自然栽培において、雑草の管理は避けて通れない作業の一つです。除草作業に追われて疲弊してしまう方も少なくありません。
自然栽培を20年実践されている今橋さんは、雑草の性質を理解すれば作業効率を大きく上げられると話します。今回は、動画で紹介された3つの雑草対策と、土と雑草の深いつながりについて整理してお伝えします。
対策1:成長点より下を刈る
雑草対策の1つ目は、草の「成長点」よりも下を刈ることです。雑草は種類ごとに成長点の位置が異なります。
鎌などを地面すれすれに入れて成長点の下から刈ると、その雑草は再生しにくくなります。そのため、無理に根から抜く必要はありません。
根を残すメリット
成長点より下で刈ると、地中には根が残ります。今橋さんは、この根をあえて残すことが重要だと説明しています。
地中に残った根は、土の中の微生物にとって大切なエサです。根がやがて分解されて消えると、土の中に細かな空洞が生まれます。
この空洞が微生物の住処になり、水や空気の通り道を作ります。その結果、土は柔らかい状態を保ちやすくなるのです。根を力任せに引き抜いてしまうと、かえって土が固まりやすくなります。
畝の土留めとしての活用
畝の土が崩れて流れてしまう場合にも、雑草の根が役立ちます。畝の側面に生える雑草の根を残しておくと、土がしっかりと締まって崩れにくくなります。
雨などでどうしても土が流れてしまう場所では、成長点より上で刈る方法も有効です。あえて草を再生させ、根の力で土を保持させます。
自然界の動物も草の成長点を理解しているといいます。放牧された牛や羊は、草の成長点より上だけを食べます。再び草が生えてきて食べられる状態を、本能的に保っているとのことです。
対策2:草マルチで光を遮る
2つ目の対策は、刈った草を土の上に敷く「草マルチ」です。草マルチには保湿性を高める効果があります。
水やりや降雨の際にも、水が直接土に打ちつけられません。草がクッションの役目を果たすため、土の表面が固まるのを防ぎます。
地下茎で増える雑草への対処
地下茎で繁殖する雑草には、特に草マルチが効果を発揮します。対象となるのは、以下のような植物です。
- ドクダミ
- クローバー
- カヤ
- スギナ
- ヨモギ
- ブタナ(タンポポモドキ)
これらの地下茎植物は、地中の太い根で広がっていきます。根をすべて掘り出して取り除くのは現実的ではありません。
そこで、地上の葉を刈ったあと、その上に草マルチを厚めに敷きます。日光を遮ることで光合成を妨げ、地下茎の成長スピードを緩やかに抑え込めます。
対策3:グランドカバー(雑草で雑草を覆う)
3つ目の方法は、背の低い雑草をじゅうたんのように広げる「グランドカバー」です。雑草を利用して他の強い雑草の繁茂を抑えます。
今橋さんの畑では、「オオイヌノフグリ」が一面に広がっている場所があります。オオイヌノフグリが地面を覆い尽くすことで、厄介な大型雑草が生えるのを防いでいる状態です。
人の手で無理に抑え込むのではなく、生態系のバランスを利用して自然に草を抑えるアプローチといえます。
雑草は土を良くする味方:自然栽培で起きる変化
そもそも雑草は、何の理由もなく生えているわけではありません。土の中には膨大な数の種が眠っており、その土の状態を改善するために必要な草が芽を出します。
今橋さんは、雑草は敵ではなく、土を良くしてくれる味方だと語ります。感謝の気持ちを持って向き合うことが基本姿勢となります。
土が育つと草取りが楽になる
無肥料・無農薬の自然栽培を継続して土が良くなると、生えてくる雑草の種類が手のかからない草へと変化していきます。
今橋さんの圃場でも、土が整った区画では除草の手間がほとんどかからなくなっています。
- 去年の実績: 定植から収穫まで一度も草取りをせずに済んだ畑があった
- 今年のソラマメ: 収穫時に邪魔になった草を1回刈っただけで、無事に収穫まで到達
- ケール: 定植後にほぼ草取りをしないまま収穫を継続
土が生き生きとしてくると、作物が育つ力が強まり、雑草の勢いは落ち着いていきます。
諦めずに継続することが大切
除草作業がほとんどいらない状態に到達するまでには、一定の時間がかかります。
思うようにいかない時期があっても、自然栽培を諦めずに続けることが重要です。土が本来の力を発揮し始めれば、栽培管理は確実に楽になっていきます!
まずは日々の作業の中で、成長点を見極めた草刈りや草マルチを試してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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