自然農法や自然栽培には、環境の保全や持続可能性など多くの利点が存在します。
今回は、イギリスで自然栽培を20年実践されている今橋さんの動画から、トウモロコシの種採り手順と自然農法がもたらす利点について整理してお届けします。
トウモロコシの種採りの手順とポイント
トウモロコシの自家採種を行う際は、収穫時期や乾燥工程に明確な目安があります。
畑での選別と完熟の見極め
今橋さんは、種採り用の株があらかじめ分かるように麻ひもで目印をつけます。誤って収穫してしまう事態を防ぐためです。
種採り用の実は、通常の食べる時期よりもさらに2週間ほど畑に長く置きます。実がぷっくりと膨らみ、ヒゲが完全に枯れてなくなるまで待つのが収穫の合図です。
収穫後の乾燥と保存方法
収穫後は、外側の皮(苞葉)をつけたまま室内で1〜2か月ほどじっくり乾燥させます。皮をつけたままにしておくことで、実が最後まで養分を吸収しながら乾いていきます。
完全に水分が抜けたら実をほぐして種を外し、冷蔵庫で保管します。
自然農法の利点1:外部資材に頼らない持続可能性
自然農法は肥料や農薬を買う必要がなく、種も自家採種できるため、長期的に継続しやすい仕組みを持っています。
アフリカのプロジェクトに見る実例
アフリカで2004年頃から始まった自然農法のプロジェクトでは、大きな成果が確認されています。
当初、現地の農家は肥料や農薬、種を購入しており、経済的な負担が重くのしかかっていました。そこで外部資材を使わず自家採種を行う自然農法へ切り替えました。
その後に地域一帯が深刻な干ばつに見舞われます。雨が降らない過酷な環境下でも、自然農法の畑ではトウモロコシが順調に育ち、確かな収穫が得られました。
慣行農法の作物が被害を受けるなかでの出来事であり、周囲の農家を大きく驚かせました。
暮らしの改善と経済的自立
この成功をきっかけに、現地では自然農法が一気に広がっていきました。
以前は1日1食しか食べられなかった家庭が、1日3食を食べられるようになっています。余剰の種を販売する道も開け、生活の水準が大幅に向上しました。
外部の資材に依存しない営農は、環境だけでなく生活の持続性も高めます。
自然農法の利点2:生態系の回復と生き物の多様化
自然栽培を続ける畑や田んぼでは、多様な生物が姿を現すようになります。
水田に戻る希少生物
日本の自然栽培水田で行われた生き物調査では、カブトエビやタガメなど多様な生物の生息が確認されています。化学物質を使わない環境が整うことで、水生生物の生態系が豊かになります。
天然記念物の出現による畑の移転
今橋さんが以前イギリスのエセックスで営農していた際、4〜5年ほど手入れを続けた粘土質の畑で珍しい出来事がありました。
ジャガイモを収穫していたところ、腹部が鮮やかな黄色や橙色をしたイモリの一種が土の中から次々と現れました。
調査の結果、その生き物は「ニュート」と呼ばれる現地の保護動物だと判明しました。保護対象の生物を傷つけると罰則の対象となるため、土地は地方自治体の管理下に置かれることになりました。
その畑での栽培は継続できなくなりましたが、土壌環境が劇的に改善されたことを示す出来事でした。
自然農法の利点3:土壌検査で実証された微生物の活性化
「無施肥を続けると土の養分が抜け、作物が育たなくなる」という懸念は少なくありません。今橋さんはその疑問を検証するため、外部の専門機関に土壌検査を依頼しました。
検査対象は、ジャガイモを連作している区画と、隣接する草地エリアです。
5年目の土壌検査結果(2014年)
栽培開始から5年が経過した2014年の検査では、次のような結果が出ました。
- 土壌の栄養素(リン・カリウム・マグネシウム・有機物・pHなど):草地エリアとほぼ変わらず、十分な数値を維持
- 微生物の活性度(Microbial activity):草地エリアの「1.8」に対し、ジャガイモエリアは「2.7」に上昇
無施肥の連作であっても土壌の養分は失われず、むしろ微生物の働きが活性化していました。
10年目の土壌検査結果(2019年)
さらに5年が経過した2019年に、再検査が実施されました。
10年間にわたり外部から何も投入していませんが、土中の栄養素は依然として十分な数値を保っていました。
微生物の活性度においては、最高評価6ポイントのうち「4.5」まで数値が上昇しました。自然農法を根気強く続けることで、土の中の微生物が着実に増えて活発に働くことが実証されています!
自然農法の利点4:土に触れることで心身が整う
自然農法の畑には、作業を通じて人の心と体を癒やす側面もあります。
ボランティアが見せる心身の変化
今橋さんの畑を訪れるボランティアの中には、仕事の疲労や精神的なストレスを抱えた人が多くいます。
畑に入って無心で土に触れているうちに、疲労感が和らぎ元気を取り戻していく方が多いそうです。数か月間定期的に畑へ通い続けた結果、不調から回復した事例もあります。
土が持つ浄化の力
今橋さん自身も、出張などで長期間土から離れた後に畑へ戻ると、体が強く反応すると語ります。
春先に本格的な土作業を再開した際、数分土に触れただけで鼻水が自然とあふれ出ることがあります。体内に溜まった不要なものを押し出してくれるような感覚があるといいます。
疲れたときこそ自然な土に触れてみるのもひとつの選択肢です。
自然農法の利点5:土と種が本来の力を取り戻す
農薬や肥料を長期間使用した土壌には、作物の根張りを阻害する元気のない層(肥毒層)が形成されがちです。
自然農法を実践し続けると、この滞った層が徐々に浄化され、土本来の循環が戻ってきます。不要な層が消えるにつれて土壌環境が改善され、作物が力強く育つ畑へと育っていきます。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。













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