土と体は同じ?土を起こす真の理由

土と体は同じ?土を起こす真の理由 土作りと自然の仕組み
土作りと自然の仕組み

土と体は同じ?土を起こす真の理由
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自然農法では「不耕起(耕さないこと)こそが自然の姿ではないか」という議論がよく交わされます。「人は極力何もしない方がいい」という意見も少なくありません。実際の現場において、土とどのように向き合うべきなのでしょうか。

今回、自然栽培歴20年の今橋さんの動画で紹介されたのは、北海道せたな町の農家・富樫一仁(とがしかずひと)さんです。映画『そらのレストラン』でマキタスポーツさんが演じた人物のモデルとしても知られています。

富樫さんは30年以上にわたり自然農法を実践してきました。その言葉には、土に向き合う現場の実践者にとって、多くの学びと深い洞察が詰まっています。

重度のアレルギーを克服するために選んだ「自分で作る」道

重度のアレルギーを克服するために選んだ「自分で作る」道▶▲ この部分を動画で見る(3:00 から再生)

富樫さんが自然農法を始めたきっかけは、ご自身の闘病体験にありました。

幼少期から小児喘息を患い、成人する頃にはアトピーが悪化します。通常は170〜200とされるアレルギー数値が、富樫さんの場合は「24,000」を記録していました。

約20年にわたりステロイド剤を使い続けたものの、やがて薬も効かなくなります。そこで健康を取り戻すため、食生活を見直す決意を固めました。

しかし当時、無農薬やオーガニックの食材は手に入りにくい状況でした。買い続ければ経済的にも破綻してしまいます。「それなら自分で作った方が早い」と考え、自ら米作りを始めたのが富樫さんの原点です。

初めて田んぼに足を踏み入れた瞬間、富樫さんは「生かされている感覚」と深い癒しを覚えました。五感を通じて「これなら健康に戻れる」と直感したそうです。

「土を起こす」と「皮膚を掻く」——身体と土の驚くべき相似形

「土を起こす」と「皮膚を掻く」——身体と土の驚くべき相似形▶▲ この部分を動画で見る(6:30 から再生)

富樫さんが語る体験の中で際立つのが、「自分の身体は、農薬や化学肥料で傷んだ土とまったく同じだ」という気づきです。

長年ステロイドを使った富樫さんの皮膚からは、表面の常在菌によるバリア層が失われていました。体内に溜まった毒素を、自力で解毒・排出しきれない状態だったのです。

そのため、皮膚を強く掻くことで毛細管現象を起こし、血液中の毒素を外へ排出しました。そうして少しずつ新しい皮膚を再構築していったといいます。

富樫さんは、この治癒プロセスを「土」に重ね合わせました。

  • 不耕起栽培への疑問と気づき:富樫さんも初めは「耕さないこと(不耕起)」に関心を持っていました。人の手が入っていない健全で温かい土なら、耕す必要はないかもしれません。
  • 蓄積した毒素を出すための「耕起」:しかし現代の農地には、長年使われた農薬や化学肥料が蓄積しています。土の自浄能力を超えて不自然なものが堆積している状態です。

そうした傷んだ土を「起こす(耕す)」行為は、土の中に溜まったガスや毒素を外に出し、土を呼吸させて再構築するための作業にほかなりません。これは富樫さんが「皮膚を掻いて毒素を出した」プロセスと一致します!

自然の力だけに任せていても、土の浄化が追いつかない場合があります。だからこそ圃場の状態に合わせ、人の手で“いい加減”に土を起こして手助けする。これは「耕すか耕さないか」という二元論を超えた、土との対話といえます。

畑に立つこと自体が心身のデトックスになる

畑に立つこと自体が心身のデトックスになる▶▲ この部分を動画で見る(7:45 から再生)

自然農法を始めてから、富樫さんは一切の薬を手放しました。それから30年間、病院や注射とも無縁の健康な体を取り戻しています。

健康をもたらしたのは、収穫した作物を食べることだけではありません。それ以上に、「畑で作業することそのもの」に大きな治癒力がありました。

音楽の経験がある富樫さんは、農作業のリズムを「楽器の演奏」に例えます。土に向かって夢中で作業していると、余計なストレスが消え去るそうです。

何時間でも集中して楽しめる作業のリズム。その楽しさや喜びが、田畑全体へと広がっていきます。

作物が持つ「人の心まで整える力」

作物が持つ「人の心まで整える力」▶▲ この部分を動画で見る(10:00 から再生)

健全な土と手入れによって育まれた作物は、食べる人にも変化をもたらします。

富樫さんのもとには、アトピーに悩む方からの相談も寄せられます。あるとき、重度のアトピーを持つ乳児を抱え、育児ノイローゼと過食症に苦しむ母親がいました。

その母親が富樫さんのお米を食べたところ、わずか1週間足らずで過食症がおさまり、精神的な落ち着きを取り戻したといいます。

自然農法の作物は、単なる栄養補給にとどまりません。乱れた身体の調和を取り戻し、食べる人の心まで整える力を持っています。富樫さんが育てる大豆やお米、十割そばには、土地の風土(テロワール)が凝縮された風味が宿っています。

おわりに:土を癒やすことは、命を癒やすこと

「土の状態を観て必要な手当てをする」という作業は、弱った身体の手当てと重なります。

自然農法と聞くと、技術的な手法や「無農薬・無肥料」といったルールに目を向けがちです。しかし富樫さんの話が教えてくれるのは、土を身体と同じように捉え、その状態に耳を傾ける姿勢でした。

傷んだ土には、その状態に合わせた手入れが求められます。それを判断して手を差し伸べられるのは、現場に立つ人間だけです。まずは土をひとつの生命として観察し、対話することから始めてみてください。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

土と体は同じ?土を起こす真の理由

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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