自然栽培において、作物の生命力をどう引き出すかは大切なテーマです。
特に夏野菜の代表であるトマトは、仕立て方で生育や病気への耐性が変わります。
今回は、自然栽培歴20年の今橋さんが実践する技術を整理しました。
「今橋流・垂直仕立て」や強い株を育てる知恵について、動画から学んでいきます。
1. 一般的な1本仕立てと「今橋流・垂直仕立て」
一般的なトマト栽培では、主枝1本を残す「1本仕立て」が多く用いられます。
わき芽をすべて摘み取るため、主枝に栄養が集中します。
風通しを確保しやすい点も大きなメリットです。
一方で近年は、道法正徳氏が提唱する「垂直仕立て」も注目されています。
枝や葉を上向きに束ね、植物ホルモンの働きを促す手法です。
今橋さんはこの方法をそのまま真似るのではなく、独自にアレンジしています。
枝数は「4〜5本」に整理する
垂直仕立てはわき芽を伸ばすのが基本ですが、放任すると枝が増えすぎます。
わき芽から次の芽が出て、30本近くまで増えてしまうからです。
そうなると管理が追いつかず、葉や枝が茂りすぎてしまいます。
そこで今橋流では、勢いのある太いわき芽を残す方針をとります。
主枝を含めた「4〜5本」を垂直に伸ばしていく形です。
残した枝から伸びる細いわき芽は、手でしっかり摘み取って整理します。
2. 実践で役立つ仕立てと結び方のポイント
実際の作業手順にも、植物の成長を妨げない工夫が凝らされています。
① 茎を締め付けない「ゆとり結び」
紐で支柱や誘引線に固定する際、きつく縛ると茎に食い込んでしまいます。
茎が太くなるにつれて締め付けられ、株に強い負荷がかかります。
今橋さんは次の2点を意識して結びます。
- 指の第1〜第2関節分ほどの隙間(ゆとり)をあけて結ぶ
- 完全に固定せず、少し動かせるくらいの緩さを持たせる
あらかじめ空間を確保しておけば、茎が太くなっても無理なく育ちます。
② 下葉は無理に取らない
栽培書などでは「下葉かき」を推奨する例が多く見られます。
しかし今橋さんは、青く元気な葉を基本的にそのまま残します。
作業の邪魔になる葉や、黄色く枯れた葉を取るだけで十分元気に育つそうです。
③ 株元の気根には土寄せ
茎の根元に粒のような根(気根)が出たら、土寄せを行います。
土に触れた気根が地中へ伸び、株全体の成長を後押ししてくれるからです。
3. 連作と自家採種が育む「圧倒的な生命力」
今橋さんの畑のトマトには、過酷な環境を耐え抜く並外れた生命力があります。
過去にハウスの換気を忘れ、室温が50度近くまで上がったことがありました。
トマトの約70%が病気にかかるという危機的な状況です。
それでも農薬や肥料を使わず、すべての株が見事に自力で復活しました!
この強さの背景には、次の2つの要素があります。
- 連作15年・自家採種18〜19年の積み重ね:土地の環境や気候の記憶を種が受け継ぎ、年々適応力を高めています。
- 冬の間に土を「雨」に当てること:ハウス栽培で生育が悪い場合、冬に天井のビニールを外すのが有効です。:土に雨をたっぷり当てることが、劇的な改善策になるといいます。:雨水が土をリフレッシュさせ、翌シーズンの育ちが見違えるほど良くなります。
4. 実践者へのアドバイス:まずは数本からの実験を
「わき芽を4〜5本伸ばす仕立て方」は、結果が分かれやすい手法です。
土の力が育っている畑であれば、複数の枝に栄養を行き渡らせることができます。
一方、自然栽培を始めたばかりの畑では、株への負担が大きすぎることもあります。
そのため、最初からすべての株をこの方法にするのは避けたほうが無難です。
- 基本は従来の1本仕立てで手堅く育てる
- そのうちの数本だけを「4〜5本の垂直仕立て」にして様子を見る
まずは数本で試し、土の様子を見ながら1〜2年かけて相性を確認してみてください。
5. 自然農法を深く学びたい方へ(日本ツアーのお知らせ)
動画の前半では、全国各地で開催される講座の案内がありました。
今橋さんが来日して行う「自然農法ラーニングプログラム」です。
- パート1:自然農法の基本理念、自然への向き合い方、野菜の育て方の根本
- パート2:肥毒の仕組みとその解決法、連作、草生栽培、野菜のエネルギーテストなど
会場では知識の共有だけでなく、野菜のエネルギーを体感できる構成です。
長崎、福岡、佐賀、茨城、栃木、愛知、京都、奈良などを巡る予定となっています。
理念を深く学びたい方は、ぜひ公式情報をチェックしてみてください。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。












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