肥料も堆肥も不要!土と種の力

肥料も堆肥も不要!土と種の力 土作りと自然の仕組み
土作りと自然の仕組み

肥料も堆肥も不要!土と種の力
※画像をクリックすると拡大表示されます

自然農法において「無肥料・無農薬」という言葉は広く知られています。しかし、「堆肥すら一切入れない」栽培現場を見る機会は多くありません。

今回は、イギリスで自然栽培を20年実践する今橋さんの圃場から学びます。5月31日の露地畑の様子を記録した動画です。

13年にわたり肥料も堆肥も入れず、野菜が力強く育つ理由を整理しました。あわせて、自家採種と連作がもたらす作物の変化にも迫ります。

1. 「堆肥すら入れない」土だけの栽培とポット育苗の工夫

1. 「堆肥すら入れない」土だけの栽培とポット育苗の工夫▶▲ この部分を動画で見る(22:45 から再生)

今橋さんの圃場では、13年間にわたり肥料や農薬を使用していません。動物性や植物性を問わず、堆肥すら投入しない方針です。

畑に用いるのは、その場にある土と、刈り取った敷き草(草マルチ)のみとなります。

苗を作るセルトレイに入れる土も、市販の育苗培土ではありません。自分たちの畑の土をそのままトレイに詰めて苗を育てます。

一般には、畑の土だけでは初期養分が足りないと心配されがちです。ポット内で土が締まり、根が張らないのではないかという懸念もあります。

しかし育ったリーキ(西洋ネギ)の苗は、力強い根鉢を形成していました。根はしっかりとトレイの形に巻いています。

土は本来、単体で植物を育てる仕組みを備えています。不安から資材を足すことを手放す姿勢が、自然栽培の基本といえます。

2. 連作と自家採種がもたらす「種の正常化」と自己修復力

現代農法では連作障害を避けるため、輪作が基本とされています。一方、今橋さんの畑では多くの野菜が何年にもわたり連作されています。

  • ガーリック(ニンニク): 連作8〜10年、自家採種10年以上
  • タマネギ: 連作8〜10年、自家採種7〜8年
  • リーキ(西洋ネギ): 連作約10年、自家採種8年
  • パースニップ: 連作約10年、自家採種10年以上
  • ジャガイモ(品種:ニコラ): 連作13年目

畑は粘土質で締まりやすい土壌です。それでも連作と自家採種を重ねた野菜は、毎年順調に生育しています。

動画では、リーキの害虫被害に関する事例が紹介されています。栽培2年目に虫が入り、葉に穴が開いて出荷できない被害が出ました。

数年後に同じ虫がついた際、リーキ自身が穴を塞ぐように自己修復したといいます。無事に出荷できただけでなく、以降はその虫が寄り付かなくなりました。

自家採種を重ねることで、作物は土地の気候や土質に適応していきます。種が本来の生命力を取り戻し、正常な状態へ戻っていく過程です。土と種が整うと、過剰な窒素分に集まる病害虫も自然と発生しにくくなります。

3. 現地の環境と折り合う——ナメクジと草マルチの付き合い方

3. 現地の環境と折り合う——ナメクジと草マルチの付き合い方▶▲ この部分を動画で見る(1:00 から再生)

イギリスの露地栽培において、最大の課題となるのがナメクジの存在です。慣行農法の大規模農場でも、10ヘクタールが全滅する深刻な被害が出ます。

敷き草(草マルチ)は土の水分を保ち、微生物の活性化に役立ちます。ただし、湿り気を好むナメクジにとっても格好の隠れ家となってしまいます。

そこで今橋さんは、天候を見極めた柔軟な管理を行っています。

  • 雨が続く時期の対応: タマネギの畝では、雨で食害が増えた段階で敷き草を一時的に取り除きます。
  • 天候を見極めた再設置: 晴天が続き乾燥してきたら、再び草を敷いて土の保水力を高めます。

「敷いた草は動かしてはならない」という教条的な運用は行いません。生きものの動きや天候を観察し、人間が程よく手を貸して調和を図っています。

4. 混植に頼らない古代麦の力強さと自給資材の循環

4. 混植に頼らない古代麦の力強さと自給資材の循環▶▲ この部分を動画で見る(19:45 から再生)

圃場の一角では、プロジェクトの一環として古代麦が栽培されています。

一般的には、雑草を抑えるためにマメ科緑肥と混植する手法が知られています。しかし今橋さんは、麦のみを高密度に蒔く単一播種を選択しました。

その結果、古代麦は雑草に負けず、草丈が美しく揃った群落を形成しています。

収穫した古代麦は、脱穀して食用として活用されます。刈り取った麦わらは、次の作物のための上質な敷き草になります。

外部から資材を購入するのではなく、畑で育った残渣を循環させていきます。圃場の中で資材をまかなう、理想的な循環のあり方です。

5. 現代農学を学んだ人ほど驚く現場——まずは「小さな一角」から

5. 現代農学を学んだ人ほど驚く現場——まずは「小さな一角」から▶▲ この部分を動画で見る(24:00 から再生)

農業科を専攻する大学の学生や教授が見学に訪れると、強い衝撃を受けるといいます。教科書で教わる「施肥設計」や「輪作体系」とは正反対の実践だからです。

しかし、病気もなく青々と育つ野菜を前に、その事実を受け止めざるを得なくなります。この見学をきっかけに、自然栽培へ舵を切る実践者も実際に増えています。

これから自然栽培を始めたい人へ向けて、今橋さんは次のように語っています。

> 「いきなり畑のすべてを自然栽培に変えようとしなくていい。まずは自分の畑の小さな一角、実験できるスペースから始めてみてください」

頭で理屈を考える前に、まずは小さなスペースで実践することが勧められています。何も足さずに種を蒔き、土と作物の反応を丁寧に観察してみてください。

小さな経験を積み重ね、種を採りつなぐことが自然農への確実な道となります!

土には植物を育てる完璧な仕組みが備わっています。資材を足すのではなく、余計な手を引くことが自然栽培の第一歩です。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

肥料も堆肥も不要!土と種の力

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました