自然農法では、自然界の仕組みや循環の力が重要視されます。今回は、自然栽培を20年以上実践されている今橋さんの動画から、作物を復活させる「直の雨」の力と、薬剤処理された種やF1種からの自家採種に関する知見を整理してお伝えします。
1. 枯れかけた野菜を劇的に復活させる「直の雨」の力
家庭菜園や育苗ポットでは、野菜が元気をなくして枯れそうになる場面があります。今橋さんによると、その特効薬となるのが「自然に降る直(じか)の雨」です。
- 溜めた雨水と「直の雨」の圧倒的な違い:弱ったヒマワリに溜め水をいくらかけても回復しなかった事例があります。ところが、3時間ほど直の雨に当てただけで一気に息を吹き返したといいます。
- 天から降る「自然の窒素」:空から降る雨には、植物の生長に適した絶妙な量の窒素が含まれています。人間が肥料として人為的に入れる必要はありません。雨が土を通過して地下深くまで浸透し、それを野菜が吸い上げることで自然と育つ仕組みが整っています。
もしポット苗やプランターの野菜が弱ってしまったら、雨の日に外へ出し、数時間直の雨に当ててみてください。雨の力によって作物が息を吹き返すことがあります。
2. 水やりに使う水はどうする?雨水の活用と注意点
ハウス栽培やプランター栽培では、どうしても水やりが必要になります。使用する水の種類について、今橋さんは次のように解説しています。
水道水よりも雨水が良い理由
水道水には消毒のための薬剤(塩素等)が含まれています。長期間土へ与え続けると、土壌環境に影響を与えるリスクがあるからです。そのため、できる限り雨水を溜めて利用することが推奨されます。
溜めた雨水を扱うときの注意点
- 水が腐らない工夫をする:溜め池やタンクに長期間水が滞留すると、底の水が傷んで臭いが出る場合があります。可能であればポンプで循環させたり、時々かき混ぜたりすると腐敗を防げます。
- 余計なものを入れない(コンポストティーについて):雨水に雑草を漬け込んで液肥を作る手法も知られています。しかし、年数を重ねるごとに収量が落ちるデータもあるため、おすすめはしていません。自然の雨水には何も足さず、そのままの状態で使うのが基本です。
水道水しか確保できない環境であっても、野菜を枯らしてしまうよりは水を与えた方が賢明です。「水道水を使わせていただきます、ありがとう」と感謝の気持ちを持って割り切れば問題ありません。
3. 薬剤処理(チウラム等)された種から自家採種は可能か?
市販されている種には、病気予防のために「チウラム」などの農薬で種子消毒されたものが多く存在します。このような種から自家採種できるのかという疑問についてまとめました。
チウラム処理された種からの採種
結論として、薬剤処理された種から育てた作物であっても、そこから種を採って代々自家採種を続けていくことは可能です。世代を重ねるごとに自然な状態へと馴染んでいきます。
ただし、最初から薬剤処理がされていない在来種・固定種や、オーガニック種子からスタートする方がよりスムーズで安心です。
F1(一代交配)種と固定種・在来種
- F1種からの採種は避けるのが無難:F1種から種を採ると、メンデルの法則により次世代の形質がバラバラになります。固定化するまでに何代も膨大な時間がかかります。
- 地域に根づいた固定種・在来種が理想:自然農法では、その土地で長年自家採種されてきた固定種・在来種を譲り受けて育てるのが最も適しています。
- オーガニック種子からのステップアップ:自然農法の基準によっては、オーガニック種子から栽培を始めて自家採種を2〜3年繰り返すことで、自然農法の種として認められるケースもあります。
4. 慣行農家の葛藤と、消費者の意識が変わる必要性
質問を寄せられた農家さんは、市場出荷のために生育の均一性が求められていました。そのため、チウラム処理されたF1種を使わざるを得ないという葛藤を抱えています。
スーパーや市場の規格が厳格である以上、生産者側の努力だけで種や農法を変えるのは非常に困難です。だからこそ、買い手である消費者の意識改革が欠かせません。
- 形が不揃いでも、小ぶりでも、生命力にあふれた健康な野菜を選ぶ
- 規格外の野菜を無駄にせず美味しくいただく仕組みを支える
20年前に比べれば、自然農法や有機農業への理解は確実に広がっています。作り手と買い手が手を取り合い、自然に寄り添った野菜が当たり前に流通する社会が望まれます。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。











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