自然農法は農業の芸術。滋賀・池内農園に学ぶ29年の歩みと継続の秘訣

自然農法は農業の芸術。滋賀・池内農園に学ぶ29年の歩みと継続の秘訣 自然栽培の心と学び
自然栽培の心と学び

自然農法は農業の芸術。滋賀・池内農園に学ぶ29年の歩みと継続の秘訣
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自然農法でお米を中心に栽培している滋賀県の「池内農園」。今回は、29年にわたり無農薬・無肥料栽培を続ける池内幸代さんと、就農12年目を迎えた娘の桃子さんのお話です。自然農法20年の実績を持つ今橋さんが現地を訪れ、就農のきっかけや土作りの捉え方、持続可能な農業への想いを伺いました。現場で培われた経験と実践の知恵を整理してお届けします。

農薬への違和感から始まった自然農法への転換

農薬への違和感から始まった自然農法への転換▶▲ この部分を動画で見る(1:15 から再生)

幸代さんが自然農法へ切り替えたのは平成5年(1993年)のことです。もともと農薬散布が体に合わず、散布すると顔が腫れてしまう体質でした。散布作業は夫に頼んでいたものの、農薬を使うこと自体への強い負担感がありました。そのため、自然農法への移行は迷いなく決断できたと幸代さんは振り返ります。

就農当初の栽培面積は36反(約3.6ヘクタール)でした。そこから徐々に規模を拡大し、現在は48反(約4.8ヘクタール)の農地を管理しています。

慣行農法を続けていた時期は、農協の指導通りに資材を投入していました。当時は肥料や農薬が土に与える影響について深く考えていなかったといいます。しかし、実際に自然農法へ舵を切ったことで、それまで土がいかに苦しんでいたかを実感しました。農薬も肥料も使わない方針を徹底し、土自身の力を信じて向き合い続けています。

観察記録から始まった22歳での就農

観察記録から始まった22歳での就農▶▲ この部分を動画で見る(3:45 から再生)

幸代さんは4人姉妹の3番目として育ちました。22歳で就農するまでは家業を手伝うこともなく、農業の知識は全くない状態でした。姉が家を離れたことを機に、農地を引き継ぐことになります。

就農した幸代さんが最初に取り組んだのが「日記をつけること」でした。周囲の熟練農家が何月何日にどんな作業をしているかを細かく観察します。その様子を毎日ノートへ書き留める作業からスタートしました。29年が経過した現在でも、幸代さんはその観察日記を書き続けています。日々の記録と土の観察が、栽培技術を支える基盤となっています。

農業は芸術。命を育み作品を仕上げる喜び

農業は芸術。命を育み作品を仕上げる喜び▶▲ この部分を動画で見る(5:15 から再生)

娘の桃子さんは、就農して12年目を迎えました。かつては母の苦労する姿を見て育ち、「絶対に農家にはならない」と考えていた時期もありました。しかし、自身の夢を応援してくれた母へ恩返しがしたいという想いから、農業の世界へ飛び込みます。

桃子さんが自然農法を通じて最も深く実感したのは、「農業は芸術である」という視点でした。自らの手で種をまき、稲が育ち、収穫に至る1年の巡りを見つめたとき、田んぼの美しさに心を打たれたと語ります。

母が子育てをするように稲と向き合う一方で、桃子さんは1年をかけて1つの作品を作り上げる感覚で田んぼに立ちます。毎年異なる気候の中で、土や稲と対話しながら仕上げていくプロセスそのものが芸術だと捉えています。

在来種「滋賀旭」に見る自然栽培の適応力

池内農園では、主に以下の3品種を栽培しています。

  • 日本晴(うるち米)
  • 滋賀旭(在来種のうるち米)
  • 滋賀羽二重(もち米)

中でも近年作付け割合を増やしているのが、滋賀県の在来種である「滋賀旭」です。明治時代から受け継がれてきた品種で、本来は食味の良さで知られていました。しかし、収穫時に籾がこぼれやすい性質(脱粒性)があるため、次第に作られなくなった歴史を持ちます。

自然栽培で育てると稲がたくましく育つため、こぼれやすさを気にせず収穫できると桃子さんは話します。大粒でもっちりとした食感が特徴で、一度食べた人からのリピート注文が絶えません。慣行農法のお米と比べると、炊飯器を開けた瞬間の香りの立ち方が全く異なると購入者からも評価されています。

農の担い手を育む「マイ田んぼ」の仕組み

農の担い手を育む「マイ田んぼ」の仕組み▶▲ この部分を動画で見る(10:15 から再生)

農業の現場において、担い手の減少は大きな課題となっています。幸代さんは「農家が増えなければいけない」という強い危機感を持ち、長年「マイ田んぼ」という取り組みを続けてきました。

マイ田んぼは、利用者が年間契約で区画を持ち、1年を通じて農作業に関わる仕組みです。田んぼの除草作業などに契約者自らが足を運び、汗を流します。収穫したお米は契約者が持ち帰ります。

当初は大人だけの参加が中心でしたが、次第に子どもを連れて参加する家族が増えてきました。自分の田んぼとして愛着を持って手入れをすることで、命の営みを実感する場が生まれています。幸代さんは、この活動が将来の就農者を生み出す架け橋になると信じ、今後さらに広げていきたいと考えています。

継続のための哲学と「滋賀農業女子100人プロジェクト」

継続のための哲学と「滋賀農業女子100人プロジェクト」▶▲ この部分を動画で見る(17:30 から再生)

長く農業を続ける秘訣として、幸代さんは「人もよし、我もよし、すべてよし」という精神を大切にしています。相手だけが良くても自分がすり減ってしまっては続かず、自分だけが良くても周囲との調和は保てません。関わる人すべてが幸せになる形を目指しています。

また、生活の基盤を整えることも重要視しています。家の片付けや日常生活を整えてから田んぼに向かうことで、帰宅後も気持ちよく過ごせます。趣味や習い事も楽しみながら、前向きに農業を続ける姿勢を崩しません。

一方の桃子さんは、食への関心が高まる今だからこそ、一人でも多くの人に土へ触れてほしいと訴えかけます。気候変動を肌で感じるからこそ、環境を守る仲間を増やしたいという想いがあります。

桃子さんはフードコーディネーターの資格を活かし、SNSで農と食の魅力を発信しています。さらに、立ち上げメンバーとして関わった「滋賀農業女子100人プロジェクト」は、数名の集まりから30名規模へと成長し、行政からの表彰も受けました!個々の魅力を持ち寄り、仲間と共に農業の可能性を発信し続けています。

まずは小さな一歩として、土に触れる機会を作ってみてください。自然の声に耳を傾ける日々の実践の中に、農業を長く豊かに楽しむ秘訣が隠されています。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

自然農法は農業の芸術。滋賀・池内農園に学ぶ29年の歩みと継続の秘訣

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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