自然栽培を20年実践されている今橋さんの畑から、トマトの垂直仕立てや種取りの手順、果樹栽培の様子をまとめました。長年の連作や無剪定栽培から得られた貴重な知見が語られています。日々の栽培管理に役立つ具体的なポイントを整理してお伝えします。
トマトの垂直仕立てにおける管理のポイント
今橋さんのハウスでは、連作15年目、自家採種18年目となるトマトが栽培されています。栽培方法は、道法正徳氏の技術を参考にアレンジした垂直仕立てです。
芽かきの方法と枝の仕立て方
仕立ての基本は4本程度を残す形ですが、生育が旺盛なため7〜8本ほど伸びる場合もあります。これ以上増えないよう、余分な脇芽はかき取ります。
芽かきを行う際は、中途半端に残さず根元からきれいに取り外す作業が大切です。
成長点を止めずに伸ばす工夫
主軸が支柱の竹の高さを超えた場合、今橋さんは成長点を切り戻しません。過去に切り返したトマトは成長が停滞した経験があるため、伸ばし続ける方針をとっています。
支柱の長さを超えた枝は、横方向に紐を渡し、水平に倒しながら結び留めていきます。
葉の管理と実のつき方
光合成を行う葉は極力切り落とさず、枯れた葉のみを除去します。
また、自家採種のトマトはF1品種と異なり、一斉に着色することはありません。1個ずつ順番に実が熟していく特徴を持っています。
1本仕立てとの比較
ハウス内では1本仕立ての実験も行われています。1本仕立ては芽かきの手間が増える傾向にあります。
垂直仕立ては成長に合わせて4回ほど紐で結ぶ手間が必要です。ただし、今橋さんの圃場では垂直仕立てのほうが収穫量は多くなっています。どちらの仕立てを選ぶかは、圃場の環境や管理の手間に応じて判断するとよいでしょう。
ミニトマトの垂直仕立てと露地栽培の様子
ミニトマトも連作10年以上、自家採種10年以上の株が垂直仕立てで栽培されています。
ハウス内のミニトマト
枝は7本から8本ほどに仕立てられ、鈴なりに実をつけています。上部の配管に向けて真っ直ぐ上へと伸ばす管理です。ハウス内のミニトマトはすべて垂直仕立てが採用されています。
露地栽培における特徴と注意点
自宅の庭にある露地でもトマトとミニトマトが育てられています。外の環境は雨風を受けるため、茎が非常に力強く太く育ちます。
ただし、露地栽培はハウス栽培に比べて収穫期間が短くなります。ハウスでは3〜4ヶ月収穫が続きますが、露地では約1ヶ月半にとどまります。雨による病気のリスクも考慮が必要です。
それでも、昨年の記録的な大雨の際、周囲の畑が病気で全滅する中でも、この自然栽培のトマトは露地で全く病気にならずに育ちました。
誘引の結び方と交雑の防止
露地での誘引には麻紐が使われています。茎を締め付けないよう、おにぎり1個分ほどの空間を空けて結ぶのが今橋さんの手法です。
なお、トマトとミニトマトを近くに植えると交雑します。翌年の種を採る予定がある場合は、十分な距離を離して定植する必要があります。
トマトの自家採種の手順
健全な種を採るための具体的な手順も公開されています。
トマトの追熟
赤く熟したトマトを収穫後、2〜3週間置きます。実に割れ目ができ、表面にカビが生えてくるまで待つのが採種の目安です。
種を水で洗う
バケツに水を張り、ザルの中で熟した実を潰します。皮を取り除き、水の中で揉み洗いしながら種の周りにあるゼリー状の膜を落とします。
トレーに広げて乾燥させる
水洗いした種を、紙製以外のトレーに広げます。紙を使うと種が貼り付いて取れなくなるためです。種同士が重ならないよう間隔を空けます。
保管
風通しのよい涼しい室内で約1ヶ月間乾燥させます。完全に乾いたら冷蔵庫へ移し、翌春の播種まで保存します。
驚異的な収穫量を誇る果樹の無剪定栽培
圃場では野菜だけでなく、ブドウやリンゴ、栗などの果樹も自然栽培で育てられています。
一般農家の数十倍実るブドウ
10年以上自然栽培を続けているブドウは、ハウスの天井を突き破るほどの強い樹勢を誇ります。剪定はほとんど行われていません。
1株あたりの収穫量は極めて多く、一般的な栽培基準を大きく上回る大豊作となっています!
- スペインの有機栽培農家と比較した場合、1株で約50倍の収穫量(2〜3本の樹で一般農家の1200本分に相当)
- イギリスの有機栽培農家と比較した場合、1株で約30倍以上の収穫量
肥料を一切施さなくても、土の力が発揮されれば桁外れの実りがもたらされる実例です。
リンゴと栗の様子
10年以上経過したリンゴの樹も、栽培6〜7年目から結実が始まり、現在はほぼ無剪定で実をつけています。
20年以上経つ栗の樹に至っては、完全に無肥料・無管理の状態でありながら、毎年たくさんの実を実らせています。
土本来の力を引き出すことで、野菜も果樹も力強く育ち、豊かな実りをもたらすことが実証されています。まずはプランターや家庭菜園の一角から、垂直仕立てや自然栽培の管理法を試してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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