普段何気なく食べている野菜や、家庭菜園用に販売されている苗があります。その足元がどのように作られているのか、深く意識する機会は多くありません。
自然農法を学ぶ中で向き合うのが、種や苗の本来の姿です。今回は現代の農業に普及している「接ぎ木(つぎき)苗」の実態と、種の現状を整理します。
1. 私たちが口にする野菜の「種」はどこから来ているのか
野菜作りの原点となる種ですが、国内流通の多くは海外で採種されたものです。海外から輸入された種が、現在の野菜生産を支えています。
- ゴボウ:ブラジル
- パプリカ:オランダ
- ネギ:南アフリカ
- ミニトマト:インド
- ササゲ:中国
- ダイコン:イタリア
日本国内で種を自給できている作物は、シソやミツバなど一部の葉物に限られます。日本の伝統野菜と思われがちな大根やゴボウも、種は海外産であるケースが少なくありません。
命の源である種を海外に依存している現実は、食の持続性を考える上で重要な要素です。
2. スーパーの野菜の流通背景。広がる「接ぎ木苗」の割合
ホームセンターに並ぶ苗の根元には、小さなクリップが付いているものがあります。これが「接ぎ木苗」と呼ばれる苗です。
接ぎ木とは、根を張る下部の植物(台木)と、実をつける上部の植物(穂木)をつなぎ合わせる技術を指します。病気に強い根に甘い品種の茎をつなぎ合わせる手法です。
この技術で作られた野菜は、一般の市場にも高い割合で並んでいます。
- スイカ:約93%
- キュウリ:約92%
- ナス:約79%
- トマト:約57%
特にキュウリやスイカは、流通する9割以上が接ぎ木による栽培です。普段口にする野菜の多くは、単一の種から育ったものではありません。人工的につなぎ合わされた根元から育っています。
3. なぜ接ぎ木をするのか。技術の背景と自然農法における視点
植物同士をつなぎ合わせる作業には手間がかかります。それでも接ぎ木を行う理由が存在します。
技術の背景にある目的
接ぎ木を行う主な目的は、病害虫への耐性向上と収量の安定化です。土壌の連作障害を回避でき、失敗なく安定した収穫を得やすくなります。
この技術は、誰でも簡単に作れて食料を安定供給したいという思いから発展しました。農業の現場を支える目的で作られた技術体系です。
自然農法の視点から見る課題
一方で、自然に添った栽培の観点からは、いくつかの疑問点が挙げられます。今橋さんは以下の点を指摘します。
- 本来交わらない別々の植物同士を、人の手で接合することへの違和感
- 自然の摂理から離れた作物が、人の体に及ぼす長期的な影響
- 店頭で「接ぎ木」の表記がなく、消費者が選べない流通構造
効率や栽培のしやすさを優先するあまり、生命の調和が置き去りにされていないかという問いが生まれます。
4. 自然農法を学ぶ過程で大切にしたい選択
現代の流通システムや技術を、感情的に否定する必要はありません。大切なのは事実を知り、その上で自分の選択基準を持つことです。
自然農法では、自らの力で地中深くまで根を伸ばす「自根(じこん)」の苗を重んじます。さらに、その土地の気候風土に適応させていく「自家採種」を重視する栽培方法です。
効率や短期的な収量という点では、接ぎ木苗が優位な面もあるでしょう。しかし、自らの根で大地に根を下ろした野菜には、自然本来の生命の営みが宿っています。
まずは野菜の足元や種の原産国に関心を向けてみてください。小さな面積からでも、自家採種と自根による栽培に触れてみることが、自然農法の確かな第一歩となります!
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。










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