イギリスで無農薬・無肥料の自然栽培を13年間実践している今橋さんの畑では、堆肥などの補いも一切使わず、土の力のみで約40種類の野菜を育てています。自家採種率は約90パーセントに達しています。
2022年の夏、現地は2か月間にわたって雨が降らない干ばつに見舞われました。さらに通常は30度を超えないイギリスで、35度以上の熱波が続く厳しい気候となりました。過酷な環境下で野菜たちがどのように育っているのか、畑の様子が語られています。
1,000本以上のケールを襲った異変と回復
干ばつと猛暑の影響を最も強く受けたのがケールでした。水分バランスが大きく崩れたことで病気が発生し、ルシアンケールからカボロネロ、カーリーケールへと広がりました。被害は1,000本以上に及び、虫害も重なって枯死寸前の状態まで追い込まれました。
しかし8月下旬、株の中心から新しい葉が次々と伸び始めました。病気にかかった葉を落としたカーリーケール(自家採種7年・連作13年)も、新芽を勢いよく伸ばして回復に向かっています。土の力と野菜自体の生命力によって、難病を自力で乗り越えつつあります。
2か月の干ばつでも水やりは最小限
乾燥しやすいポリカーボネートハウス内のトマト(自家採種17年・連作13年)は、一時50度近くまで気温が上がり弱ったものの、見事に持ち直して実をつけました。自然栽培のトマトは生命力が高く、食べた人の体調に変化をもたらした経験もあるといいます。
露地栽培のパースニップ(自家採種10年・連作10年)は、2か月の干ばつの間に水やりを1回(約1分間)行っただけでした。自然栽培の作物は地下深くへと根を伸ばすため、自力で水分を吸い上げる力が強く、極端な乾燥にも耐え抜くことができます。
連作と自家採種がもたらす力強い生育
畑では長年にわたり、自家採種と連作が続けられています。各野菜の年数は次の通りです。
- トマト:自家採種17年・連作13年
- カボチャ:自家採種27年・連作13年
- ズッキーニ(クールジェット):自家採種11年・連作13年
- スイートコーン:自家採種11年・連作11年
- リーキ(ポロネギ):自家採種8年・連作10年
- パースニップ:自家採種10年・連作10年
- キクイモ:自家採種11年・連作11年
- ラベンダー:自家採種15年・連作13年
- カレンデュラ:自家採種10年・連作7年
無肥料・無農薬で選定も行わなかったブドウには、驚くほどの房が実っています!小さな種芋を時期遅れで植えたジャガイモも、土の力だけで立派に育ち収穫を迎えました。大根は一般的に直まきとされますが、ポット育苗からの定植でも十分に育つことが実証されています。
土の変化とともに生える草が変わる
畑を進めると、人の手が入った区画の境界線からオオイヌノフグリが一面に生え広がっています。以前は手強い地下茎の雑草が茂っていた場所も、土が育つにつれてオオイヌノフグリの絨毯へと変化しました。
やわらかな草が地表を覆うようになると、草取りの手間はほとんどかからなくなります。人の手と感謝が加わることで土が変化し、生えてくる草の種類も穏やかなものへと移り変わっていきます。
土の力によって際立つニンジンの風味
自然栽培のニンジンは、周囲にいるだけでもはっきりと分かるほど強い香りを放ちます。洗う際にも特有の香気があふれ、味の濃さも際立ちます。
英国土壌協会(ソイル・アソシエーション)のスタッフからも、その風味の違いが高く評価されました。一般的な有機栽培と同じ種を使って栽培した場合でも、無肥料・無農薬の土で育てると香りや味に明確な差が現れます。
自然栽培を継続することで土が育ち、作物の自立する力が高まる一方、雑草の勢いは落ち着いていきます。気候変動による異常気象が続くなかでも、土と作物の力を信じて栽培を重ねていくことが、力強い野菜づくりへとつながります。自然栽培の可能性を信じて、日々の畑づくりに向き合ってみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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