自然栽培の畑に日本ミツバチを呼ぶ方法|巣箱作りの工夫と安全な養蜂へのこだわり

自然栽培の畑に日本ミツバチを呼ぶ方法|巣箱作りの工夫と安全な養蜂へのこだわり 道具と資材の知恵
道具と資材の知恵

自然栽培の畑に日本ミツバチを呼ぶ方法|巣箱作りの工夫と安全な養蜂へのこだわり
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自然栽培を実践する現場において、受粉を助けてくれるミツバチの存在は欠かせません。しかし近年、日本各地で日本ミツバチの姿が激減しています。

今回の動画では、日本ミツバチの保護活動に取り組む「豆ファーム」のまめさんが登場しました。今橋さんの自然栽培圃場に巣箱を設置し、実際にミツバチが入居するまでの手順や工夫が詳しく語られています。

ギリギリの時期に設置された待ち受け巣箱

まめさんが今橋さんの圃場を訪れたのは5月中旬のことでした。この時期は分蜂(巣別れ)のシーズンとしては終盤にあたります。今からの設置で入居する確率は極めて低く、宝くじに当たるような難易度とされていました。

ところが設置からわずか2週間ほどで、見事に日本ミツバチの群れが入居しました。巣箱の周囲には無数のハチが集まり、出入り口には見張りの門番が立つほどの活気を見せています。

まめさんがミツバチの飼育を始めたきっかけは、自身の畑作りにありました。ご両親から引き継いだ畑で野菜を育てたものの、花は咲いても実がつかなかったといいます。受粉を媒介するハチがいなかったためです。地元で相談したところ、昔はたくさんいたミツバチが今は全くいなくなったと知らされました。その現状を変えるため、巣箱の製作と飼育活動をスタートさせた経緯があります。

ミツバチが好む設置場所の条件

巣箱を設置する場所は、どこでもよいわけではありません。ミツバチの習性を考慮した環境選びが求められます。

まめさんは周囲の地形や植生を見渡し、ハチの「通り道」になる場所を選定しました。さらに重要となるのが日当たりと方角のバランスです。

  • 夏場の環境:木の葉が生い茂り、直射日光を遮って涼しさを保てる場所
  • 冬場の環境:落葉樹の葉が落ちることで日差しが届き、暖かく過ごせる場所

四季を通じて極端な温度変化に晒されない環境が、営巣場所として選ばれやすくなります。

巣箱設置の技術と外敵対策

今回設置されたのは「重箱式」と呼ばれる待ち受け巣箱です。1段の高さが15cm、厚さ35mmのスギ板で作られており、外寸は290mm四方となっています。ハチの群れの成長に合わせて下段へ箱を継ぎ足していく構造です。設置の工程には数々の工夫が施されています。

1. 土台の水平出し

地面にコンクリートブロックを敷き、水準器を使って完全に水平を合わせます。巣が大きくなると3段、4段と箱を積み上げていくためです。土台がわずかでも傾いていると、上段にいくほど傾斜が広がり倒壊の危険が生じます。入居後は位置の修正ができないため、最初の水平合わせが極めて重要となります。

2. コンテナによる底上げ

土の地面の上に直接巣箱を置かず、プラスチックコンテナを挟んで高さを確保しています。雨天時に地面からの泥跳ねを防ぐためです。出入り口(巣門)に泥が付着すると、ハチの出入りが妨げられてしまいます。

3. 巣門のサイズと設計

出入り口の高さは約7mmに設定されています。これより狭いとミツバチが通れず、広すぎると天敵であるスズメバチの侵入を許してしまうためです。また、今回の巣箱は四方(前後左右)に出入り口が設けられた特注仕様となっています。ゴミや埃が風で外に吹き飛ばされ、ハチの出入りもスムーズになる利点があります。

4. マイカ線による固定

一般的な巣箱は屋根の上に石やブロックを載せて重石にします。しかし、それでは重心が高くなり風で倒れやすくなります。そこで、巣箱全体を屋根から土台のブロックまでマイカ線で固く縛り上げました。合計20kgのブロックの重みで箱全体を地面に抑え込むため、強風でもびくともしない安定性を獲得できます。

誘引のための2つの工夫

分蜂の時期を過ぎていたにもかかわらずハチが入居したのは、嗅覚を利用した周到な誘引があったからです。

1つ目は、発酵させた蜂蜜酒(ミード)の香りです。小瓶に入れた蜂蜜酒を巣箱の中央に設置し、ハチが好む香りで住処の存在を知らせます。

2つ目は「待ち箱ルアー」の活用です。日本ミツバチの分蜂群は、集合フェロモンに似た香りを出す東洋ラン「金稜辺(キンリョウヘン)」に強く引き寄せられます。しかし5月中旬には開花期が終わってしまうため、その香りを再現したルアーを天井のスノコ部分に画鋲で固定しました。嗅覚の発達した探索バチを引き寄せる決定打となります。

ミツバチの生態と持続可能な採蜜

働きバチは成虫になってからの4週間で、週ごとに役割を変えていきます。

  • 1週目:巣の中の清掃
  • 2週目:幼虫への給餌・子育て
  • 3週目:巣門の警備(門番)
  • 4週目:外に出て花の蜜や花粉を集める

働きバチ1匹が生涯で集められる蜂蜜の量は、わずかティースプーン1杯程度に過ぎません。

女王バチが産んだ卵が羽化するまでには約21日かかります。入居初期は古い働きバチが寿命を迎えるため一時的に数が減りますが、21日を過ぎると新世代が次々と羽化し、群れは一気に拡大していきます。

蜂蜜の収穫は早ければ秋(9〜10月頃)に行われます。ただし、すべての蜜を奪い取ってはいけません。蜂蜜は本来、花の咲かない冬をハチ自身が越冬するための非常食です。巣箱が4段ほどに育った段階で、子育てをしている下段には手を触れず、上段の1〜2段に溜まった余剰分だけを分けてもらいます。1段でおよそ5〜6kgの蜜が収穫できます。

巣箱内の薬剤問題とハーブによるダニ対策

動画の後半では、現在の養蜂が抱える薬剤の問題点についても詳しく語られました。

ミツバチにはアカリンダニなどの寄生虫が発生しやすく、放置すると群れが全滅してしまいます。そのため慣行の養蜂では、巣箱内に殺虫剤(動物用医薬品)を投与してダニを駆除するのが一般的です。

薬剤を染み込ませた短冊を箱内に吊るすと、ハチがその上を歩きます。足についた薬剤が仲間の体へ触れることでダニを落とす仕組みです。しかし、その薬剤がついた足でハチは蜂蜜の上も歩き回ります。結果として、農薬成分が混入した蜂蜜が市場に流通してしまう構造が存在します。

この殺虫成分は農薬としても使われており、根菜の大根には使用が許可されていても、葉を直接食べるホウレンソウには使用が禁止されているほどの強い薬剤です。

イギリスやEUでは、こうした危険性から養蜂における薬剤の使用が厳しく規制されています。まめさんはヨーロッパの安全基準を学び、化学薬品を使わず、ハーブの力でダニを忌避・駆除する手法を取り入れています。手間やコストはかかりますが、本当に安心できる蜂蜜を届けるための譲れないこだわりです!

日本ミツバチを増やすことは、地域の生態系を豊かにし、無農薬の作物を実らせる基盤となります。興味のある方は、畑の片隅に安全な巣箱を準備してみてはいかがでしょうか。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

自然栽培の畑に日本ミツバチを呼ぶ方法|巣箱作りの工夫と安全な養蜂へのこだわり

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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