冬の水抜きと床堆肥で土を育てる技術

冬の水抜きと床堆肥で土を育てる技術 土作りと自然の仕組み
土作りと自然の仕組み

冬の水抜きと床堆肥で土を育てる技術
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自然栽培では、土の力を最大限に活かす管理が求められます。今回は、20年の実践経験を持つ今橋さんの知見から、冬場の水はけ改善、堆肥の本来の役割、そして落ち葉を活用した「床堆肥」によるキクイモの栽培事例を整理してご紹介します。

冬の畑で重要な水はけ対策と土の呼吸

冬の畑で重要な水はけ対策と土の呼吸▶▲ この部分を動画で見る(6:15 から再生)

冬場に雨が続くと、畑の低い場所に水が溜まりやすくなります。今橋さんは、この溜まった水をそのまま放置せず、外へ排水することが極めて重要だと指摘します。

水が溜まると土は呼吸ができない

土の中に水が溜まり続けると、土壌が呼吸できなくなります。呼吸が阻害された状態では、作物の根が順調に伸びません。

いくら自然栽培で綺麗な土と種を揃えても、呼吸ができなければ野菜は育ちません。人間が呼吸できなければ生きていけないのと同じ原理です。呼吸できない領域が広がると、土全体の活性が大きく低下してしまいます。

溝を掘って排水路を確保する

対策として、水が溜まっている場所から畑の外へ向けて溝を掘ります。一番低い場所に水が集まるため、そこを起点に水の逃げ道を作って流し出します。

水が抜ければ、土は再び呼吸を取り戻します。どうしても水が溜まりやすい区画では、溝を深く掘るか、溝を二重・三重に掘って水の侵入を完全に食い止めます。

春のスタートダッシュに差がつく

冬の時期は、水が溜まりやすい場所を特定する絶好の機会です。冬のうちに排水対策を施しておくと、春先の土の乾きが早くなります。その結果、早い段階で土を整えることができ、栽培のスタートダッシュを円滑に切ることができます。

堆肥の本質と役割|栄養ではなく土の保護

堆肥の本質と役割|栄養ではなく土の保護▶▲ この部分を動画で見る(9:45 から再生)

自然栽培において、堆肥をどのように位置づけるかは重要な視点です。今橋さんは、落ち葉堆肥の熟成過程とともに、堆肥に対する基本的な考え方を述べています。

落ち葉堆肥の熟成と発酵

木枠などに詰め込んだ落ち葉は、1年弱の期間でおよそ40センチ以上沈み込みます。表面の腐植が進むと、そのまま畑にすき込める状態へと変化します。

今橋さんの圃場があるイギリスでは、落ち葉を積み上げても日本のように湯気が出るほどの熱は生じにくい環境です。それでも分解は着実に進みます。分解を早める工夫として、前年に完成した堆肥を表面に少量混ぜ込む手法が有効だと語られています。

さらに底層にある2年目の落ち葉は、完全に土のような外見となり、特有の良い香りを放つ完熟状態に達します。

堆肥は土の栄養ではない

今橋さんは、堆肥についての根本的な捉え方を提示しています。重要なのは、堆肥を「土の栄養」として扱わない点です。土そのものがすでに豊かな力を持っているため、肥料分を補給する目的で投入する必要はありません。

堆肥が果たすべき本来の役目は、土の保護と環境のサポートです。具体的には、次の3つの効果を目的として作られます。

  • 土を乾かさない
  • 土を温める
  • 土を固めない

この3つの効果がすでに維持されている土壌であれば、堆肥を施す必要はまったくありません。農薬や化学肥料が含まれる堆肥を避けることはもちろん、自然由来の堆肥であっても、過剰な使用は土本来の力を弱めてしまいます。堆肥はあくまで保護材であるという認識が欠かせません。

床堆肥を施した場所でのキクイモ大収穫

床堆肥を施した場所でのキクイモ大収穫▶▲ この部分を動画で見る(17:30 から再生)

土壌改善の具体的な手法として、土の中に落ち葉を直接埋め込む「床堆肥(とこたいひ)」があります。今橋さんの畑では、過去に床堆肥を施した畝でキクイモを栽培し、顕著な結果を得ています。

地上部が4メートル近くまで成長

床堆肥を施した場所のキクイモは、圃場の中で最も旺盛に育ちました。草丈はおよそ4メートルに達し、茎の太さは大人の指を優に超える太さにまで発達します。

収穫前には、繁茂した上部の太い茎を電動ノコギリで刈り取り、作業スペースを確保します。なお、支柱の結束に使用していた麻ひもは、製造工程での薬剤コーティングの可能性を考慮し、土にはすき込まず回収する方針をとっています。

地中から現れる落ち葉の層

地上部を片付けた後、スコップで土を掘り起こします。深さ約30センチまで掘り進めると、かつて床堆肥として埋め込んだ落ち葉の層が現れます。

落ち葉の分解が進みながらも形が残っている状態で、キクイモの塊茎がその周囲にびっしりと実っています。

狭い面積から20キログラム超の収穫

掘り上げたキクイモを計量した結果、驚くべき収穫量が記録されました!

収穫面積は、およそ1.4メートル×1.4メートル(または幅80センチほど)というごく限られた範囲です。この狭小なスペースから、計量バケツ4杯分に加え、事前の販売分を含めて合計20キログラムを超えるキクイモが収穫されました。単体で410グラムに達する巨大な塊茎も含まれていました。

過剰な施肥を行わずとも、冬場の水はけを整えて土の呼吸を助け、床堆肥で土壌環境を整えることで、作物は力強く育ちます。土を保護するという原点を意識し、ご自身の畑でも冬の水管理や土壌の通気性を確認してみてください。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

冬の水抜きと床堆肥で土を育てる技術

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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