耕作放棄地を再生して自然栽培の畑にするには、草の処理や土の扱い方にいくつか決まった手順があります。自然栽培歴20年の今橋さんが実践している、荒れ地から畑へ整える流れと、小型機械や手作業で手早く畝を立てる方法を整理しました。
畑に入る前の心構えと土への挨拶
今橋さんは畑を始める際、まず土に対して挨拶と自己紹介を行うと言います。自然農法は無肥料・無農薬で行うため、肥料や農薬を使わない方針を土に伝えて安心してもらうことが目的です。
人間が種を手に持っているだけでは、発芽して野菜に育つことはありません。実際に野菜を育てるのは土であり、人間はその手伝いをする立場にとどまります。そのため、土に対してどこまでも謙虚な姿勢で向き合う姿勢が大切だと今橋さんは語ります。
草刈りと耕うんの選択肢
挨拶を終えた後の実作業は、生い茂った草を刈り払うことから始まります。使う機械によって作業手順が分かれます。
草刈機を使う場合
草刈機を使うときは、できる限り地際まで草を刈り倒します。草が地面に残っていると、その後に耕うん機をかける際、刃が土の奥まで入りにくくなるためです。刈り取った草は畑の外へ捨てず、一か所に集めて堆肥づくりや草マルチの材料として保管しておきます。
ハンマーナイフモアを使う場合
ハンマーナイフモアがある場合は、草刈機よりも作業効率が大幅に上がります。背丈の高い草が生い茂る耕作放棄地では、2段階に分けて作業を進めるのが基本です。
- 刃の高さを中間に設定し、草の上部を一通り粉砕しながら刈り進める
- 刃を一番下まで落とし、土の表面を削る深さでもう一度刈る
土の表面が見える深さまで刈ると、その後の耕うん作業がスムーズに進みます。
耕うんの進め方
トラクターがあればそのまま耕起できます。馬力の小さい耕うん機を使う場合は、粉砕された草が表面に残っていると刃が絡まりやすくなります。そのため、草を寄せて土肌を出してから耕うん機を入れることが重要です。今橋さんは6馬力の耕うん機を使い、この手順で土を耕しています。
機械を使わない時短畝づくりの手順
トラクターや強い耕うん機がない場合でも、スコップを使って短時間で畝を立てる手法があります。通路となる部分を耕さず、草が残った地面の上に溝の土を積み上げていく方法です。
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スコップによる時短畝づくりの流れ
- 水糸を張り、畝幅(約1m)を決める
- 溝になる境界線へスコップを垂直に差し込み、切れ目を入れる
- スコップ1幅分外側に線を移し、もう1本切れ目を入れる
- 溝の土を掘り上げ、草の部分を下に向けて畝の中央へ乗せる
- 畝の上の土の塊をスコップでほぐし、平らに均す
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畝の幅は植える野菜に合わせて調整します。基本としては約1m幅を確保しておくと、大半の野菜に対応可能です。
作業時は、まず紐を張って境界線を定めます。その線に沿ってスコップをまっすぐ突き刺し、あらかじめ切れ目を入れておくのがコツです。土の端が崩れず、断面の整った美しい畝に仕上がります。
溝から掘り上げた土を乗せる際は、草の生えている側を下に向けて積み重ねていきます。土を乗せ終えたら塊をスコップの背などで軽くほぐしてください。地下茎で増える厄介な草の根が見つかった場合は、この段階で丁寧に取り除きます。
畝づくりのポイントと崩れを防ぐ工夫
畝の高さは最低でも20cm、できれば30cm以上を確保するのが理想です。十分な高さを確保することで排水性が高まり、根がしっかりと伸びる環境が整います。
砂質の土壌では、雨や風によって畝の側面が崩れ落ちる問題が起こりがちです。土の流出を防ぐ対策として、畝の斜面にあえて草を生やす方法が有効となります。草の根が斜面に張り巡らされることで、土を留めるネットの役割を果たしてくれるためです。
斜面の草が伸びてきたら、草刈り鎌などで上部だけを刈り取ります。根を残したまま管理を続ければ、畝の形状を長期間にわたって維持できます。
畝が完成したら、寝かせる期間を置かずにすぐ野菜の作付けを始めて構いません。もし土の力が足りず野菜の育ちが悪い場合は、溝に草や有機物を仕込む「床堆肥」の導入を検討するとよいでしょう。
整えた畑では、ナスやキュウリ、里芋、トマトなど多様な作物が元気に育ちます!道具立てや圃場の条件に合わせて作業手順を工夫し、無理のない畑づくりを進めてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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