自然農法や自然栽培を実践する中で、多くの方が虫や病気の悩みに直面します。丹精込めて育てている野菜にアブラムシがついたり、葉が黄色くなったりすると、不安や焦りを感じる場面も少なくありません。
しかし、自然界には一切の無駄がなく、虫や病気にも発生する「理由」と「役割」が存在します。
今回は、イギリスで長年自然栽培を実践されている今橋さんの動画をもとに、その仕組みを整理しました。虫や病気がやってくる自然の摂理と3つの根本原因、そして実践者が持つべき心構えをお伝えします。
1. 土と種に残る「汚れ」の浄化作用
虫や病気がやってくる第一の理由は、土と種にある汚れ(不純物や肥毒など)の浄化です。
今橋さんによると、過去の化学肥料や有機肥料、農薬などの成分が土に残っていると、自浄作用として虫や菌が発生します。種自体に不純物が蓄積している場合も同様です。彼らは余分な汚れを食べ、分解し、土や植物を本来の清らかな状態へ戻そうと働いています。
- 対策と向き合い方:土や種に汚れが残っている間は、虫や病気の発生を避けられません。これは自然の摂理によるプロセスです。:無農薬・無施肥での栽培を根気強く続け、自家採種を代々繰り返すことが大切だと今橋さんは語ります。そうすることで土と種が少しずつ浄化され、病害虫が寄り付かない強い作物へと育っていきます。
2. 「火」と「水」のバランスの崩れ
第二の理由は、自然界における「火(太陽・熱)」と「水(雨・水分)」のバランスの崩れです。
自然界は火と水のバランスで成り立っています。しかし異常気象などでこの均衡が極端に崩れると、それを修復しようとして虫や病気が現れます。
- 晴天・猛暑が続く場合(火が強すぎる):雨が長期間降らず、極端な高温(ヒートウェーブなど)が続くと、土の中の水分が失われます。この状況では人間が適切に「水やり」を行って補うことで、バランスを整えて病害虫の発生をある程度抑えられます。
- 長雨・日照不足が続く場合(水が強すぎる):何週間も雨や曇天が続き、太陽光が足りない状態を指します。この場合は人工的に太陽の光を補うことが難しいため、環境のコントロールは極めて困難です。
【体験談】アブラムシが大発生したトマトと「感謝」の力
今橋さんが過去に経験された印象的な出来事として、2012年の初夏にイギリスを襲った記録的な長雨の話があります。
約2ヶ月間で雨が降らなかった日は、わずか5日という過酷な気候でした。周囲の有機農家では疫病などの病気でトマトが全滅する被害が出ます。一方、今橋さんの自然栽培トマトは病気こそ防いだものの、火と水のバランスが大きく崩れ、1株あたり200〜500匹ものアブラムシが発生しました。
専門家からは「有機スプレーを少なくとも5回撒かなければ全滅する」と指摘されたそうです。しかし自然栽培ではスプレーなどの散布剤を使いません。
そこで今橋さんは、トマトと土に向かって「ありがとう」「頑張ってね」と毎日声をかけ、感謝を伝え続けました。すると約2週間後、大量にいたアブラムシが自然と姿を消し、1本も枯れることなく無事に育ったといいます。
植物や土に対して不満を抱くのではなく、敬意を持って向き合う姿勢の大切さを示す象徴的なエピソードです。
3. 作物の「適期(栽培時期)」からのズレ
第三の理由は、野菜本来の適した栽培時期から外れていることです。
本来なら6月に種をまくべき作物を、人間の都合で5月に早まきしたり、7月に遅れてまいたりすると、生命力を十分に発揮できません。結果として軟弱に育ちやすくなります。自然界には「弱い個体」を淘汰して元の循環に戻す働きがあるため、虫が食べにやってくるのです。
- 対策と向き合い方:その地域や気候に合った「旬の適期」を守って栽培を行うことが基本となります。:近年は温暖化の影響で季節の移り変わりがずれる傾向にあります。暦の日付だけに頼るのではなく、日々の自然の変化を観察しながら、土地に合った最適なタイミングを見極めてみてください。
まとめ:虫を「敵」と見なすのではなく、自然のメッセージとして受け取る
虫食いや病気を見つけると、私たちはつい「厄介な敵が来た」「失敗した」と捉えてしまいがちです。
しかし、虫や病気は人間を困らせるために現れるわけではありません。
- 土や種の汚れを掃除するため
- 崩れてしまった自然のバランスを元に戻すため
- 時期のズレや弱りを教えてくれるため
このように、自然の調和を保つためのメッセンジャーとして働いてくれています。
虫がやってきた時は敵視せず、「自然のバランスを整えに来てくれた」と受け止めてみてください。虫や土に感謝の心を持ちながら、土作りや自家採種、適期の見極めといった基本技術を磨いていくこと。
自然の摂理を正しく理解する姿勢こそが、健やかな作物を育てるための大切な第一歩となります!
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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