自然農法を実践するなかで、畑の虫への対応や種の選び方に悩む場面は少なくありません。今回は、自然栽培を20年実践されている今橋さんが動画で回答された、栽培現場での具体的な疑問へのアドバイスを整理してお届けします。
草マルチの下にいるダンゴムシへの向き合い方
草マルチを敷くと、草と土の間にダンゴムシが多く集まる場合があります。見た目の問題から不安を覚える人も少なくありません。
今橋さんの圃場でも同様の状況は見られますが、そのままにしておいて問題ないとのことです。ダンゴムシも畑の自然を構成する大切な一部です。無理に取り除く必要はなく、自然の営みとして見守ることが推奨されています。
最初の種選びと自家採種の始め方
自然農法では、同じ畝で同じ品種の種を採り続ける自家採種が基本とされます。しかし、最初の種をどこで手に入れるべきか迷うところです。
近隣で自然農法の種が入手できない場合、市販のオーガニックの種から栽培を始めても問題ありません。今橋さんの圃場でも、手に入らないときはオーガニックの種を購入して撒いています。
ただし、種選びには注意が必要です。オーガニックと記載されていても、一代交配種であるF1種や遺伝子組み換え種は避けます。購入時は、固定種や在来種と明記されている種を選ぶことが大切です。
自家採種で種はどう変わるのか
品種改良された種を自然農法で自家採種していくと、元の野菜の姿である原種に戻るのかという疑問があります。
トマトの実が次第に小さくなった事例などもありますが、それが原種に戻ったためか、近隣のミニトマトと自然交配したためかは断定できないと今橋さんは語ります。しかし、自家採種を重ねることで種が本来の自然な状態へと近づくことは確かです。
無肥料・無農薬で自家採種を続ける利点として、主に次の2点が挙げられます。
- 種がその土地の気候や土壌環境を記憶し、環境へ適応していくこと
- 作物本来の生命力を取り戻し、種の中身が純粋で綺麗な状態へ戻っていくこと
歴史的寒波を生き抜いた自家採種カボチャの事例
今橋さんは、イギリスの農業会議「オックスフォード・リアル・ファーミング・カンファレンス」で発表した実話を紹介しています。
2012年、イギリスは「100年に一度」と呼ばれる歴史的寒波に見舞われました。その直前、今橋さんは自然農法に関心を持った知人へ、自家採種17年目となるカボチャを1玉譲り渡しました。
そのカボチャから採れた種は、現地のプロのオーガニック農家へ託され、他の多様な品種と一緒に畑へ植え付けられます。
寒波が襲来した結果、その農家が育てていた通常品種のカボチャは全滅してしまいました。しかし、17年間自家採種されたカボチャの畝だけは傷ひとつなく生き残り、平年通りに収穫できたのです!
過酷な環境を経験しながら自家採種を重ねた種は、非常に強固な生命力を宿すようになります。
自然農法がシンプルと言われる理由
他の農法から自然農法へ移行した方から、「自然農法はやり方がとてもシンプルである」という声がよく寄せられます。
一般的な農法や有機農業では、時期ごとに投入する肥料や堆肥の種類を細かく管理する指導が少なくありません。一方、今橋さんが実践する自然農法では、肥料や農薬を圃場に入れない方針をとっています。
資材を投入する作業自体が存在しないため、工程が複雑化しません。無肥料・無農薬、自家採種、そして自然への感謝の姿勢を軸に据えることで、作業体系は非常に簡潔なものとなります。
シワシワになった種芋の植え付けと芽の向き
自家採種したジャガイモを保存していると、水分が抜けてシワシワになり、芽が伸びてくるケースがあります。
シワシワの種芋でも栽培は可能
少し暖かい場所で保管すると種芋はシワが出やすくなります。今橋さんによれば、張りがある種芋のほうが望ましいものの、シワシワになった芋でもそのまま植え付けて構いません。
過去の栽培でも、問題なく立派に育った実績があります。状態を見て過度に心配せず、畑に植えてみてください。
植え付け時の芽の向き
植え付ける深さや「逆さ植え」など芽の向きについての疑問も多く寄せられます。
数が少なく選べる状態であれば、芽を上に向けて植えると地上への萌芽がスムーズです。一方で、大規模に何千個もの種芋を植え付ける場合は、向きを厳密に揃える必要はありません。向きにこだわらず植えた場合でも、毎年しっかりと収穫できています。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












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