自然栽培を20年実践されている今橋さんが、視聴者からの栽培や自家採種に関する質問に回答された内容を整理しました。
日々の圃場管理から種取りの判断基準まで、実践に基づいた具体的な知見が紹介されています。
1. ニンニクが自家採種で小さくなる原因と対策
ニンニクを無農薬・無肥料で自家採種し続けていると、年々球が小さくなる場合があります。
今橋さんは、その原因としていくつかの可能性を挙げています。
まずは、種として使うニンニクの大きさです。
今橋さんは、栽培時に大きめの種を選んで植えています。
大きい種を使うことで、次の世代も大きなニンニクに育つ可能性が高まります。
もう一つの理由は、原種に戻る現象です。
もともとの品種の性質により、自家採種を重ねることで原種のサイズへ近づくことがあります。
単にその年の栽培環境が合わなかった可能性も考えられます。
自家採種を続けることで、その土地の環境に適応し、味や品質は向上していくと今橋さんは語ります。
サイズが小さくなりすぎた場合は、新しい種球を購入して補う方法が有効です。
少量の新しい種を混ぜて栽培しつつ、自家採種も諦めずに継続することが推奨されています。
2. ラベンダーの発芽率を上げる種まきのコツ
ラベンダーは種が非常に細かく、発芽の難易度が高い植物の一つです。
うまく発芽させるためのポイントとして、播種量と水分管理が挙げられています。
今橋さんは、小さな育苗ポット1つに対して5〜6粒ほどの種を多めに播きます。
発芽率が低いため、最初から多めの種を落としておく工夫です。
たくさん芽が出た場合は、後から間引きを行って調整します。
水管理においては、土を絶対に乾かさないことが重要となります。
常に土が湿った状態を保つよう、こまめに水やりを継続しなければなりません。
乾燥を防ぐため、ポットの上に布やネットを被せて保湿する工夫も効果的です。
3. カボチャとズッキーニの放任栽培と株間
カボチャやズッキーニの管理について、今橋さんは基本的に放任栽培を行っています。
受粉作業も人工授粉は行わず、ミツバチなどの昆虫に任せています。
日頃の手入れは、適度な草取りと株元への草マルチが中心です。
ただし、定植直後の早い段階で草マルチを敷くと、ナメクジの住処になります。
苗が食害されるリスクがあるため、敷く時期の見極めが欠かせません。
ズッキーニは葉が大きく横へ広がるため、広めの株間を確保します。
縦の株間はおよそ90〜110cm、横の条間は2m以上空けて植え付けます。
間隔が狭いと葉同士が重なり合い、生育の妨げになるためです。
支柱立てや茎の誘引は行っていません。
風などで茎が倒れることもありますが、生育には影響がないためそのまま育てます。
カボチャも親づるの摘心などは行わず、ツルを自由に伸ばして栽培しています。
今橋さんの畑では、ズッキーニの連作は13年、自家採種は10年以上続いています。
4. 種取り用野菜(ニンジン・タマネギ・ケール)の管理方法
種取りを行う野菜は、品目によってハウスへの移動や定植のタイミングが異なります。
ニンジンやゴボウなどの直根性野菜は、移植を嫌います。
露地に種を播いたらそのまま育て、収穫せず同じ場所で越冬させて種を採ります。
タマネギの場合は、収穫後に一度屋内で乾燥・保存します。
春先の3月頃になったら、形の良い大きな玉を選んでハウス内に定植します。
そこで花を咲かせ、ネギ坊主から種を採取する手順です。
ケールなどのアブラナ科野菜は、冬の間に大きく育った株をハウス内へ移植します。
冬の厳しい寒さから保護し、確実に開花・結実させるための管理です。
5. 防虫ネットの目的と野生動物への対策
圃場で使用されるネットは、害虫予防だけでなく鳥獣対策としても機能します。
今橋さんの農園では、ケールにネットを被せて栽培しています。
このネットはアオムシ除けではなく、野生のキジによる食害を防ぐ目的です。
キジはケールを非常に好むため、無防備な状態では葉を食べ尽くされてしまいます。
ネットを外す時期は、ケールの成長速度がキジの食害を上回る8月上旬から中旬頃です。
レタスにネットをかける理由は、野生のウサギ対策です。
苗が小さいうちに食べられるのを防ぐため、保護を目的としてネットを活用しています。
6. キノコが生えた場所への種まきと種取り株の残し方
草を刈って少し耕した土にキノコが生えてくるケースがあります。
キノコが発生することは、土中に菌類が豊富に存在している良い兆候です!
土壌の生物性が豊かになっている証拠であるため、ルッコラなどの種を安心して播いて問題ありません。
レタスや春菊などの葉物野菜から種を採る際は、残す株の数が重要です。
種取り用の株を1株だけにすると、枯れたり種がつかなかったりした際に失敗します。
保険として、畑に2〜3株ほど残して花を咲かせることが推奨されています。
7. うまくいかなかった野菜から種取りをするか
ミニトマト栽培などで甘みや酸味が乗らず、出来が良くなかった株からの種取りには迷いが生じます。
今橋さんは、生育が万全でなかった株からでも種取りを行うと回答しています。
無農薬・無肥料の自然栽培環境を1年経験した種には、環境への適応という大きな価値があります。
ただし、翌年の栽培でその種だけを使うリスクは避けるべきです。
自家採種した種は全体の作付面積の4分の1程度にとどめ、残りは別の安定した種を使用します。
小規模な面積で実験的に栽培し、しっかりと育つようであれば次世代の種取りへと繋げていきます。
リスクを分散しながら、少しずつ自家採種を重ねていく姿勢が大切です。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。














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