自然栽培におけるポット育苗と直播きの使い分け|畑の土を使った苗作りの基本

自然栽培におけるポット育苗と直播きの使い分け|畑の土を使った苗作りの基本 野菜別・栽培のコツ
野菜別・栽培のコツ

自然栽培におけるポット育苗と直播きの使い分け|畑の土を使った苗作りの基本
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自然栽培において、種を畑に直接まく「直播き」と、ポットで苗を育ててから植え付ける「ポット育苗」には、それぞれ明確な役割があります。自然栽培を20年実践している今橋さんは、畑の状況や作物の性質に合わせて両者を巧みに使い分けています。

この記事では、今橋さんが実践している「畑の土だけで行うシンプルなポット育苗法」と、ポットと直播きそれぞれの利点について整理してお伝えします。

畑の土だけで作るポット苗の手順

畑の土だけで作るポット苗の手順▶▲ この部分を動画で見る(3:45 から再生)

市販の育苗培土を使わず、畑の土だけで苗を仕立てるのが今橋さんの基本スタイルです。特別な土を用意する必要はなく、手順も非常に合理的です。

1. 畑の土をポットに詰める

苗作りに使う土は、普段野菜を育てている畑の土をそのまま使用します。連作している区画の野菜であれば、その場所の土をスコップで取ってセルトレイや連結ポットへ入れていきます。

土に大きな塊が混ざっているとポットの穴に入りにくいため、塊が多い場所は避けます。サラサラとした土や、適度に崩れる土であれば問題なく使用可能です。

2. 重ね押しで深いくぼみを作る

土を入れただけの状態では、種をまいた際に水やりで種が流れ出てしまいます。そこで、別のトレイやポットを上から重ねて、上から体重をかけて強く押し込みます。

土が固まることを心配する声もありますが、今橋さんは長年この方法で立派な苗を育てています。コンクリートの隙間から野菜が生えることからもわかるように、野菜の根には硬い土を突破する強さがあります。

3. 水を使ってきれいな穴を開ける

土が硬くてうまく凹まない場合、ポットにたっぷり水を注ぎます。水を含ませて数分置くと土が柔らかくなり、上から押したときに崩れず綺麗な深いくぼみが完成します。時間を置ける場合は、トレイを何段か重ねて1週間ほど放置し、重みで沈ませる方法も有効です。

種まき後の水やりと土の選び方

種まき後の水やりと土の選び方▶▲ この部分を動画で見る(13:30 から再生)

成形したポットに種をまき、覆土をして発芽を待ちます。この工程にもいくつかの大切なコツがあります。

種まきと発芽までの水分管理

動画内ではチャードの種まきが行われ、1つの穴につき2粒を目安にまかれていました。覆土にはポットに入れたものと同じ畑の土を被せます。

種まき後は、できる限り早く水やりを行います。種が一度乾燥してしまうと、発芽が大きく遅れてしまうためです。ルッコラなどを例に挙げると、日中の乾燥を放置した種は発芽率や揃いが著しく低下します。ハウス内で育苗する場合は、発芽が揃うまで毎日の水やりを欠かさず行います。

畑の土で発芽しにくい場合の対処法

畑の土がまだ粘土質で固まりやすかったり、発芽に不安があったりする場合は、別の場所の土を活用します。

  • 人の手があまり入っておらず、落ち葉が堆積しているフカフカの土
  • 山の土の表面にある落ち葉をめくった下の土
  • 塊が多い場合は、ふるいにかけて粒子を細かくした土

こうした天然の腐葉土のような土は、苗作りの初期段階において非常に扱いやすい状態を保ってくれます。

育苗に「畑の土」だけを使うメリット

育苗に「畑の土」だけを使うメリット▶▲ この部分を動画で見る(14:15 から再生)

一般的な育苗では購入した培土や堆肥を使う事例が多く見られます。しかし、今橋さんは畑の土だけで育てることの利点を強調しています。

定植後の活着が早い

畑の土で育った苗は、定植する畑の土と性質が同じです。そのため根が環境の変化に戸惑うことなく、植え付け後の活着(コネクション)が極めてスムーズに進みます。

コストを抑えられる

土を畑から調達するため、毎年の資材購入費がかかりません。近年は資材や堆肥の価格も高騰しているため、経済的な持続可能性の面でも大きな強みとなります。土の力が十分に育っていない初期段階では堆肥を混ぜる選択肢もありますが、入れる場合でも全体の3割程度に留めるのが望ましいとされています。

ポット育苗を行う最大の利点

ポット育苗を行う最大の利点▶▲ この部分を動画で見る(16:00 から再生)

今橋さんの農場では、栽培する野菜の約7割をポット育苗でスタートさせています。手間をかけて苗を作る背景には、明確なメリットが存在します。

畑の準備期間を稼ぐことができる

粘土質の土壌は、雨水や環境によって土が自然に砕け、植え付けに適した状態になるまでに日数がかかります。タネをまく適期が来ているものの畑が仕上がっていない場合、ポットで先に育てておくことで「時間を稼ぐ」ことが可能になります。

雑草対策が圧倒的に楽になる

畑に直播きをすると、タネと雑草が同時に芽吹いて競合します。多くの場合、雑草の生育スピードのほうが早いため除草作業に追われます。ポットである程度大きく育ててから定植すれば、雑草よりも優位な状態からスタートできるため、その後の管理が大幅に軽減されます!

直播きの強みと野菜に応じた使い分け

直播きの強みと野菜に応じた使い分け▶▲ この部分を動画で見る(19:30 から再生)

ポット育苗には多くの利点がある一方で、直播きでなければうまく育たない野菜や、直播きならではの長所もあります。

直播きに適した野菜

ダイコンやニンジン、パースニップのような直根性の根菜類は、ポットで育てると根が曲がったり二又に分かれたりします。そのため、これらは直播きで育てる必要があります。

直播きが持つ独特の強さ

今橋さんの経験則として、直播きで育った野菜にはポット苗を定植したものとは異なる逞しさが見られます。定植した苗がコオロギなどの虫に食害される状況であっても、直播きした野菜は全く食害を受けずに育つ現象が度々起こるそうです。

さらに直播きは、種まき時にしっかり水を含ませれば、その後の水やりを基本的に雨水に任せられる利点もあります。ポット定植の場合は活着までに数日間の水やりが必要となるため、省力化の観点でも直播きには大きな魅力があります。

それぞれの特性を理解し、畑の土壌環境や野菜の種類に合わせて両者を柔軟に使い分けることが、栽培の幅を広げる鍵となります。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

自然栽培におけるポット育苗と直播きの使い分け|畑の土を使った苗作りの基本

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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