自家採種が栽培のカギを握る理由とポイント|自然栽培20年の実践から学ぶ種の力

自家採種が栽培のカギを握る理由とポイント|自然栽培20年の実践から学ぶ種の力 自然栽培の心と学び
自然栽培の心と学び

自家採種が栽培のカギを握る理由とポイント|自然栽培20年の実践から学ぶ種の力
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自然栽培において、種選びと自家採種は作物の育ちを左右する極めて重要な要素です。自然栽培を20年実践してきた今橋さんは、自家採種を重ねることで作物がその土地に適応し、健康で逞しく育つと語ります。本記事では、今橋さんが解説する自家採種の利点や最初の種の選び方、実際の採種事例について整理してお届けします。

自家採種が野菜を強くする理由

自家採種が野菜を強くする理由▶▲ この部分を動画で見る(2:45 から再生)

野菜は収穫せずに畑に置いておくと、花を咲かせ、実や鞘をつけて種を結びます。今橋さんによると、種採りは想像しているよりも手軽に取り組める作業です。

自然栽培で自家採種を続ける最大の利点は、種が年々「綺麗」になっていく点にあります。綺麗な種とは、農薬や肥料の影響を受けていない健康な種を指します。無肥料・無農薬の綺麗な土と綺麗な種が揃うことで、病害虫に負けない強い作物が育ち、野菜本来の味も引き出されます。

一般的な栽培で肥料や農薬を使って育てられた野菜は、それらの成分を吸い上げています。そこから採れた種にも成分が引き継がれてしまうため、無肥料・無農薬の環境で種採りを繰り返すプロセスが欠かせません。

作物は自家採種を通じて、その土地の気候や環境を記憶していきます。環境の変化を経験しながら世代交代を重ねることで、地域独自の気候に適応した強い種へと変化していく仕組みです。

アフリカの干魃に耐えた自家採種のトウモロコシ

アフリカの干魃に耐えた自家採種のトウモロコシ▶▲ この部分を動画で見る(4:45 から再生)

自家採種の強さを証明する事例として、今橋さんはアフリカでのトウモロコシ栽培の話を挙げています。

2019年のアフリカのある地域では、深刻な干魃が発生しました。例年であれば12月から3月まで雨が降る地域において、その年は2月で雨が途絶えてしまったのです。

市販の種を購入して栽培していた農家では、水不足によって作物が枯死し、トウモロコシに実がつかず全滅に近い状態となりました。ところが、自然農法で10年以上自家採種を続けていた農民グループの畑では、厳しい干魃に見舞われたにもかかわらず、豊かな実りを収穫できました。

過酷な環境を生き抜いた経験を持つ種は、気候の急変に対しても高い適応能力を発揮します。この実例からも、自家採種がもたらす生命力の強さがよく分かります。

最初に選ぶ種のポイント:固定種・在来種と地域の環境

最初に選ぶ種のポイント:固定種・在来種と地域の環境▶▲ この部分を動画で見る(6:45 から再生)

自家採種をスタートする際は、最初に導入する種の選び方が肝心です。今橋さんは以下のポイントを推奨しています。

1. 自然栽培の種を選ぶ

可能な限り、無肥料・無農薬で栽培された種を選びます。近隣に自然栽培を営む知人がいれば譲ってもらうのが理想的です。入手が難しい場合は、固定種や在来種を専門に扱う野口種苗などの専門店から購入する方法があります。

2. F1種(一代交配種)ではなく固定種・在来種を選ぶ

一般的な市販の種に多いF1種は、自家採種をしても親と同じ性質の野菜が育ちません。根気強く10年ほど選抜を続けて固定種にした実例もあるようですが、膨大な時間と労力を要します。最初から固定種や在来種を選択するのが確実です。

3. できるだけ近い地域の種を選ぶ

種は育った地域の気候に適応しています。たとえば寒冷な北海道の種と温暖な九州の種では、耐えられる温度条件が異なります。四国や九州など、自身が栽培する地域と気候が近い場所で採種された種を手に入れるのが成功の秘訣です。

畑でタネをつくる野菜の姿と鳥害対策

今橋さんの畑では、さまざまな野菜が次世代の種を残すために花を咲かせています。

  • 水菜・ルッコラ:十字の花を咲かせた後、鞘ができて中に種が詰まります。ルッコラの花は食用にもなります。
  • スイスチャード・ホウレンソウ:中心から太い茎(とう)が長く立ち上がり、種を形成していきます。
  • ケール:鳥が柔らかい茎を好んで食べにくるため、防虫ネットなどを被せて鳥害を防ぎます。対策を怠ると芯を食べ尽くされてしまいます。
  • タマネギ・リーキ:茎の先端に大きなネギ坊主をつくり、黒い種を実らせます。
  • 丸型レタス:非常に美しい花を咲かせます。今橋さんの畑では、1年目に種をまいて以降、こぼれ種から毎年自然に発芽して育っています。
  • カブ・ルバーブ:実や花茎を大きく膨らませながら結実へと向かいます。

鞘や実が畑でしっかりと茶色く乾燥した段階が、収穫の適期となります。

専用冷蔵庫で保存するシードバンクと26年の歴史

専用冷蔵庫で保存するシードバンクと26年の歴史▶▲ この部分を動画で見る(13:30 から再生)

今橋さんは採種した種を「シードバンク」と呼ぶ専用の冷蔵庫で低温保存しています。

現在はおよそ40種類の野菜を育てており、自家採種率は全体の85〜90%に達しています。毎年新しい品種の栽培にも挑戦するため100%にはなりませんが、大半の種が自家採種によって維持されています。

保有する種の多くは採種歴5年以上を数え、9年を超える種も珍しくありません。中でも最も息が長い品種は「えびすカボチャ」です。友人から譲り受けた「自家採種10年目の種」を、今橋さんがさらに16年間採種し続けました。通算で26年もの年月、無肥料・無農薬の命をつないできた種になります!

家庭菜園や就農で自然栽培に取り組む方は、まず1つの野菜からでも自家採種を試してみてください。土と地域の環境に寄り添う、逞しい野菜作りの第一歩となります。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

自家採種が栽培のカギを握る理由とポイント|自然栽培20年の実践から学ぶ種の力

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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