自然農法や自然栽培を始めるとき、ふかふかで水はけの良い土から始められるのが理想です。これまで農薬や肥料が入っていない健康な土に出会えるのは、非常に恵まれたケースといえます。
しかし現実には、元水田のガチガチな粘土質や、長年肥料が使われた土地が多いのが実情です。「硬い土で本当に野菜が育つのだろうか」と不安を感じる方も多いはずです。
自然栽培歴20年以上の今橋さんは、難しい土地ほど挑戦する利点があり、面白いと語ります。
今回は、条件の厳しい土地にあえて向き合う理由と、自然栽培の根底にある土への向き合い方を整理しました。
1. 健康な土と、あえて「難しい土」を選ぶ理由
土壌が豊かで湿り気や温かさがあり、過去の肥毒がない土地なら、1年目から立派な野菜が育ちます。そうした条件の良い土地に巡り合えるのは、幸運なことです。
一方で今橋さんは、国内外で新規開墾を行う際、周囲が諦めたような場所を多く選んできました。あえて困難な土地を選ぶことには、明確な利点が存在します。
① 土が力を取り戻すプロセスを深く学べる
条件が良い土地で野菜が育つのは自然な現象です。しかし、育ちにくい土地を土本来の力が発揮できる状態へ導く過程には、大きな学びがあります。土の性質や水分、空気の流れを観察することで、自然農法の技術と観察眼が磨かれます。
② 他の実践者の励みや道しるべになれる
恵まれた畑で野菜ができても、「あの場所だからできた」と受け取られがちです。一方、誰もが諦める粘土質や水はけの悪い土地で収穫できれば、同じ悩みを抱える人の希望になります。悪条件での成功実績は、他の実践者にとって具体的な指針となります。
③ 実践者・指導者として圧倒的に成長できる
厳しい環境を乗り越えて野菜を育てた経験は、揺るぎない自信につながります。多様な土の癖やトラブルを経験することで、精神的にもタフになれます。困難を克服した経験があるからこそ、他者が困った際にも的確な助言ができる指導者へと成長できます。
2. 棒が3cmしか刺さらなかった土地での事例
今橋さんがイギリスで15年間栽培した農地は、ひどい粘土質でした。棒を力いっぱい突き刺しても、わずか3cmしか入らないほどの硬さだったといいます。
地権者からは作物は育たないと言われ、近隣からも無肥料無農薬での栽培を疑問視されていました。
しかし半年後、畑には立派な野菜が次々と実を結びました。周囲の人々は驚き、後から疑っていたことを謝りに来られたそうです。どんなに硬い土でも、自然の循環が巡り始めれば、確実に柔らかく豊かになっていきます。
現在、今橋さんが高知で開墾している畑も、牛の放牧地だった過酷な元水田です。大雨で冠水する環境ですが、土と向き合い始めて数か月で、ナスやオクラ、トマトなどが元気に実っています。
3. 「どんな土さんでも素晴らしい」という根本の心
なぜ、ガチガチの土から立派な野菜が育つのでしょうか。その根底には、技術以上に土に対する姿勢があります。
今橋さんは、「土がカチカチだろうが、どんな状態だろうが関係ない。どんな土さんでも素晴らしい」と語ります。
土は本来、人間を生かすために野菜を育てようとしている存在です。人間の都合で良し悪しを判断せず、目の前の土を信頼し、感謝を注ぐことが大切だと説きます。
- 太陽(火)の力
- 雨(水)の力
- 土の力
- 純粋な種
- 人の愛と感謝
これらが調和したとき、土は本来の力を発揮し、想像以上の速さで作物を育ててくれます。
4. 困難な環境で奮闘する実践者へのメッセージ
硬い粘土質や過湿、乾燥、猛暑、獣害などに悩む方もいるかもしれません。今橋さんは、そうした厳しい畑で挑戦していること自体を誇りに思ってほしいと伝えています。
困難な環境で得られた小さな実は、とてつもなく偉大な一歩です。そこでの試行錯誤は自身の力となり、同じ壁にぶつかる仲間を助ける力になります。
また、農業は畑作業だけでなく、事務や段取りなど多忙を極めるものです。すべてを一人で抱えず、周囲に応援を頼み、助け合える関係を築くことも重要になります。
目の前の土を信じ、感謝を忘れず、焦らず一歩ずつ土と向き合ってみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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