高温多湿のハウスでトマトを育てる自然栽培の工夫と排水対策

高温多湿のハウスでトマトを育てる自然栽培の工夫と排水対策 土作りと自然の仕組み
土作りと自然の仕組み

高温多湿のハウスでトマトを育てる自然栽培の工夫と排水対策
※画像をクリックすると拡大表示されます

雨が多く湿度が高い地域でのトマト栽培は、病気のリスクがつきまといます。トマトは本来、乾燥した気候を好むため、高温多湿の環境は苦手な作物です。

自然栽培に20年取り組む今橋さんは、高知県の雨が多く湿気がこもりやすいビニールハウス内でトマトの定植に挑みました。悪条件の中でトマトを健康に育てるための工夫や、急遽実施した土壌の排水対策について手順とポイントをまとめます。

高知の多湿環境と定植前の苗の状態

高知県は年間を通じて雨量が多く、湿気の管理が栽培上の重要なテーマとなります。今回の圃場でも、雨が続いた影響でハウス内の土が強く湿っていました。

定植するトマトは、4月8日に種をまいて育ててきた苗です。撮影日となった5月19日の時点では、苗のサイズはまだ小ぶりな状態でした。通常ならもう少し大きく育ててから植えるところですが、完成したハウスへ早めに定植を進めます。仕立て方には、道法正典氏が提唱する「垂直仕立て」を取り入れていく方針です。

定植時の苗の扱い方と吸水のコツ

根の張りがまだ浅い小さな苗は、ポットから外す際に土が崩れやすくなります。人差し指と中指で苗の根元を挟み、ポットをひっくり返して慎重に取り出します。

植え付け前には、苗にしっかり水分を含ませることが欠かせません。ポットごと水に浸け、空気がブクブクと泡立って出てくるまで吸水させます。ただし、根が十分に回っていない苗を水に浸けすぎると、土が崩れて落ちてしまうため加減が必要です。適度な吸水を確認してから植え穴へと移します。

過湿な土壌を見極めて急遽「高畝」へ変更

当初は、畝を立てる場所と平らな場所を半々にして実験する予定でした。しかし、ハウス内の土を整地してみると、手で握るだけで固い団子ができるほど水分を含んでいました。

ハウスのビニールを伝って外から雨水が内部へ浸入していたことが原因です。このまま平畝に植えれば、夏場の大雨の後に根腐れや病気が発生する恐れがあります。今橋さんはその場で判断を変え、溝を掘ってしっかりとした「高畝」を作る方針へと切り替えました。過湿な土地でも、工夫次第で収穫まで導ける前例を作るための挑戦です。

排水対策としての溝掘りと下層土の注意点

水切り用の溝を掘り、入ってくる水を遮断しながら畝を高く盛り上げていきます。この溝掘りの作業中、今橋さんは土の状態に細かく注意を払っていました。

深く掘り進めると、ネズミ色や黒っぽい色をした土が現れます。これらの土からは嫌なにおいが漂っていました。酸素が行き届かず、呼吸ができていない土壌のサインです。

このように腐敗臭のする下層土は、作物が育つ地表の作土に絶対に混ぜてはいけません。掘り上げた悪い土は畝の上には乗せず、別の場所へ避けておきます。畝の表面には乾いた土を足し、水分バランスを中和させながらベッドを整えていきました。

株間と配置の工夫

株間と配置の工夫▶▲ この部分を動画で見る(8:00 から再生)

整地を終えた畝へ、トマトの苗を配置していきます。

  • 株間はおよそ45cmから50cmの間隔を確保する
  • 手のひら3つ分ほどを目安に広めに空間を取る
  • 通気性を高めるため、千鳥(ジグザグ)に配置する

風通しを良くすることは、多湿環境での病気予防に直結します。今回は1箇所に2本ずつ植える形も試みながら、生育を見守っていく計画です。

道具や施設を大切にする姿勢

道具や施設を大切にする姿勢▶▲ この部分を動画で見る(23:45 から再生)

作業の合間、今橋さんはハウスの資材や道具に対する向き合い方についても語りました。今回のハウスは、地元のボランティア仲間が集まって建ててくれたものです。

道具やビニールハウスも、手入れをしながら感謝して使うことで長持ちすると言います。イギリスで営農していた頃は、通常7年ほどで張り替えるビニールを15年にわたって使い続けた経験もありました。作物だけでなく、取り巻く環境や資材全般に心を配ることが日々の作業を支えています。

悪条件を前向きに捉えて自然栽培を深める

悪条件を前向きに捉えて自然栽培を深める▶▲ この部分を動画で見る(14:00 から再生)

ハウスの外側からも水が浸透してくる場所では、外側の排水溝を強化するなどの追加対策が必要になります。場合によっては、多湿を好むナスなどの作物を配置することも選択肢の一つです。

過湿になりやすい悪条件の土地であっても、溝を掘って水脈を切り、高畝で空気を通せば作物の生きる環境を整えられます。環境のせいにせず、目の前の土の状態に合わせて柔軟に対処していく姿勢が自然栽培の実践には欠かせません!

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

高温多湿のハウスでトマトを育てる自然栽培の工夫と排水対策

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました