イギリスで自然栽培を営む今橋さんのファームツアーから、冬の畑の様子と管理方法を紹介します。氷点下まで気温が下がる12月初旬、畑一面に霜が降りる厳しい環境です。自然農法を14年続けてきた畑では、冬の間も生命力あふれる野菜が育ち、豊かな土が維持されています。連作や自家採種を重ねた畑のリアルな姿を整理しました。
連作14年のトマトハウスと土の状態
14年間トマトを連作しているポリトンネルでは、天面に意図的に穴を開けています。雨水をハウス内へ取り込み、土の乾燥を防ぐためです。
元々は硬い粘土質だった場所ですが、現在はサラサラとした感触に変化しています。触れると良い土の香りが漂います。冬の間はこの状態で置き、春の植え付け前に一度耕起します。
別のミニトマト連作区区画では、一度耕した後に黒いビニールシートを敷いていました。冬の乾燥と直射日光から土を守るための工夫です。シートを被せて適度に水やりを行い、土の中の水分を保ちます。
自家採種を続ける野菜たち
畑の各所では、次世代の種を採るための野菜が育てられています。
- ケール、スウェーデンカブ:種取り用として冬を越す
- タマネギ:前年の株をそのまま残すと新芽が伸び、再び種が採れる
- チャード:茶色く熟した種を収穫。自家採種を10年以上継続
- フェンネル、春菊、レタス:花を咲かせ、種を結ばせる
タマネギは翌年3月に土を耕し、大玉を等間隔に並べて本格的な採種用の畝を作ります。何年も自家採種を繰り返すことで、土地の気候に適応した強い性質を受け継いでいきます。
冬の管理と手作業による天地返し
冬の間に土の構造を整える作業として、天地返しが行われます。
ジャガイモの連作区画では、スコップを使った手作業で土を掘り返しました。本来はトラクターで行う予定でしたが、機械の故障に伴い人力で進めたそうです。寒風に土を晒すことで、春の作付けに向けた準備を整えます。
ブドウの木が生えるエリアでも同様に天地返しを実施していました。スコップを入れると、土の塊がポロポロと崩れていきます。春先には表面を軽くならし、ルッコラなどを筋まきする予定です。
ニンニクの畝には、厚く草マルチが施されていました。冬場に餌を求めてやってくる野鳥のキジやウサギから、伸び始めた新芽を食べられないように保護するためです。このニンニクは10月に植え付けを終え、翌年6月中旬の収穫を見込んでいます。
果樹の管理についても言及がありました。今年伸びたリンゴの強い徒長枝(赤い長枝)は、一般的な慣行栽培では切り落とします。しかし今橋さんは切らずに残し、今後の樹形作りに活用します。
トンネルハウスでの育苗と作付け
トンネル内では、畑の土をそのまま使ってハーブや野菜を育てています。購入した培養土や育苗用の培地は使いません。
- ラベンダー:種から育て、自家採種を15年ほど継続
- イチゴ:ランナーを切り離して畑の土に挿し、苗を増殖
- タイム:香りの強いハーブ類も畑の土で順調に生育
- わけぎ、ネギ:寒さの中でも少しずつ生育し、春の昇温で一気に肥大化
完全無農薬・無肥料で栽培しているバラも、ブドウの蔓に覆われながら美しく花を咲かせました。適切な環境が整えば、花卉類も無農薬で十分に育ちます。
冬を越す葉菜類と根菜のたくましさ
屋外の厳しい寒さの中でも、多くの野菜が収穫期を迎えています。
リーク(ポロネギ)は連作10年目、自家採種9年目を迎えました。冬の寒さに耐えながら、太く力強く成長を続けています。
ケールは冬の収穫を終えた後も根を残しておきます。春先になると柔らかい新葉が再び芽吹き、2度目の収穫が可能です。その後に伸びてくるトウ立ちのつぼみも、ブロッコリーのように美味しく食べられます。冬用の品種であるルシアンケールも寒さに強く、炒め物などに適した野菜です。
前回の収穫で過去最高の収量を記録したキクイモは、時価採種によって年々力強さを増しています。草取りの手間がほとんどかからないため、家庭菜園の初心者にも向いている作物です。
ルバーブの連作と自然の循環
多年草のルバーブやアーティチョークは、冬に一度地上部が枯れても春に力強く再生します。
ルバーブは一般的に連作が難しいとされますが、この畑では13〜14年にわたり同じ場所で育ち続けています。今橋さんは、連作で病気が出たり育たなくなったりする場合、何か反自然的な手入れが行われているサインだと指摘します。自然の循環に沿った手入れを徹底すれば、連作障害は防げるのです!
冬の畑からはチャード、パセリ、ケール、キクイモ、カブなどが収穫され、貯蔵してあるジャガイモやタマネギとともに出荷されていきます。厳しい寒冷地であっても、土が本来の力を取り戻せば、年間を通じて豊かな収穫が得られます。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。







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