自然栽培を実践する今橋さんの動画より、ゲストの宗やんさんが語る自然農の歩みについてまとめます。約14年にわたる実践のなかで経験した挫折や、暮らしの中で畑を楽しむ視点など、多くの示唆に富む内容です。
自然農との出会い:体が選んだ心地よい環境
宗やんさんの実家は、両親が有機農業を営んでいました。大学卒業後、実家で1年間の研修を受けた後、福岡県糸島市で自然農に出会います。
見学会で目にした自然農の畑は、それまでの環境と大きく異なっていました。有機農業の現場では、ビニールマルチや防草シートが使われ、自然環境から少し離れている感覚があったといいます。
一方、自然農の畑には草や虫が元気にあふれ、野菜が共に育っていました。その空間の心地よさに直感を覚え、体が自然とこの道を選んだと宗やんさんは振り返ります。
動物との共生:トラブルも学びと楽しみに変える
自然農を諦めずに続けたことで、価値観を共有できる仲間とつながることができました。現在ではコミュニティガーデンのように、多くの人が関わりながら畑を育てる場ができています。
畑にはアナグマが巣を作ったり、イノシシが訪れたりします。宗やんさんは、野生動物の訪問を「遊びに来た子どもが少しいらずらをした程度」として捉えています。
なぜ特定の場所だけを掘り返したのかを仲間と考え、環境を工夫して自然の反応を観察します。どんな生き物にも生態系の中での役割があるという前提に立ち、試行錯誤そのものを楽しむ姿勢が印象的です。
農家としての挫折:野菜販売から「体験と自給」への転換
順風満帆に見える宗やんさんですが、過去には大きな挫折も経験しています。就農当初の3年間は、自然農や有機農業で野菜セットを販売する専業農家として活動していました。
しかし、次第に心身が追いつかなくなり、うつ状態になるほど追い詰められます。生産と販売を主軸にする農家としての道は、一度断念せざるを得ませんでした。
それでも畑に関わり続ける道は諦めませんでした。もともと畑は、日々の暮らしや自給のために営まれていた背景があります。
野菜の背景にあるドラマや自然のありがたみを知らないまま、安価な対価で消費される構造に宗やんさんは疑問を抱きました。自ら育てる体験を通して背景を理解することが、結果的にプロの農家を支える理解者を生むことにもつながります。
初心者におすすめの野菜:育てやすさならルッコラ
自然農の初心者に向いている野菜として、宗やんさんは「ルッコラ」を挙げます。現在の畑の環境において、最も失敗が少ない葉物野菜とのことです。
ルッコラは虫に食べられにくく、生育スピードが速い特徴を持ちます。初めて挑戦する人でも収穫までたどり着きやすい野菜といえます。
もちろん、土壌や地域の気候によって適した作物は異なります。宗やんさんは、まずは自分が好きな野菜を植えてみて、自然の反応を楽しむ姿勢を推奨しています。
自然農の魅力:減点方式ではない、自然との共同アート
自然農の大きな魅力について、宗やんさんは「気持ちが楽になること」を挙げました。一般的な栽培では、野菜がうまく育たないと失敗というプレッシャーが生じがちです。
テストで採点されるような感覚になり、栽培がつまらなく感じてしまう場面もあります。しかし自然農には、明確な失敗という概念が存在しません。
実践を重ねるほど土は育ち、どのような結果からも学びが得られます。宗やんさんにとって畑は、自然と共に作り上げる芸術表現のような場です。ただ自然を眺めるだけでなく、自らも役割を持って関わることで、創作の喜びを深く味わうことができます!
今後の展望:地域の農地をみんなで受け継ぐ仕組みづくり
宗やんさんの今後の課題は、父親が担ってきた地域農業の継承です。父親は鹿児島における有機農業の先駆者の一人であり、現在も地域のお米作りを広く支えています。
しかし高齢化が進み、個人の力だけで地域の田畑を維持することは困難になりつつあります。宗やんさんは、自分一人で背負うのではなく、関わる人たち全員の力で農地を維持できないかと考えています。
農的な暮らしを学び実践することは、関わる人々の心の平穏や豊かな暮らしにつながります。個人の暮らしを豊かにしながら、次世代へ農地を受け渡す仕組みづくりが今後の大きな目標です。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。













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