自然栽培や自然農法において、雑草の管理は避けて通れないテーマです。根からしっかり抜くべきか、それとも地上部だけを刈るべきか、迷う場面は少なくありません。
自然栽培を20年実践している今橋さんは、時期や状況によって判断を変えることが大切だと語ります。今回は、雑草の抜き方に関する基本的な考え方から、厄介な地下茎への具体的な対処法までを整理してお届けします。
雑草は根から抜くべきか?時期によって変わる判断基準
雑草を根から抜くべきかどうかについて、今橋さんは「自然栽培の雑草管理に絶対の決まりはない」と説明します。作業者がやりやすい方法を選ぶのが基本ですが、季節ごとの環境に合わせることが大切です。
猛暑や乾燥が続く夏は「根から抜かない」
夏場の高温期や雨が長期間降らない時期は、雑草を根から抜かない方が良いと今橋さんは話します。
根から抜いて裸地にしてしまうと、直射日光が直接土に当たります。その結果、土が急激に乾燥し、地力低下を招くためです。
雑草が地表を覆っていると、土壌の水分が保たれ、地温の上昇も抑えられます。野菜の成長を邪魔する草だけを、カマを使って地上部で刈り取る方法を今橋さんは推奨しています。
秋冬や春先は「根から抜く」選択も有効
一方で、10月を過ぎた秋口や、春先から5月頃までの時期であれば、根から抜いても問題ありません。
この時期に根ごと除草すると、その後の草管理が格段に早くなります。畑の作業効率を考慮して、今橋さん自身も根から抜く作業を取り入れています。
雑草の種類による成長点の違いと刈り方のコツ
雑草は「成長点」より下で切断されると、再生しにくくなります。この成長点の位置は、草の種類によって異なります。
イネ科雑草の成長点
イネ科の雑草は、株元の低い位置に成長点があります。地上部を少し残して刈り取っても、再び伸びてきやすい特徴を持ちます。
広葉雑草の成長点
ツユクサやホトケノザといった広葉雑草は、茎が枝分かれする部分に成長点があります。地面すれすれの低い位置で刈れば、再生を大幅に遅らせることが可能です。
地下茎で増える多年生雑草へのアプローチ
タンポポ、セイタカアワダチソウ、クローバー、ドクダミ、ヨモギ、チガヤ、スギナなどは地下茎を持つ多年生雑草です。
地下茎タイプの草は、表面の土を削り取っても根から再び芽を出します。これらを完全に根絶やしにするのは容易ではありません。
草マルチによる遮光と部分的な除草
地下茎の雑草を抑える手段として、今橋さんは「草マルチ」を推奨しています。雑草の種や芽は、光が当たらないと発芽・生長しにくいためです。除草した場所に草マルチを厚めに敷くことで、再生を強力に防ぎます。
また、畑全体を除草するのは大変な労力を要します。今橋さんは、畝の表面にある地下茎だけを取り除き、通路や法面は放置する方法をとっています。
耕起しない場合は、苗を植える場所や種をまく幅15センチメートルほどだけ土をほぐし、その部分の地下茎を取り除くやり方が効果的です。
地下茎が生える意味と土の変化
今橋さんによると、太い地下茎が繁茂する場所は、土が硬く締まっているケースが多いといいます。
雑草は、空気や水の通り道を作るために根を伸ばし、土を耕してくれています。畑の土が硬いからこそ、草がその役割を果たそうとしている側面があります。
実際に今橋さんの圃場でも、10年以上地下茎だらけだった区画がありました。自然栽培を継続して土が柔らかくなるにつれ、地下茎の雑草は自然と姿を消していったそうです。
ビニールをも突き破る強烈な地下茎への対処ステップ
視聴者から「マルチを突き破るほど強力な地下茎が生え、掘り上げても再生してしまう」という相談が寄せられました。今橋さんが提示した対処手順は以下の通りです。
ステップ1:作付け箇所の耕起と徹底した草マルチ
まず植え付け場所を一度耕し、土中の根や茎をできる限り丁寧に取り除きます。作物を植えた後は、光を遮断するために厚い草マルチを隙間なく敷き詰めます。
ステップ2:クローバーによるグランドカバー
自生する強い雑草を抑えるため、クローバーの種を高密度でまく方法があります。クローバーを密集させて地表を覆い尽くし、他の草が生える余地を奪います。
ステップ3:溝掘りによる通気・排水性の改善
畝の周囲にしっかりと溝を掘ります。深い位置に空気と水の通り道を作ることで、土壌環境が改善され、地下茎が過剰に根を張る必要性を減らしていきます。
ステップ4:トレンチ(落ち葉の埋設)
さらに深い改善策として、土を掘り下げて落ち葉を埋め込む方法を挙げます。落ち葉の層が空気を含み、通気性と水はけが向上します。
最終手段:厚手のゴムシートによる完全遮光
通常のビニールを突き破るほど強い草には、池の造成などに使われる厚手のゴムシートを用います。
段ボールを敷いて草を枯らす手法もありますが、接着剤などの成分が土に残る懸念があります。環境に配慮された丈夫なゴムシートなら破れず、太陽光を完全に遮断できます。
数日間敷くだけでも、日光を絶たれた雑草は黒く枯死します。シートで完全に枯らした後は、次のように土作りを進めます。
- シートを外して耕起する
- クローバーの種を密にまいて半年ほど置く
- 伸びたクローバーを刈り倒して乾燥させ、土へすき込む
- 深さ30センチメートルほど掘り、落ち葉を投入して土を戻す
- 周囲の土を盛り上げて高畝を作り、作物を定植する
- 仕上げに厚い草マルチを敷く
作物がしっかりと根を張れる土壌環境が整うまで、初期の1〜2年は遮光資材を併用するのも現実的な選択肢です。
刈り取った青草を扱う際の注意点
除草作業後の注意点として、刈り取ったばかりの「青草」をすぐに土中へ混ぜ込まないことが挙げられます。
水分の多い青草は熱を持ちやすく、土の中で異常発酵を起こす危険があります。まずは地表に敷いて草マルチとして利用し、しっかりと枯れて乾燥してから土にすき込むのが基本です。
季節ごとの気候や土の硬さ、生えている草の種類をよく観察しながら、柔軟に対処してみてください!
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












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