水浸しでトラクターも入れず、スギナが生い茂っていた耕作放棄地。
開墾からわずか2ヶ月(実質1ヶ月ほどの作業日数)で、畑は劇的な変化を遂げていました。
自然栽培20年の実践者である今橋さんの圃場ツアーより、自然農の気づきと実践のヒントを整理してお伝えします。
水浸しの耕作放棄地から実質1ヶ月の作業で激変
今回紹介されたのは、段々畑になっている圃場の1段目から3段目です。
開墾前は水はけが悪くぬかるみ、耕すことすら難しい状態でした。
しかし実質1ヶ月ほど手を動かしたことで、緑豊かな畑へと生まれ変わっています。
トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ、トマト、ナス、キュウリ、里芋、生姜、ズッキーニ、大豆、葉物類。
驚くほど多様な作物がすでに根を下ろし、順調に育っています。
適切なアプローチを行えば、短期間でも土が応えてくれることを示す事例です。
観察から得た重要な教訓:草を焼いた土と自然の土の違い
畑を巡る中で、注目すべき観察ポイントがありました。
1段目の畑に植えられたスナップエンドウなどの豆類です。
同じ畝に植えられているにもかかわらず、ある一角だけ生育が悪く枯れかけていました。
その場所の土をよく観察すると、炭や灰が混ざって黒くなっています。
実はそこは、開墾前に刈った草を集めて野焼きをしていた場所でした。
- 草を焼いた場所:土が黒く、開墾当初も草が生えてこなかった。植えた豆も元気がなく育ちが悪い。
- 焼いていない場所:草が自然に生えていた場所。植えた豆が青々と元気に育っている。
一般的には「草木灰はカリ分などの肥料になる」と考えられがちです。
しかし土の上で直接火を焚くと、熱で土中の微生物相や生態系がダメージを受ける可能性があります。
「土を焼く行為は土壌生命にとってマイナスに働くのではないか」という今橋さんの考察は、貴重な観察記録といえます。
植え付け適期が遅れても、土と作物の力で育つ
自然栽培の実践では、天候や作業の都合で「適期を逃した」と焦る場面も少なくありません。
今回の圃場でも、様々な理由から植え付けが大幅に遅れた野菜がありました。
- ジャガイモ:植え付けが1ヶ月半〜2ヶ月ほど遅れたものの、力強く芽を出し葉を広げている。
- ビニールハウスのトマト:定植が遅れていたが、わずか2週間で急成長し、見学に訪れた高知の自然栽培農家を驚かせた。
- 世界一簡単なニンジンの種まき:播種からわずか4日ほどで見事に発芽。
作物の生命力は、人間の固定観念やカレンダーの枠を超えていきます。
時期が遅れても諦めず、土とタネが持つ潜在能力を信じて見守る姿勢が大切だと今橋さんは語ります。
多様性を創り出す混植と景観づくり
今橋さんの畑づくりで特徴的なのは、野菜だけでなく花やハーブをふんだんに取り入れている点です。
- 通路の緑化:作業用通路にクローバーや芝を播き、泥はねを防ぎつつ緑の絨毯を形成。
- マリーゴールドやヒマワリ:畑の各所に花を植え、初夏から夏に開花する景観を設計。害虫忌避や天敵の住処としても機能する。
- コンパニオンプランツ:トマトの足元にホーリーバジルを混植。
単一の作物を並べるのではなく、花や草、多様な作物が共生する生態系を意図して創出しています。
これにより、病害虫が特定の作物に集中して壊滅的な被害を出すのを防ぐ効果も期待できます。
虫を敵としない姿勢:カメムシの増減から学ぶこと
ジャガイモの茎には、一時期カメムシがびっしりと集まっていました。
慣行農法であれば即座に農薬で駆除する場面です。
しかし今橋さんは「おお、よく来たね、ありがとう」と声をかけ、排除せず見守っていました。
すると時間の経過とともに、自然とカメムシの数は減っていったといいます。
虫が発生するのは、土や作物の状態を知らせるバロメーターでもあります。
敵として戦うのではなく、自然のバランス調整の一環として捉える姿勢が実践されています。
まとめ:土の力は想像をはるかに超えていく
開墾からわずか2ヶ月。
水浸しだった耕作放棄地が、豊かな夏野菜の恵みを予感させるモデル圃場へと変貌を遂げました。
「土さんの力は、僕らの想像をはるかに超えてくる」
今橋さんの言葉通り、自然界の復元力に寄り添い最小限の手助けをすることで、土は見事に応えてくれます。
耕作放棄地が秘める豊かな可能性と、自然の循環を学べる実践記録です。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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