥を分けてもらうのも手段の1つです。

堆肥が果たす「3つの役割」

堆肥が果たす「3つの役割」▶▲ この部分を動画で見る(6:00 から再生)

今橋さんが挙げる堆肥の本来の役割は、次の3点に集約されます。

  • 土を乾かさない
  • 土を温める
  • 土を固めない

この3つの条件がすでに満たされているなら、堆肥を使う必要はまったくありません。土がふかふかで柔らかい状態であれば、堆肥を入れずに栽培を始められます。

何より大切なのは、堆肥は「土の栄養」ではないという点です。野菜を育てるのは堆肥ではなく、土そのものが持つ完璧な力です。堆肥は土壌の物理性を補うためのものであり、栄養素として投入するわけではないと今橋さんは強調します。

堆肥の使いすぎが土の力を弱める理由

堆肥の使いすぎが土の力を弱める理由▶▲ この部分を動画で見る(7:45 から再生)

堆肥を畑に入れすぎると、自然のバランスが崩れて土の力が弱まります。その結果、虫や病気が発生しやすくなるという悪影響が生じるのです。

自然界における土の形成速度を考えると、この理由がよく分かります。1平方メートルの土地に生える草を1年間刈り倒し続けても、できる堆肥の層はごくわずかです。

今橋さんが日本で堆肥作りをした際、草を3メートルの高さまで積み上げました。しかし、最終的に完成した堆肥はわずかな厚みの層にしかなりませんでした。

市販の堆肥を一度に畑へすき込む行為は、自然界では何十年もかけて蓄積する堆肥の量を、わずか1年で投入することと同じです。このような過剰な投入を続けると、土本来の生態系バランスが大きく崩れてしまいます。

堆肥を効果的に使うポイントと代用策

堆肥を効果的に使うポイントと代用策▶▲ この部分を動画で見る(17:00 から再生)

どうしても堆肥を使用したい場合は、畑全体にすき込むのではなく、必要なスポットに限定して使うのが効果的です。

種を蒔く場所や、苗を定植する穴だけに堆肥を入れて定植します。畝全体に混ぜるよりも使用量が抑えられ、無駄になりません。

また、特別な方法として「床堆肥(とこたいひ)」があります。土に深い穴を掘って落ち葉を敷き込み、地中で堆肥化させる手法です。

床堆肥には土を温める効果と、根の伸びを促す効果の2つがあります。ごぼうなどの根を深く伸ばす作物に適した方法です。ただし穴掘りに労力がかかるため、通常の栽培でどうしても野菜がうまく育たない場合に試す程度で十分とされています。

もし堆肥作り自体が大変だと感じるなら、「草マルチ」で代用できます。刈り取った雑草を畝の上に敷き詰める手法です。草マルチを施すだけでも土の保水性が保たれ、新たな雑草が生えるのを抑える効果が得られます。

土のみで野菜は育つ:14年間堆肥を使わない実践

土のみで野菜は育つ:14年間堆肥を使わない実践▶▲ この部分を動画で見る(12:15 から再生)

今橋さんの農園では、14年間にわたって堆肥や補いを一切畑に入れていません。土の力だけで野菜を育て続けています!

栽培当初の土は粘土質で、乾燥するとひび割れるほど硬い状態でした。それでも土の力を信じて栽培を継続した結果、年々土は柔らかさを取り戻していったといいます。現在ではオオイヌノフグリが自生し、科学的な土壌診断でもきわめて状態が良いという結果が出ています。

イギリスの一般的な農家では、苗作りのセルトレイに土を入れず堆肥だけで育苗することが多いそうです。一方、今橋さんはセルトレイにも土のみを入れて育苗し、見学者を驚かせています。

動画の最後では、堆肥も補いも使わずに育てた、自家採種9年目のタマネギの収穫風景が紹介されました。長雨で土の準備が遅れ、厳しい条件下での栽培となった年でも、立派なツヤのある大玉タマネギが見事に収穫されています。

「堆肥がなければ野菜は育たない」という固定観念を一度手放してみる。まずは堆肥を入れない区画を作って栽培を試すことから、土本来の力を実感してみてはいかがでしょうか。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

堆肥の落とし穴と土本来の力を活かす栽培

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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