ヨーロッパで広がる自然農法──アイルランド・スペイン・ギリシャの大規模転換事例

ヨーロッパで広がる自然農法──アイルランド・スペイン・ギリシャの大規模転換事例 自然栽培の心と学び
自然栽培の心と学び

ヨーロッパで広がる自然農法──アイルランド・スペイン・ギリシャの大規模転換事例
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自然栽培に20年間取り組む今橋さんは、イギリスを拠点に海外での普及活動も進めています。動画では、アイルランド、スペイン、ギリシャにおける自然農法の広がりが詳しく語られました。数千本から数万本規模の果樹園が自然農法へと切り替わっている現状は、これからの農業を考える上で大きな示唆を与えてくれます。本記事では、各地の生産者がどのような経緯で自然農法を導入し、どのような変化を経験しているのかを整理してお伝えします。

アイルランド:麻・りんご・チェリーの大規模導入

アイルランド:麻・りんご・チェリーの大規模導入▶▲ この部分を動画で見る(9:00 から再生)

アイルランドにおける自然農法の展開は、2016年から始まりました。現在では3名の大型農家が意欲的な栽培を続けています。

マーカスさんの麻と小麦栽培

元々オーガニックで麻を栽培していたマーカスさんは、2016年に自然農法を導入しました。栽培した麻を使って健康ジュースを製造し、角型に凍らせて大型冷蔵庫に保存していたところ、ドイツの企業が全量を買い取るほどの評価を得ました。2020年からは、約6ヘクタールの農地で小麦の自然農法栽培にも取り組んでいます。

ロッドさんのりんご園(7,000本を全面転換)

ロッドさんは、アイルランドでも最大級のオーガニックりんご農家です。2017年に約7,000本あるりんごの木のうち、数百本で自然農法の試験栽培を開始しました。

翌年、自然農法を施した区画の足元にだけクローバーが生え始めました。オーガニック栽培の区画には見られなかった現象です。この土の変化を目の当たりにしたロッドさんは、土壌が良くなっていることを確信しました。2018年には7,000本の木すべてを自然農法へと切り替えています。

現在は自然農法で育てたりんごからジュースやサイダー(りんご酒)を製造しており、アイルランドにおけるナチュラルファーミングのアンバサダーにも選ばれました。

ダラさんのチェリー2,000本とりんご2万本の転換

ダラさんは、2019年に今橋さんが開催した少人数の勉強会に参加した生産者です。当時は慣行農法でチェリー約2,000本、りんご推定約2万本を栽培していました。

最初はチェリーの木数十本(1列分)から、無農薬・無肥料での試験栽培をスタートしました。2020年以降の渡航制限を経て、今橋さんが2022年に園地を再訪した際、見事なチェリーが実を結んでいました。ダラさんは2020年の時点で、2,000本のチェリーすべてを自然農法に切り替えていたと明かしました。さらに、推定2万本におよぶ広大なりんご園も、すべて自然農法へと転換を果たしています。

スペイン:自然農法による米作りと数千本規模のぶどう園

スペイン:自然農法による米作りと数千本規模のぶどう園▶▲ この部分を動画で見る(9:45 から再生)

スペインでは、主食であるお米とワイン用ぶどうの栽培において自然農法が実践されています。

カルロスさんの米栽培

カルロスさんは、1ヘクタールの水田で自然農法による米作りを行っています。今橋さんたちもこのお米を取り寄せて主食として活用しています。土壌と作物の生命力がしっかりと凝縮された味わいを持つお米に仕上がっていると語られています。

アシスさんのワイン用ぶどう園

オーガニックでぶどうを栽培していたアシスさんは、カルロスさんの農園関係者を通じて自然農法に出会いました。当初は園地全体の切り替えを希望しましたが、収穫リスクを考慮した今橋さんの助言により、まずは5列(約1,000本)から開始しました。

無農薬・無肥料で栽培されたぶどうからは上質なワインが醸造され、高い評価を得ています。3年間の実績を経て、アシスさんは栽培面積を大幅に拡大する計画を進めています。畑の半分におよぶ数千本から1万本規模のぶどう樹が、自然農法へと移行する見込みです。

ギリシャ:オリーブ農家における理念の一致と拡大

ギリシャ:オリーブ農家における理念の一致と拡大▶▲ この部分を動画で見る(14:45 から再生)

ギリシャでは、オリーブ栽培を行う2つの農家で自然農法への取り組みが進んでいます。

デミトリスさんのオリーブ園

オリーブ農家のデミトリスさんは、数年前から自然農法を導入しました。現在も自身の園地内に自然農法の区画を確保し、栽培を継続しています。

ディオニシスさんのオリーブ園(500本へ拡大)

元々オーガニック栽培を行っていたディオニシスさんは、近年の肥料価格高騰を契機として、肥料を必要としない自然農法の面積を拡大しました。所有するオリーブの木のうち、500本が自然農法で管理されています。

自然農法の理念は、彼自身が培ってきた農業観とほぼ一致していました。そのため、栽培方法の移行も極めてスムーズに進んだといいます。ディオニシスさんの農園では、木と木の間隔を約10メートルと広く確保している点が特徴です。十分な間隔を取って光と風を通す設計が、作物の良好な生育につながっています。

大規模農家が自然農法を選ぶ理由

今回紹介されたヨーロッパ各地の事例には、共通する重要なポイントが存在します。

  • 最初は数十本から数百本規模の小さな区画で試験栽培を行う
  • 生育や土壌の変化(クローバーの自生など)を確認した上で全面転換へ踏み切る
  • 肥料代の高騰など、農業経営上の課題解決として自然農法を選択する
  • オーガニック農法の実践者ほど、自然農法の理念に共鳴しやすい

数千本から数万本という極めて広大な面積であっても、自然農法が十分に成り立っている事実は、多くの栽培者にとって心強い実例といえます!

ヨーロッパにおける自然農法のネットワークは着実に強固なものとなっています。今橋さんは今後、アイルランドでの自然農法会議の再開や、イタリアなど他国への視察も予定しているとのことです。

出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより

ヨーロッパで広がる自然農法──アイルランド・スペイン・ギリシャの大規模転換事例

※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。

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