自然農法や家庭菜園に取り組む中で、大きな悩みとなるのが雑草の存在です。
夏場は草刈りや草引きに追われ、作業に途方に暮れることも少なくありません。一般的には防草シートやマルチなどの対策が知られていますが、別の視点があります。自然栽培を23年実践している今橋さんによると、土と作物の関係を変えれば過剰な除草対策は不要になるといいます。
今回は、今橋さんが長年の実践から導き出した「究極の雑草対策」と、雑草への向き合い方を整理しました。
雑草は「敵」ではなく、土を良くしてくれる「味方」
一般的な農業において、雑草は作物の養分を奪う敵と見なされがちです。
しかし、自然農法における捉え方は根本から異なります。雑草は、その土地の土を良くするために生えてくる味方だと捉えます。
硬い土には根を深く張る草が生え、土を耕してくれます。土が未熟なときには、その状態を改善するために草が働きます。つまり、雑草の働きによって土が豊かになっていく仕組みです。
そのため、除草時も不満を抱くのではなく、感謝の心を持つことが大切だと今橋さんは語ります。あるいは無心で行うことも重要です。想念のあり方は、巡り巡って病気や害虫の発生にも影響を与えるためです。
雑草が教えてくれる「土のステージ」
畑に生える雑草の種類を観察すると、現在の土の状態が見えてきます。
- スギナなどの地下茎の強い草が生える土:土が硬かったり、力が十分に発揮できていなかったりする状態を示します。土の力を高めるため、地下茎を伸ばして土をほぐし、活性化させています。
- オオイヌノフグリやホトケノザが生える土:土がフカフカと柔らかく、団粒構造が整った状態の目安です。
このように、土の状態に合わせて必要な役割を持つ草が自然と生えてきます。
※注意:「土の状態の良さ」と「土の健康(無肥毒)」は別
ここで一つ大切なポイントがあります。オオイヌノフグリが生えるような柔らかい土でも、健康な土とは限りません。
自然農法でいう健康な土とは、過去の肥料や農薬による肥毒が抜けた土のことです。草の種類は土の物理性を示しますが、肥毒の有無とは別問題となります。そのため自然農法では、肥毒を取り除き、土を清らかな状態に戻すことを重視します。
23年の実践で起きた変化:過酷な除草から「草取り不要」へ
今橋さんが管理してきた圃場では、自然農法を重ねる中で大きな変化が起きています。
1. イギリスの圃場:粘土質の土から「オオイヌノフグリの絨毯」へ
イギリスで開墾した畑は粘土質で硬く、地下茎の強い牧草が茂る環境でした。専用の道具で草を削る日々が続き、両手首を痛めるほどの大変さだったといいます。
しかし、感謝の心を持って自然農法を継続しました。
- 1年後: 除草作業の手間が半分以下に激減。
- 6年後: 畑一面にオオイヌノフグリが絨毯のように広がり、草取りがほぼ不要に。
- レタス600株の無除草栽培: 定植後、収穫まで一度も草取りをせず立派に育つ状態へと土が変化。
2. 高知の圃場:3mのササの壁が消え、1週間放置しても草に埋もれない畑へ
高知の圃場では、人の背丈を超える3mのササが生い茂る場所を開墾しました。地上部を刈り払っただけで、不思議とササが再生しなくなったそうです。
また、トラクターが止まるほど硬い粘土質の土が、足が沈むほどフカフカに変化しました。夏場に1週間畑を空けても草が暴れず、指先で触れるだけで簡単に草が抜ける状態が保たれていたといいます。
なぜ自然農法を続けると雑草が弱くなるのか?
自然農法を実践すると、なぜ手強かった雑草が落ち着き、除草が楽になるのでしょうか。
その背景には「自然の摂理」が存在します。
自然界は本来、作物を育てて命を繋ぐ人間を応援していると今橋さんは説明します。土から肥毒が抜け、種が清らかになると、畑のバランスが変化していきます。人間が食べる作物の生命力が強くなり、食べない雑草の勢力は弱くなるのです!
究極の雑草対策とは、資材を使うことではありません。「自然農法を正しく、根気強く続けること」そのものが根本的な対策になります。
それでも雑草に苦労しているときの3つの見直しポイント
自然農法を実践していても雑草の勢いが収まらない場合、3つの原因が考えられます。
- 基本の自然農法が正しく行えているか:土の扱い方や作物の見守り方など、原理原則に沿った管理ができているか見直してみてください。
- 土や種にまだ「肥毒」が多く残っている:土や種に過去の肥料や農薬が残っていると、浄化のために雑草が多く生えます。雑草が土を掃除している段階といえます。
- 周囲の環境が「不自然(反自然的)」になっている:周囲からの排水や農薬の飛散などによる環境負荷を、中和・改善しようと草が働いているケースもあります。
まとめ:土を信じて自然農法を重ねていくこと
雑草に追われると、どうしても草を抑え込む対症療法に意識が向きがちです。
しかし、土は生きており、畑に立つ人の状態を受け止めながら変化していきます。草を敵と見なさず、感謝しながら土を清らかに育てていく姿勢が大切です。その積み重ねの先に、野菜が力強く育ち、雑草と調和する畑が実現します。
日々の畑仕事の中で雑草の様子を観察しながら、自然農法への理解を深めてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












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