自然栽培において、作物の状態を見極めた適期の手入れは欠かせません。今回は、ニンニクの肥大化を促す「芽摘み」と、トマトの定植手順についてまとめます。また、過酷な高温障害から復活したトマトのエピソードを通し、自家採種が持つ驚くべき生命力についても紹介します。
ニンニクを大きく育てる「芽摘み」の理由と方法
ニンニクは6月の収穫期が近づくと、中心から花芽が伸びる「とう立ち」が始まります。この芽を放置すると、養分が花にとられて球が小さくなり、実も硬くなってしまいます。大きなニンニクを作るためには、芽が出たら早めに取り除く作業が欠かせません。
摘み取った「ニンニクの芽」は、炒め物などで美味しく食べられる高級食材です。収穫方法は、茎の根元を持ってゆっくり引き抜くと、長く引き出すことができます。ただし途中で切れやすいため、株数が多いときはハサミなどで手早く切り取っていくと効率的です。随時芽を摘み、土の中の実にエネルギーを集めていきます。
トマトの定植手順と活着を促す植え付けのポイント
7cmポットほどで育苗したミニトマトは、草丈が小ぶりでも定植が可能です。ポットのサイズに対してこれ以上大きく育たない状態であれば、畑へ植え付けます。
植え付け前の十分な吸水
植え付け直前、苗をポットごと水にしっかりと浸します。土の底まで水を行き渡らせておくことが、定植後の活着を助ける重要なポイントです。
下葉と脇芽の処理
植え付けの前に、苗の下葉を取り除きます。下部の脇芽が出ている場合も、葉の付け根を残さないようきれいに根元から摘み取ります。
深植えによる発根の促進
植え穴を掘り、苗を置きます。このとき、地表よりも苗をやや高く据え、第1葉(最初の本葉)のすぐ下までしっかりと土を寄せて深めに植え付けます。トマトの茎は土に埋まることで、その部分から新たな根が次々と発生し、株全体の勢いが強くなるためです。
株間と千鳥配置
苗と苗の間隔は、およそ50cmを確保します。一直線に並べるのではなく、互い違いになるよう「千鳥(ジグザグ)」に配置すると株同士のスペースが広がり、より大きく育ちます。
土の保水性を補う水やりと草マルチの役割
定植直後の水やりでは、土の性質に合わせた工夫が有効です。水が周囲へ流れ出て吸い込まない土壌では、株のまわりに土で円を描くように土手を作ります。土手の中に水を溜めることで、時間をかけて土の奥深くへと浸透させることが可能です。
水やりを終えたら、株元へ草マルチを戻して水分を保ちます。マルチの草に白い菌が見られることがありますが、今橋さんの経験上、これが原因で病気が発生することはありません。作物が健全であれば問題なく育ちます。
水やりの加減と病気を防ぐ環境管理
トマトは乾燥を好む作物ですが、ポリトンネルなど雨の当たらない環境では定期的な水やりが必要です。苗が小さいうちは毎日、あるいは2日に1回程度水を与えます。根が深く張り、株が大きく育った後は水やりの回数を減らしていきます。
幼苗の時期は病気に対する抵抗力が強いため、水やり自体で病気になる心配はほとんどありません。トマトが病気にかかる主な要因は、水そのものよりも「高温」や「高温多湿」の環境です。ハウス内の風通しを確保し、ジメジメした湿気がこもらないように管理します。
50度の高温障害から生還した自家採種トマトの生命力
今橋さんの農園では過去に、トンネルの換気を忘れて内部が50度近くまで達した事故がありました。その際、植えられていたトマトのおよそ7割が重い病気にかかりました。
枯死してもおかしくない極限状態でしたが、トマトは2〜3週間ほどかけて完全に自力で回復しました!自然栽培の環境で自家採種を重ねた種は、非常に強靭な苗へと育ちます。環境の激変や病気に対する抵抗力が高まり、万が一被害を受けても自活して再生する強い力が備わります。
日々の丁寧な管理とともに、自家採種によって種を土地になじませていくことが、強い野菜作りの根本につながります。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。







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