自然栽培において、ジャガイモは自家採種と連作を重ねることで収穫量が増加します。イギリスで自然栽培を20年実践する今橋さんは、13年以上の連作圃場から慣行栽培の倍以上の収穫を得ています。
今回は、今橋さんが実践する種芋の扱い方から植え付け、土寄せ、長期保存までの栽培技術を整理しました。
慣行栽培の倍以上を記録する収穫実績
イギリスにおける一般的なジャガイモの収穫量は、1株あたり700〜800gほどです。これに対し、今橋さんの圃場では1株あたり1,600gから1,900gもの収穫量を記録しています。
一般的にジャガイモの連作は困難とされています。しかし、自家採種と連作を10年以上継続した土壌では、肥料を与えずとも十分な収量を確保できると今橋さんは示しています。
多収穫を実現する2つの最重要ポイント
ジャガイモ栽培において、今橋さんが特に重要視している工程は以下の2点です。
- 植え付け前の丁寧な目出し
- 成長に合わせた徹底的な土寄せ
この2つを適切に行うことで、収穫量は大きく変わってきます。
種芋の選び方と準備の手順
種芋の選定と植え付け前の準備は、生育の良し悪しを左右する基礎となります。
種芋の重さと切断の基準
種芋には、自家採種した60gから90g程度の芋が最も適しています。50g程度や100g前後の芋も使えますが、適正サイズを意識して選定します。
基本的には切らずに丸ごと植えるのが理想です。大きい芋を切って使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。
- 芽が集中している上部を見極め、芽が均等に分かれるよう縦方向に切る
- 横に切ると下部に芽が残りにくいため、必ず縦に刃を入れる
- 切断面は白く乾くまでしっかりと乾燥させる
断面が湿ったまま植え付けると、土の中で腐敗する恐れが生じます。
日光に当てる目出し作業
植え付けの10日から2週間ほど前になったら、種芋を日光に当てて目出しを行います。外に広げて直射日光に当てることで、芋が緑化し、プクッとした力強い芽が動き出します。
種芋が緑色に変化しても栽培上の問題はありません。しっかりとした芽を確認してから植え付けへと移行します。
植え付けと覆土の実践技術
今橋さんの圃場では、作業効率と土の状態に合わせた柔軟な植え付けが行われています。
株間と植え付けの効率化
植え付けの株間はおよそ35cmを目安とします。種芋を置く深さに過度なこだわりは不要とされており、感覚的な深さで掘り進めます。
配置する際は、芽を上に向ける点だけを意識します。植え付け距離が長い場合は、かかとやつま先の歩幅を利用してテンポよく芋を配置していくと作業時間を短縮できます。
畝立てと覆土の考え方
栽培には畝を立てるのが基本ですが、過去には通路の溝部分に植えて良好な結果を得た年もありました。
また、覆土に使用する土は柔らかいものが理想的です。しかし、粘土質のゴツゴツとした硬い土塊をそのまま被せた栽培でも、今橋さんは1,000kg以上の収穫を達成しています。条件が完全でなくとも、土の力を信じて柔軟に対応することが可能です。
肥大を促す土寄せの役割
ジャガイモの草丈が30cmほどまで伸びたら、土寄せを開始します。土寄せには重要な2つの目的が存在します。
- 新しいイモが種芋より上部へ次々と着生するため、土を盛って着生スペースを確保する
- 浅い位置にできた芋が地表へ露出し、日光で緑化するのを防ぐ
土寄せの際は、畝の周囲からできる限り多くの土を集めて株元へ高く寄せます。今橋さんの圃場でも、収穫までに複数回の土寄せをしっかりと行っています。
収穫の目安と連作圃場での実証
収穫の適期は、地上部の茎葉が半分ほど枯れた頃です。
動画内で行われた収穫の実証では、連作13年目の株から大小さまざまな芋が大量に掘り出されました。1回の間引きも行わずに育てた株から、1.6kgおよび1.8kgの収穫重量が確認されています!
土の力を引き出すことで、自然栽培でも多収穫が実現できる証拠といえます。
収穫したジャガイモの長期保存法
収穫後のジャガイモを翌年の春や種芋として長く保管するため、2種類の方法が使い分けられています。
ハウス内の土中保存
無加温ハウス内の地面に穴を掘り、地中に埋めて保存する手法です。
- 保冷バッグの中にポテトバッグを入れ、その中に芋を収めて地中に埋設する
- 直接土に埋めるよりも、掘り出す際の管理が容易になる
- 8月下旬に収穫した芋が、翌年1月時点でも硬さを保ったまま保存できる
地中深くに埋めることでネズミの食害を防ぎやすくなります。時折確認し、伸びてきた芽を手でかき取ると鮮度が長持ちします。
冷蔵庫を活用した温度管理
種芋や食用芋を均一に保つため、設定温度約2度の冷蔵庫も併用されています。
- 2度以上に上がると発芽が進みやすいため、低温で一定に保つ
- 土が付着したままの状態で保存すると日持ちが向上する
- 月に1回程度状態を巡回し、出ている芽を取り除く
適切な温度管理を行うことで、次の植え付け時期まで良好な状態を維持できます。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。














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