自然栽培を実践するなかで、畑の石や耕起の頻度、作物の残渣処理に悩む場面は少なくありません。今回は、自然栽培を20年実践されている今橋さんが、視聴者からの質問に答えた内容を整理してお伝えします。
畑の小石は取り除くべきか
畑に3cmほどの小石が多く混ざっていても、今橋さんは無理に取り除きません。機械作業に支障が出るような極端に大きな石だけを拾い、基本的にはそのまま耕して作物を育てています。
石にもその場にある理由や役割が存在します。小さな石を残した状態であっても、野菜の生育に悪影響が出ることはありません。石を気にしすぎる必要はなく、そのまま栽培を進めて問題ないといえます。
元気のない果樹を回復させる手入れ
西洋イチジクなど果樹の樹勢が衰えたときは、剪定方法や枝の向きを見直します。木を弱らせないための重要なポイントは以下の通りです。
- 剪定は木全体の20パーセント以内に抑える
- 勢いよく伸びる徒長枝を切らずに残す
- 下がっている枝を紐などで上向きに誘引する
- 肥料を与えない
- 木の周囲に溝を掘り、空気と水の通りを改善する
徒長枝が伸びる時期には、地下で新しい根も同時に伸びています。枝を切り落とすと新しい根の成長まで止めてしまうため、切らずに伸ばす方針をとります。
植物は上へ向かう性質を持つため、枝を上向きに立ててあげると樹勢が強まります。また、肥料を入れると一時的に木が弱り、果実の甘みも落ちてしまうため施肥は行いません。根が浅い場所で止まらないよう、木の周りを30〜50cmほど掘って通気性と排水性を整える作業も有効です。
冬場の霜対策と寒さに強い野菜
厳しい寒さや霜から作物を守るため、今橋さんは寒冷紗などのネットを活用しています。寒冷地では寒冷紗を二重にしたり、上から不織布を重ねたりする工夫が欠かせません。
作物の種類によって寒さへの耐性は大きく異なります。大根は寒さで傷みやすい一方、スウェーデンカブやターニップといったカブ類は雪や寒さに強い性質を持ちます。強風でネットが飛ばされる事故も起きやすいため、冬場は資材の固定状態をこまめに確認することが大切です。
畑を耕す頻度と残渣処理の考え方
耕起の回数は、植え付け前と収穫後の年2回が基本となります。
冬を越した春先は、土の状態に応じて回数を調整します。フカフカした黒土であれば少ない回数で済みますが、粘土質の土壌では春先に1回、植え付け前に1回、収穫後に1回の合計3回耕す場合もあります。
残渣への対応手順は以下の通りです。
- 葉物野菜の残渣は土の上に置き、枯れてから耕して土にすき込む
- トウモロコシやケールなどの硬い茎は、根元から刈り取って別の場所へ集める
- 残渣の有無よりも、土が植え付けに適した状態かどうかを基準に判断する
残渣を完全に分解させるために何度も耕す必要はありません。土が十分にほぐれていれば、残渣が表面に残っていてもそのまま作物を定植します。
トラクターの速度は、土が柔らかければ速く、硬い場所では回転を落としてじっくり進めます。耕す深さは表層5cmから深くても30cm程度にとどめ、土の状態が良ければ耕さずに表面をレーキで整えるだけで植え付けを行います。
自然栽培では過剰な手入れを避け、土や作物の状態をよく観察しながら作業を選択してみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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