自然栽培を実践していると、日々の畑作業で迷う場面が少なくありません。
作業の適切な時期や頑固な雑草の抑え方など、次々と疑問が生じます。
今回は自然栽培歴20年の今橋さんが、視聴者の質問に答えた内容を整理しました。
床堆肥の時期やチガヤ対策、連作の仕組み、畝立ての手順などを順にお伝えします。
1. 床堆肥(落ち葉堆肥)を作る時期はいつでもいい?
秋から冬に床堆肥を作れなかった場合、春以降に作ってもよいのでしょうか。
今橋さんによると、床堆肥を作る時期は基本的にいつでも構いません。
- 大切なポイント: 材料となる草や落ち葉が、しっかりと枯れていることです。
- 実践のコツ: 冬野菜が終わった春先でも、枯れ草や落ち葉があれば仕込めます。作付けのサイクルや畑の都合に合わせて進めるとよいでしょう。
2. 厄介な「チガヤ」対策と土質の根本改善
地下茎で広がるチガヤへの対策には、2つの方法があります。
対症療法と根本治療という、異なるアプローチを今橋さんは示しています。
対症療法:草マルチによる徹底的な遮光
チガヤが生えてきたら、地際の低い位置で刈り取ります。
その上に草マルチを厚く敷き、日光を遮断するのが対症療法です。
光が当たらなくなると光合成が止まり、チガヤの勢いは大きく衰えます。
敷く草が足りないときは、麦などを育てて刈り敷きに使う工夫も有効です。
根本治療:自然栽培を続けて「土質」を変える
生えてくる雑草の種類は、その土の状態を映し出しています。
自然栽培を続けて土が正常化すると、生える草の種類も自然に変わっていきます。
時間はかかりますが、土質の改善こそが最大のチガヤ対策になると今橋さんは話します。
3. 自家採種は交配種(F1)でも可能?固定種との違い
交配種(F1種)から種採りをして、同じ野菜ができるのかという点について整理します。
- 交配種(F1)から種を採った場合::親世代の形質が分離するため、翌年は元の親の性質に戻ったり形が崩れたりします。:毎年選別を繰り返して種採りを続ければ、固定種に育てることも可能です。:ただし、それには多くの手間と年月が必要となります。
- おすすめは「固定種・在来種」::親と同じ性質を受け継ぎやすい特徴があります。:初心者が自家採種を始める場合は、最初から固定種や在来種を選ぶのが確実です。
4. 「連作」で土を育てるポイント|市販苗でも連作できるのか?
自然栽培では、連作によって土が作物を学習し、育ちやすくなるとされています。
ただし、これには満たすべき重要な条件があります。
連作は「同一品種」を植え続けること
トマトを連作する場合、品種を変えると土にとっては連作になりません。
土は特定の品種に合わせて微生物環境を整えています。
途中で別の品種が入ると、環境の作り直しが生じてしまうのです。
土の学習効果を引き出すためには、毎年同じ品種を植え続ける必要があります。
市販苗での連作は難しい?
市販の苗には、肥料や農薬の成分が含まれていることが一般的です。
土に肥料分が入ると、自然栽培本来のリズムが崩れてしまいます。
そのため、市販苗を使った自然栽培での連作は難易度が高くなります。
自家採種して苗を育てるか、自然栽培の苗を譲り受けて繋ぐ形が理想です。
5. 草を生やしたままの畝立て手順と初期作物の選び方
草が生えている場所に、そのまま土を盛って畝を立てる手順を確認します。
おすすめの畝立て手順
- 草を刈る: 畝を立てる場所の草を、地際で低く刈り取ります。刈った草は保管しておきます。
- 太い根・地下茎を取り除く: チガヤなどの強い地下茎や太い根は、後々の邪魔にならないよう取り除きます。
- 土を盛る: 刈り払った草の根元の上から、そのまま土を乗せて成形します。ノコギリ鎌などで細かく根を切る必要はありません。
- 草マルチを戻す: 畝を立て終えたら、最初に刈り取った草を表面に敷き戻します。
畝立て後、最初に植えるべき作物は?
畝を立てた後は、時間を置かずにトマトやキュウリなどを植えて構いません。
最初は土に適した作物が分からないため、複数の野菜を試す方法を今橋さんは勧めます。
ミニトマトや枝豆など、比較的育てやすい野菜を選ぶと安心です。
作物の育ち方を観察すれば、水はけや日当たりといった畑の個性を把握できます。
畑に生えるハタケニラなどは、邪魔になる場所だけ抜くのが基本です。
支障のない場所なら無理に根絶せず、共生させるのが自然栽培の考え方となります。
6. なぜ素手で作業するのか?土とつながる自然栽培の心構え
今橋さんは栽培歴20年の中で、手袋を使わず素手で作業を続けています。
そこには自然栽培ならではの明確な理由があります。
- 土への礼儀: 人と挨拶するときに手袋を外すように、土にも素手で触れるのが礼儀だという考えです。
- 土の状態が手で分かる: 水分量や温度、団粒構造の感触など、土の状態を肌で直接把握できます。
- 作業効率の向上: 細かいタネまきや除草など、素手のほうが圧倒的に素早く繊細に行えます。
- デトックス・アーシング効果: 土に直接触れることで、体内の巡りが整う感覚が得られます。
肌の強さには個人差があるため、手が荒れる場合は無理をせず手袋を使ってください。
何より大切なのは、土に敬意を払い、状態を感じ取ろうとする姿勢です。
まとめ
自然栽培の疑問は、自然の循環や植物の生態に立ち返ることで整理できます。
- 床堆肥は、草が枯れていれば時期を問わず仕込める
- チガヤは草マルチの遮光で抑えつつ、土質の根本改善を目指す
- 自家採種や連作は、固定種かつ同一品種で行うことで土の学習が進む
- 畝立ては草を刈って土を盛り、すぐに作付けして畑との相性を探る
ご自身の畑の様子を観察しながら、取り入れられる工夫から試してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。














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