今橋さんが定義する「連作」の捉え方
一般的に連作というと、同じ科の野菜を続けて栽培することを指す場合が多く見られます。
しかし、自然栽培を20年実践する今橋さんが提唱する連作は、完全に「1種類」に限定した栽培です。
例えば、ジャガイモとレタスを交互に育てる方法は連作に含まれません。
同じレタスであっても、異なる品種を交互に栽培する場合は今橋さんの言う連作には該当しないとされます。
レタスAを育てたら、次もその次も同じレタスAを育て続ける状態を指すのです。
自然界を観察すると、植物は成長してトウ立ちし、種をつけます。
その種は風に運ばれることもありますが、基本的には重力によって親株の真下に落ちて発芽します。
自然界では、同じ種類の植物が同じ場所で命を繋ぐ連作がごく自然に起きているわけです。
自然の摂理に沿って考えれば、連作ができないはずはないと今橋さんは語ります。
「連作障害」という概念への疑問
農業の世界では、連作を避けて異なる作物を順番に育てる輪作が推奨されがちです。
連作を続けると作物が育ちにくくなる現象は、一般に「連作障害」と呼ばれています。
しかし、イギリスの圃場で10年以上の連作を続けてきた今橋さんは、連作障害は存在しないと考えています。
連作をしたからといって、収穫量が右肩上がりに増え続けたり、100%成功したりするわけではありません。
作物がうまく育たない年があるのは、輪作を行った場合も同様です。
輪作で失敗した際に「輪作障害」と呼ばれない点に、今橋さんは疑問を投げかけます。
うまく育たなかった理由を短絡的に連作障害と片付けるのは、早計ではないかという指摘です。
慣行栽培などで連作が失敗する大きな要因は、農薬や肥料の使用といった人為的な行為にあります。
自然から離れた資材を使うほど連作は難しくなり、本来の自然に近い在来種や固定種ほど成功率は高まります。
連作が失敗する背景には、土や種に残る肥料の毒や農薬の影響が深く関係しているのです。
土が作物の育て方を学習して野菜が強くなる
連作を行う最大の利点は、土がその野菜の作り方を覚えていく点にあります。
土は生きており、特定の作物が育つ環境を年々学習していく性質を持っています。
例えばジャガイモAを植えると、土は1年目からそのジャガイモAの育て方を覚え始めます。
同じ品種を毎年植え続けることで、土はその作物を育てるプロへと成長していくのです。
ところが途中でジャガイモBを植えると、土の記憶はゼロにリセットされてしまいます。
品種を変えるたびに学習が最初からやり直しになるため、土の力が発揮されにくくなります。
今橋さんの圃場では、10年以上の連作を続けるトウモロコシやトマト、13年連作のジャガイモなどが育っています。
無肥料・無農薬の連作を重ねた作物は非常に強くなり、病気や害虫の被害を寄せ付けません!
近隣の畑で長雨によりトマトが枯れてしまった年でも、連作していたトマトは元気に育ち続けたといいます。
自家採種を繰り返しながら同じ場所で育て続けるほど、環境に適応した強い作物が育ちます。
連作を控えたほうがよい状況と判断基準
連作は優れた栽培法ですが、どのような状況でもすぐに実践できるとは限りません。
これまで肥料や農薬を多用してきた土壌では、いきなり連作を試みても失敗する可能性が高くなります。
まずは自然農法を3年から5年ほど続け、土や種から肥毒を抜く期間を設ける必要があります。
また、栽培面積が限られている家庭菜園の場合も、無理に連作にこだわる必要はありません。
例えば冷涼な地域で春にジャガイモを植え、初秋に収穫した場合、連作を守ろうとすると翌春まで畑が空いてしまいます。
敷地が狭い環境で長期間何も植えられないのは、空間の活用として非効率です。
空きスペースが十分にないときは柔軟に輪作を取り入れ、土地に余裕がある場合に連作を試してみてください。
今橋さんはイギリスで13年連続オーガニック認証を取得した実績を持っています。
当時の認証基準では輪作が義務付けられていましたが、連作の成功事例として審査員から高く評価され、特例で認められました。
一般的な有機農業で連作が難しいのは、動物性堆肥などの肥料を使用しているためだと今橋さんは考察しています。
土と種を本来の自然な状態に整えることこそが、連作を安定させる鍵となります。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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