自然栽培において、一度植えた野菜から長く収穫を得る工夫や、こぼれ種を活かして育てる技術は、作業の手間を大幅に減らしてくれます。
今回は、自然栽培歴20年の今橋さんが実践する、レタスの植え付けや除草、外葉を何度も収穫する方法を紹介します。さらに、種まきをせずに毎年自然に生えてくるルッコラの連作管理や、種取りの手順についても詳しく整理しました。
レタスの定植と除草を兼ねた土寄せ
今橋さんは小さな育苗ポットを使い、レタスの苗を仕立てています。結球するタイプの赤レタスなどは、間引いて2本立ちにした状態で定植するのが特徴です。
植え付けの手順は非常にシンプルです。土を軽く手で掘り、苗を置いて土をかぶせるだけで完了します。株間や条間は手のひらひとつ分、およそ10〜15センチメートルを目安に植え広げます。
植え付けから1週間から10日ほど経つと、株のまわりに小さな雑草が生えてきます。今橋さんはこの段階で、手作業による除草を行います。
指先を土に入れ、株元へ向かって土を引き寄せるように手を動かします。この動作だけで雑草が浮き上がり、同時にレタスの株元へ土が寄せられます。株元に小さな畝のような土の盛り上がりができると、レタスがしっかりと根を張り、その後の育ちが良くなります。
レタスを長く収穫する外葉摘みと苦み抜きの工夫
家庭菜園や直売所向けの出荷では、レタスを丸ごと刈り取らず、外葉から順に収穫する方法が便利です。
今橋さんはミックスサラダ用として、大きく育った外側の葉だけを外して収穫しています。内側の小さな葉を残しておくことで、中心部が再び成長し、1つの株から何度も葉を摘み取ることが可能です。
とう立ちしたレタスの扱い方
栽培が進むとレタスはとう立ちを始めます。とう立ちした状態でも外葉の収穫は続けられますが、葉に苦みが出やすくなる点には注意が必要です。収穫時は実際に味を確かめながら葉を選びます。
苦みを抑える水やりのタイミング
葉の苦みを抜くための技術として、今橋さんは収穫前の水やりを挙げています。
収穫する前日の晩などに株元へしっかり水を注いでおくと、レタスのえぐみや苦みが抜けて食べやすくなります。また、雨が降った翌日に収穫したレタスも、同様に苦みが抜けて味が良くなるといいます。
摘み取った赤レタスや緑のリーフレタスに、後述するルッコラを合わせることで、彩りと風味のよいミックスサラダが完成します。
こぼれ種で毎年育つルッコラの連作管理
今橋さんの畑には、何年間も種まきをせず、自然に生えてくるルッコラの区画が2カ所あります。
この場所はルッコラの連作3年目を迎えていますが、毎年自然に芽を出し、年に2回の収穫を繰り返しています。
自然発芽のサイクル
こぼれ種による栽培の流れは次の通りです。
- 最初の年は条間15センチメートル程度で筋まきをする
- 葉を収穫しながら株を残し、開花・結実させる
- できた種を採種する際、種が自然と地面にこぼれ落ちる
- 採種後に畑の表面を耕し、水やりを行う
- 落ちた種が一斉に発芽して再び生えそろう
ルッコラが密生して一面に生え広がるため、日光が遮られて雑草がほとんど生えてきません。除草作業の手間がかからない点も大きな利点です。
何度も再生させる収穫の切り方
ルッコラを長期間にわたって収穫するには、刈り取る高さが重要です。
地際から指の第2関節ほどの高さ、およそ2センチメートルの茎を残してハサミで切り取ります。軸を残しておけば、切り口の脇から新しい葉が次々と伸びてきて、再び収穫できるようになります。
株が混み合っている箇所に限っては、間引きを兼ねて根ごと引き抜いても問題ありません。
ルッコラの花の利用と自家採種の手順
ルッコラは葉だけでなく、開花した花も食用として収穫できます。今橋さんによると、花にはほんのりとした甘みがあり、エディブルフラワーとしてサラダに添えるのに適しています。
種取りの目安と方法
花が咲き終わると、茎の節々にぷっくりとした実がつきます。この実が十分に膨らみ、全体が黄色く乾いてきたら採種の合図です。ルッコラは1株から非常に多くの種が採れるため、自家採種に向いている野菜といえます。
採種の手順は以下の通りです。
- 乾いたルッコラの枝を束ねて容器の上で叩く
- さやが弾けて落ちた種を集める
- 混ざった大きな殻やゴミを手で取り除く
採種が終わった畑は、再び軽く耕して水を撒いておくだけで、落ちた種から次のルッコラが自然に芽吹いてきます。
【補足】水菜を何度も再生させる収穫法
今橋さんは、水菜でも同様の再生収穫を行っています。
水菜を収穫する際、株元をすべて引き抜くのではなく、地際に少し茎を残してハサミで刈り取ります。根を残しておくことで株元から新芽が再生し、1つの株から2〜3回の収穫が可能です!
自然栽培において、野菜自身の生命力やこぼれ種の仕組みをうまく活かす栽培法を、ぜひ畑で試してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












コメント