3月に入り、三寒四温を繰り返しながら春の気配が濃くなってきました。
自然農や自然栽培の畑では、冬を耐えた野菜たちが一斉に動き出します。畑の景色が劇的に変わり始める時期です。
今回は、自然栽培20年の実績を持つ今橋さんの畑(3月2日時点)の様子をまとめました。早春の野菜の見極め方や薹立ち(とうだち)の捉え方、次期に向けた実践的な学びを整理してお届けします。日々の観察に役立つポイントが満載です。
1. 薹立ち(とうだち)の季節:収穫の優先順位と見極め
春の訪れとともに、アブラナ科を中心とする冬野菜は花茎を伸ばし始めます。子孫を残すための薹立ちです。
この時期の畑では、収穫の優先順位を見極める作業が欠かせません。「今すぐ収穫すべきもの」と「花芽そのものを楽しむもの」に分かれます。
- のらぼう菜(菜花類):薹立ちが始まっています。のらぼう菜は伸びてきた花茎(トウ)こそが柔らかく、一番の美味です。葉も食べられますが、トウを次々に収穫していくタイミングとなります。
- 水菜・小松菜・カブ・半結球レタス:花芽が上がると、蓄えた養分が花に使われて繊維が硬くなります。味も落ちるため、薹立ちの兆候が見えた株は一斉に収穫するのが鉄則です。
- 種採りの工夫:アブラナ科は非常に交雑しやすい性質を持っています。自家採種を行う際は、交雑を防ぐために不織布などを被せて隔離する工夫が必要です。
野菜の変化を観察し、「食べる収穫」と「種を繋ぐ収穫」を切り分けることが春先の重要な仕事になります。
2. 越冬野菜の生命力と「ダメ元」から生まれる学び
冬を越えた野菜たちは、春の光と温度を感じて力強く育ち始めます。
- そら豆・スナップエンドウ:寒風で葉の一部が傷んだ豆類も、根が生きていれば暖かさで復活します。そら豆は早くも開花を迎え、旺盛な成長を見せていました。
- にんにく・玉ねぎ:じっくりと冬を過ごし、地上部がぐんぐん太くなってきました。周囲の草を適度に整理し、春の成長を後押しします。
- 遅まき野菜の可能性:秋遅くにダメ元で播いたキャベツや大根も、冬を越して結球や肥大を始めています。適期を逃しても、土の力や気候によって野菜は自らのタイミングを見つけて育ちます。こうした柔軟な試みも自然栽培の大切な学びです。
3. 実践から得られた栽培改善のヒント
日々の試行錯誤から得られる気付きは、次の作付けに向けた貴重な財産となります。
① 山芋栽培は「畝の高さ」が鍵
山芋は土中深くまっすぐに伸びます。平畝や浅い畝で育てると、掘り出す際にスコップで芋を切ってしまいがちです。
「次は高畝にする、あるいは波板などを仕込む」といった工夫が役立ちます。収穫作業が楽になり、立派な芋を傷つけずに収穫可能です。
② ハウス育苗と春作への挑戦
ハウス内では、ズッキーニやナス、きゅうり、オクラ、かぼちゃなどの夏野菜の育苗が始まりました。
春白菜の育苗やズッキーニの早期定植など、実験を重ねる姿勢が畑に合った技術を育てる近道になります。
③ ジャガイモの萌芽と草整理
植え付けたジャガイモから小さな芽が顔を出し始めました。ホトケノザなどの草とのバランスを見ながら、株元の草整理を行って初期生育の光を確保します。
4. 生態系と共生する畑づくり
畑にはオオイヌノフグリが広がり、水辺にはカエルの卵が見られるなど、多様な命が息づいています。
イノシシが近くまで来た形跡もありましたが、野菜の畝には手を出さず素通りしていました。自然栽培の現場では動物を敵視せず、環境全体を整えながら共生を観察する姿勢が根底にあります。
この畑はスタートしてまだ約1年とのことです。無農薬・無肥料であっても、土が本来の力を発揮し始めれば、野菜たちは自立して見事にもりもりと育ちます!
まとめ:春のスタートダッシュに向けて
3月の畑は、収穫や育苗、土の準備が重なる季節です。1年の中でも特に慌ただしく、生命力に満ちた時期を迎えます。
- 薹立ちのサインを見逃さず、適期に収穫する
- 越冬野菜の回復力と春の成長を見守る
- 失敗や反省を次の作付け計画に生かす
自然の巡りに合わせながら、本格的な春の準備を進めてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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