肥料高騰に克つ自然栽培の知恵

肥料高騰に克つ自然栽培の知恵 自然栽培の心と学び
自然栽培の心と学び

肥料高騰に克つ自然栽培の知恵
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世界的な情勢不安に伴う食糧危機や資材の価格高騰が問題視されています。日本国内でも肥料や燃料の値上がりが続き、農家や消費者の生活に直接響く事態となりました。

こうした厳しい状況の中、無肥料・無農薬で育てる「自然農法」は解決の糸口になるのでしょうか。自然栽培を20年以上実践している今橋さんが、資材高騰への向き合い方と海外の驚くべき実例を語りました。その内容を整理してお伝えします。

食糧危機と肥料・エネルギー価格高騰の背景

食糧危機と肥料・エネルギー価格高騰の背景▶▲ この部分を動画で見る(1:45 から再生)

現在起きている食糧や資材の高騰には、国際情勢が深く関わっています。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、黒海を経由した貿易が制限されました。

ウクライナは小麦やトウモロコシの輸出で世界トップクラスを誇る農業大国です。その輸出が滞ると、輸入していた国々はアメリカなど他の生産国へ買い付けを集中させます。

日本は小麦の多くをアメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入しています。そのため直接の輸入停止という影響は受けにくい立場です。しかし世界的な買い付け集中により、日本国内でも小麦やパンの価格が上がっていきます。

さらに深刻なのが肥料代や燃料代の高騰です。北海道のタマネギ農家をはじめ、資材や燃料の負担が倍増して頭を抱える農家の姿が報じられています。大規模農家ほどトラクターなどの燃料を多く使うため、コスト高は経営に直撃します。

今橋さんは、個人ができる対策として「家族が食べる分だけでも自分たちで生産できるようになること」を挙げます。土地がない都市部であっても、プランターから栽培を始めることが自給への第一歩になります。

慣行農法を営む農家の葛藤と加工への挑戦

慣行農法を営む農家の葛藤と加工への挑戦▶▲ この部分を動画で見る(7:15 から再生)

農薬や化学肥料を使う「慣行農法」を行う農家も、決して好き好んでそれらを投入しているわけではありません。

今橋さんが以前話を聞いた、ある元・慣行農法の果樹農家がいました。その方は子どもの誤飲事故をきっかけに、危険性を実感して農薬を手放しました。オーガニック栽培を経て、自然農法へと転換した方です。

その農家は「慣行農家も本当は苦しんでいる」と語っていたそうです。市場での買い取り価格が低いため、生活を維持するには大量に生産しなければなりません。病害虫を防ぎ収量を保つには、農薬や肥料に頼らざるを得ないのが現実です。後ろめたさや葛藤を抱えながら作業している生産者も少なくありません。

この果樹農家は最初、作った果物をサイダーやお酒に加工してスーパーへ卸していました。しかし価格交渉が難しく利益が出なかったため、自前の工場を建てて製品づくりを行う決断をします。現在では、生産者の想いと価格に納得してくれるファンに支えられ、経営を成り立たせています。

アイルランドの農家「ダラさん」の決断と驚きの成果

アイルランドの農家「ダラさん」の決断と驚きの成果▶▲ この部分を動画で見る(13:15 から再生)

今橋さんは、アイルランドで自然農法に取り組む「ダラさん」という農家の事例を紹介しました。

2019年頃に出会ったダラさんは、先代から続く慣行農法の経営に行き詰まりを感じていました。現状を好転させたい一心で、今橋さんのプレゼンテーションを機に自然農法に興味を持ちます。

最初は2000本あるチェリーの木のうち、数十本から数百本ほどで部分的に自然農法を試しました。今橋さんも現地へ足を運び、剪定方法などを伝えて支援を始めます。

しかしその後、感染症の世界的な流行により2年間現地を訪れることができなくなりました。指導もできない期間が続いたため、今橋さんは自然農法を諦めてしまったのではないかと心配していたそうです。

2年ぶりに現地を訪れた今橋さんは、衝撃の光景を目にします。

チェリー2000本とリンゴ園24ヘクタールを完全転換

案内されたチェリー園には、立派な実がたくさん実っていました。今橋さんが「どれが自然農法のチェリーですか」と尋ねると、ダラさんは「全部だ」と答えたのです。2020年から、2000本すべての木を自然農法に切り替えていました。

続いて案内されたリンゴ園でも同じでした。リンゴには一部病気が出ている部分もありましたが、しっかりと収穫できていました。その広さは60エーカー(約24ヘクタール)に及びます。この広大なリンゴ園もすべて、農薬を完全にやめて自然農法へ転換していました。

一気に切り替えて生活は成り立っているのかと驚く今橋さんに対し、ダラさんは平然とこう言いました。

「農薬を使おうが使うまいが、収穫量は一緒だった」

収量が変わらないのであれば、高価な農薬代を支払う必要も、散布する労力もいりません。ダラさんはコストと手間を大幅に削減し、経営を上向きに転換させることに成功したのです!

自然農法を始めるためのアプローチ

ダラさんのように、最初から大規模に農薬をやめて収量を維持できるケースは非常に稀です。慣行農法からいきなり肥料や農薬を抜くと、野菜が育たなくなるリスクが伴います。

そのため今橋さんは、困っている農家に対して「まずは小さな面積から自然農法を試し、手応えを得ながら徐々に広げていく方法」を勧めています。少しずつでも資材を減らせれば、経費削減につながります。

自然農法が軌道に乗れば、以下のコストがすべて不要になります。

  • 肥料代
  • 農薬代
  • 種代(自家採種を行う場合)
  • 資材散布にかかる人件費や動力費

成功の鍵は「土選び」にある

動画の視聴者から「肥料も農薬も使わずに13年間連作できるなんて信じられない」という声が寄せられたそうです。これに対し、今橋さんは「21年間の実践の中で5箇所の農場を経験したが、どこでも無農薬・無肥料で作物ができた」と断言します。

自然農法をスムーズに成功させる最大のポイントは「土」です。過去に農薬や化学肥料が使われていない、清浄な土壌からスタートできれば、1年目から立派に収穫できる確率が格段に高まります。

そこから自家採種を重ねていくことで、その土地の環境に適応した強い作物が育つようになります。

危機を乗り越える自給の一歩

危機を乗り越える自給の一歩▶▲ この部分を動画で見る(17:00 から再生)

世界的な資材高騰や電気代の値上がりは、今後も続く可能性があります。外部から買い続ける構造の中にいる限り、価格変動の波に翻弄されてしまいます。

自然農法は、外部からの資材投入を断ち、自然の循環のなかで作物を育てる技術です。これは単なる栽培技術にとどまらず、食糧危機やコスト高に対する自立的な防衛策でもあります。

家庭菜園やベランダのプランター栽培からでも、自然農法を始めることは可能です。小さな場所から土に触れ、作物を育てる経験を積むことが、これからの不透明な時代を乗り越える知恵につながります。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

肥料高騰に克つ自然栽培の知恵

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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