自然農法や自然栽培では、耕起の是非や雑草・病虫害への対処に悩む場面が多くあります。
今回は、自然栽培を長年実践されている今橋さんの動画から要点を整理しました。天候の恵みに対する捉え方や耕起の基準、病気や雑草への向き合い方など、畑仕事の指針となる考え方をまとめてお届けします。
1. 自然界がくれる最高の肥料「雨」の力
長く雨が降らない日が続いた後、まとまった雨が降ると作物は一気に勢いを取り戻します。
今橋さんの体験談でも、汲み置きの雨水では元気が出なかったヒマワリがありました。それが空から降る1時間ほどの雨を受けただけで、一気に回復したといいます。
科学的にも、大気中には窒素が含まれており、雨とともに地表へと降り注ぎます。この雨に含まれる窒素こそが、まさに自然がもたらす肥料です。
人工的な施肥とは異なり、自然界は作物が育つために過不足のないちょうど良い量を届けてくれます。
土に余計な資材を投入しなくても、作物を生かす仕組みは天と地の循環の中に最初から備わっていると今橋さんは語ります。
2. 「耕す」か「耕さない」か?その基準と捉え方
自然農法では「不耕起(耕さない)」が基本とされる傾向があります。「絶対に耕してはいけないのか」と迷う方も少なくありません。
今橋さんの畑では、13年以上にわたり小型トラクターで毎年耕起を行っています。それでも土の健康状態は年々向上し、土中の微生物も増え続けているとのことです。長年の経験上、「耕すことで土が弱る」という現象は起きていません。
耕すか耕さないかの基準について、今橋さんは以下のように柔軟な視点を示しています。
- 無理にどちらかの方法に縛られる必要はない(実践者が作業しやすい方法を選ぶ)
- 土がまだ硬い初期段階なら、一度耕して空気を入れてあげるのも有効
- 土が十分に柔らかくなっていれば、無理に耕さず不耕起で進めてもよい
- ただし「過剰に耕しすぎること」は避ける
「不耕起でなければ自然農ではない」と思い込まず、目の前の土の状態や作業環境に合わせて選択していく姿勢が大切です。
3. なぜ自然栽培を続けると「雑草」の管理が楽になるのか?
ジャガイモなどの栽培において、広大な畑での雑草管理に悩む声は多くあります。この疑問に対し今橋さんは、「自然農法を続けると、そもそも雑草があまり生えなくなってくる」と説明します。
就農初年度は雑草取りに大変な労力がかかりました。しかし年数を重ねるにつれ、作業量は初年度の3分の1程度まで激減したそうです。
自然の理として、畑には次のような変化が起こります。
- 土の状態が変わることで、生えてくる草の種類が変わる
- 無肥料・無農薬・自家採種を重ねることで、作物の生命力が強くなる
- 作物の育つ力が勝るようになり、雑草の勢いが相対的に落ち着いてくる
最初は草刈りに追われる時期があっても、土と作物の力を引き出していくことで、畑全体の生態系が調和へと向かっていきます。
4. 畑の悩みに答える実践Q&A
Q1. アブラムシが多くて種取りがうまくいかない時は?
ブロッコリーやケールなどのアブラムシ対策には、「風通し」と「水分環境」の見直しが欠かせません。
高温多湿で風通しが悪い場所や、水を過剰に与えすぎている環境では発生リスクが高まります。風通しの良い環境を整え、しっかりと支柱を立てて株を安定させることも大切です。株が揺れずにどっしり構えられる状態を作ることで、作物の抵抗力も高まります。
Q2. ニンジンの種取りはどうすればいい?
ニンジンは、収穫期を過ぎても畑にそのまま残しておくだけで種取りが可能です。やがて茎が伸びて花が咲き、自然と種をつけ始めます。
寒冷地などで冬越しの保存管理が難しい場合でも、まずは抜かずに畑で見守ってみてください。
Q3. トマトの病気(疫病など)や連作障害はどう克服する?
かつて今橋さんの畑でも、土壌菌による「ブライト病(疫病)」でトマトが枯れた事例がありました。周囲からは「その場所では二度とトマトは作れない」と言われたそうです。
しかし、その場所であえて毎年連作を続けました。無肥料・無農薬で自家採種を繰り返した結果、病気を完全に克服しています。
病気の原因とされる菌にも、土の中に存在する理由が必ずあります。菌を敵として排除するのではなく、無肥料・無農薬で土を清らかに保ち、自家採種によって土地に適応した強い種を残していくことが根本的な解決策となります。
Q4. 隣の畑から農薬や除草剤が飛散してくる場合は?
近隣との関係は、自然栽培を続ける上で避けて通れない課題といえます。
角を立てるのではなく、隣人との良好な関係づくりが第一歩です。例えば「境界線の草刈りは責任を持ってこちらで行います」と申し出て、除草剤を撒かれる前に対処するなど、誠意を持った対応が有効に働きます。
また、無肥料・無農薬でも立派な野菜が育つ姿を見せることで、周囲の意識が少しずつ変わる契機にもなります。
まとめ:土と種を信じて、焦らず続けること
自然栽培において大切なのは、「こうでなければならない」という固定観念を手放し、自然の仕組みを観察しながら歩み寄る姿勢です。
- 雨という天からの過不足ない恵みに目を向ける
- 耕起・不耕起の枠にとらわれず、土の状態に合わせて柔軟に対応する
- 病気や雑草を敵とせず、自家採種と無肥料栽培で土と作物の力を引き出す
自然栽培を継続していくことで、土も種も年々確実に育っていきます!日々の変化を観察しながら、焦らず一歩ずつ畑との調和を深めてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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