自然栽培を実践する現場では、圃場の環境や病気への対応など、さまざまな疑問が生まれます。今回は自然栽培を20年実践されている今橋さんが、視聴者からの具体的な質問に回答された内容を整理しました。
水田を畑に変えて野菜を育てるポイント
水田だった場所を畑へ転換することは可能です。実際に自然農法で水田を畑化し、わけぎなどの野菜を育てている事例もあります。
ただし、水田用の土は畑作向けとは性質が異なります。化学肥料や農薬が使われていた土地では、土が浄化されるまでに5年ほどかかる場合もあります。
水田の土は固まりやすい傾向があるため、初期は高畝にすると効果的です。また、周囲がコンクリートの水路や道路に囲まれていると、空気や水の流れが滞りやすくなります。
この場合、畑の境界に沿って深さ30センチほどの溝を掘る対策が有効です。重労働になる場合は、2〜3メートル間隔で深さ30センチの穴を畑の周囲に掘るだけでも環境が変わります。
水田特有の水路を活かし、夏場に水を引き入れて土を潤す工夫もできます。土の状態が良くなるにつれて、育てられる野菜の種類も増えていきます。なお、自然栽培でも必要に応じて土を耕します。
芋類の連作と種芋の残し方
連作を前提とした芋類の種芋管理は、状況に応じた判断が求められます。
収穫時に一部を土の中に残したまま越冬させても構いません。あるいは一度すべて掘り上げて保管し、植え付け時期に埋め戻す方法もあります。
どちらが絶対という決まりはなく、地域の気候や土壌条件に合わせて臨機応変に選択するのが適切です。
病気にかかった作物は種芋として使えるのか
病気が出た場合、基本的には症状の出ていない健康な芋を選んで種芋にします。しかし、種がどうしても足りないときは、病気にかかった芋から種を採ることも可能です。その際は、病気にかかった種と健全な種を分けて栽培します。
今橋さんの圃場では、トマトが難病であるブライト病(疫病)にかかった際、病気を克服した株から採種しました。その種を翌年以降に栽培したところ、ブライト病はまったく発生しなくなりました。
ジャガイモでも同様の経験があります。一度目は病気発生直後に茎葉を刈り取り、小ぶりながら無傷の芋を収穫して翌年の種に繋ぎました。
二度目は葉を刈らず収穫期まで置いたところ、地上部は枯れたものの、地中の芋は腐らず通常の大きさで収穫できました。収穫量も前年と変わらない結果となっています。
作物が病気を経験することで、その情報が種に記憶され、病気に耐性を持つ強い株へと育つ可能性があります。病気の株からの採種も、有力な選択肢の一つです!
同じ畝で野菜の育ち方に差が出る理由
同じ畝で農薬や肥料を使わずに育てていても、虫に食われる苗と綺麗に育つ苗に分かれる場合があります。
これは土の状態だけでなく、植物が本来持つ個体差による部分も大きいです。同じ親から生まれた兄弟でも性格や体質が異なるように、種や苗にもそれぞれ適性があります。
生育が早い苗もあれば、ゆっくり育つ苗もあります。均一に育つ改良品種とは異なり、個体差があること自体が自然な姿といえます。
ハウスの土を黒いシートで保護する理由
冬場のビニールハウス内で畝に黒いシートをかぶせるのは、菌を育てるためではありません。主な目的は直射日光を遮り、土の乾燥と劣化を防ぐことです。
雨が入らないハウス内は、日光にさらされ続けると土が傷んでしまいます。黒いシートで覆い、時折水やりをして適度な水分を保ちます。
この管理を行うことで土の柔らかさが保たれ、春先の作付けをスムーズに始めることが可能です。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












コメント