自然栽培で毎年約6,000個の玉ねぎを育てる今橋さんの栽培方法を紹介します。育苗トレイを用いた効率的な種まきから、畑への直播き(地床育苗)の手順まで詳しく整理しました。
自然栽培における玉ねぎ作りの基本
今橋さんの農園では、自家採種を7年続けた種を用いて玉ねぎを栽培しています。玉ねぎは球根(セット球)からも栽培できますが、毎年種から育てています。
玉ねぎは水分を多く含むことで大きく肥大します。そのため、栽培期間中は敷き草をたっぷりと施すことが重要なポイントです。
栽培規模が大きいため、基本は育苗トレイ(プラグトレイ)に種をまきます。さらに、発芽の保険として畑への直播き育苗も同時に行う方法をとっています。
なお、育苗ハウス内では玉ねぎのほかにも様々な野菜苗が育てられています。レタスやカブ、ルバーブなどのほか、移植栽培を行うごぼうも元気に発芽しています。
効率的なセルトレイ育苗の手順と鎮圧のメリット
トレイ育苗では、作業効率と発芽の確実性を両立させる工夫が凝らされています。使用する道具や具体的な手順は以下の通りです。
堆肥を使わない育苗土の準備
使用するのは約100穴の育苗トレイです。深さは指の第2関節から第3関節ほどのものを選びます。
育苗用の土には堆肥を混ぜず、畑の土だけを使用します。連作していない場所の土をそのままトレイへと広げていきます。市販の堆肥などがなくても、土だけで十分に育ちます。
体重をかけて穴を作る鎮圧作業
トレイに土を平らに広げた後、種を落とすためのくぼみを作ります。今橋さんはトレイを何段も重ね、その上に自ら乗って体重をかけます。
一番上のトレイも下に入れ替え、再度乗って土をしっかりと押し込みます。この方法により、すべての穴に均一なくぼみが一瞬で完成します。手作業で穴を開ける手間を省く、効率的な知恵です。
土を強く締め付けることへの懸念もありますが、今橋さんは17年間このやり方を続けて問題は起きていません。野菜の種は、硬い土やシートの隙間からでも発芽する強い力を持っています。
初期に硬い土で育つことで強い根が張り、畑に定植した際に一気に伸びるという効果も期待されています。
種まきと覆土
くぼみができたら、1穴につき2〜3粒ずつ種をまいていきます。多少4粒入っても神経質になる必要はありません。
今回まいた種は「イエローオニオン」という一般的な品種です。前年に自家採種した種ですが、発芽率は非常に良好です。種を落とした後は、上から土をかぶせて表面をならせばトレイへの種まきは完了となります。
なお、前年の秋に余った苗をそのまま残しておくと、小さな球根ができます。この球根を翌春に植え付けて再利用することも可能です。
直播き(地床育苗)のやり方と管理
トレイ育苗と並行して、畑の地面に直接種をまく「地床育苗」も行います。不測の事態に備えた保険としての役割を果たします。
条まきの手順
まずは地面の土を平らにならします。深さ約3cmのまき溝を、棒などを使って引いていきます。
溝と溝の間隔(条間)は8〜10cmほどあけます。密植させる場合は2〜3cm程度まで狭めても栽培可能です。
玉ねぎは一般的に光を嫌う「嫌光性種子」とされています。ただし、実際には光があっても問題なく発芽するため、深さを過度に気にする必要はありません。
溝に沿って種をすじまきしていきます。理想の間隔は1cmですが、大まかなすじまきで十分です。種をまいた後は土をかぶせ、上からしっかりと水を与えます。
敷き草による乾燥防止
水やりを終えたら、まいた場所の上に敷き草を広げます。土の乾燥を防ぎ、適度な湿り気を保つためです。
状況によっては防虫ネットや遮光ネットを掛けて保湿することもあります。今回は自然の草を敷く方法が選ばれました。
野菜は基本的に種をまけば自然と芽を出します。細かい数値を気にしすぎず、基本の手順を押さえて種まきを行ってみてください。
まとめ
自然栽培における玉ねぎの種まきは、以下の点がポイントとなります。
- 自家採種の種を用い、トレイ育苗と直播きの両方で育てる
- 育苗トレイには畑の土だけを使い、堆肥は入れない
- トレイを重ねて体重で鎮圧し、効率よくまき穴を作る
- 畑への直播きはすじまきとし、敷き草で乾燥を防ぐ
自然の力を活かした苗作りを行い、立派な玉ねぎの収穫を目指しましょう。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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