畑の土を掘ったときに見つかる「ミミズ」や、畝や通路を盛り上げる「モグラ」。一般には「ミミズは益虫」「モグラは害獣」と捉えられがちです。
しかし、自然の営みにおいて無駄な存在はひとつもありません。
自然栽培を20年実践してきた今橋さんの知見をもとに、ミミズが土にもたらす4つの働きと、モグラが畑にやってくる理由を整理してお伝えします。
ミミズが土にもたらす「4つの大活躍」
ミミズは土壌に悪影響を与えず、作物の生長を助ける心強い存在です。主に4つの重要な役割を担っています。
- 土を耕す(団粒構造の形成):土中を移動しながら有機物を食べ、糞として排泄します。この働きによって、土が自然な形で柔らかく耕されます。
- 害虫を抑える(生態系のバランス維持):土中の有機物や微生物環境を整えます。その結果、特定の病害虫の過剰な繁殖が抑えられ、生態系のバランスが保たれます。
- 水分調整を行う:ミミズが通った穴(孔隙)は、雨水がスムーズに浸透する通り道です。適度な保水性も維持され、土中の水分環境が整います。
- 熱を吸収し、土を温める:ミミズの活動や排泄物は、土壌の保温にも寄与します。地温を安定させる効果も期待できます。
ミミズは土の中にいるだけで、土壌環境を多角的に改善してくれる存在といえます。
ミミズが「いない」ときに考えられる2つの理由
「良い土には必ずミミズがいる」と考えられがちです。しかし、自然農法を進める中でミミズが見当たらなくなる場面もあります。
畑にミミズがいない場合、正反対の2つの理由が存在します。
- 理由1:土が弱りすぎていて、まだミミズが来られない状態:農薬や過剰な化学肥料の影響、土の強い締め固まりが原因です。ミミズが生息できる環境に達していないため、姿を現しません。
- 理由2:土が綺麗(浄化)になり、ミミズの役目が終わった状態:自然農法を長く続けると、未熟な有機物が分解し尽くされます。土が澄んで成熟した状態になるため、分解役としての役目を終えて自然と数が減っていきます。
ミミズがいないからといって、一概に「悪い土」とは言い切れません。土が弱っているのか、それとも浄化が進んだのか、畑の経過を丁寧に見極める必要があります。
モグラが穴を掘る本当の理由とは?
畑でモグラ塚を見かけると、作物の根への影響が心配になるかもしれません。しかし野生動物は、必要のない場所で無駄なエネルギーを使いません。
モグラがやってくる場所には、明確な特徴があります。それは「土が締まり、空気や水の循環が滞っているところ」です。人が歩いて踏み固められた通路脇などにモグラ塚ができやすいのも、この状態が原因です。
モグラは硬く詰まった土にトンネルを掘り進めます。滞った空気と水を動かし、土壌の循環を促す役目を果たしているのです。
排除するのではなく、環境を整えて「共生」する
海外の自然農法農場で、作物を守るために年間200匹ものモグラを駆除し続けた事例があります。
10年以上にわたり駆除を続けた結果、土は活力を失ってしまいました。トマトもニンジンも、一切まともに育たない土地へと変わってしまったそうです。
モグラを力づくで排除するのではなく、土の環境側へアプローチします。
- 通路や畑の周囲に溝を掘り、空気と水の抜け道をつくる
- 高畝にして水はけと通気性を高める
これらの工夫によって土中の循環が改善されます。土がほぐれれば、モグラが過剰に掘り起こす必要性そのものが減っていきます。
まとめ:土のサインを受け取り、調和を目指す
畑に現れる生きものたちは、現在の土の状態を知らせてくれるメッセンジャーです。
- ミミズが活発に動いているなら、土の改善が進んでいるサイン。
- ミミズがいないなら、土が疲弊しているのか成熟したのかを見極める。
- モグラが土を盛り上げているなら、空気や水の滞りを疑い、畑の排水対策を見直してみてください。
生きものを害敵として排除するのではなく、土の状態を知る手がかりとして観察する。自然の循環に合わせた環境づくりを進めることが、健やかな畑への第一歩です!
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。









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