自然農法を志す中で、疑問や不安を抱く方は少なくありません。
「無肥料・無農薬で本当に育つのか」「年数が経つと土が痩せるのではないか」という点です。
今回は、イギリスで自然栽培を20年実践されている今橋さんの畑から学びます。
自然農法の本質である「土の力」と「種の力」について、動画の内容を整理しました。
撮影時は異例の寒さに見舞われた夏でしたが、畑は大豊作となっています。
その背景には、長年の積み重ねによる自然のメカニズムが存在します。
異例の冷夏でも大豊作!堆肥すら入れない土のポテンシャル
撮影時のイギリスは、8月上旬にもかかわらず最高気温が19〜20度前後でした。
例年より約10度も低い異例の寒さです。
肌寒さを感じる気候の中でも、今橋さんの畑では夏野菜や果樹が実をつけていました。
約2ヘクタールあるこの圃場には、次のような特徴があります。
- 14年間、堆肥も肥料も一切不投入(部分的な草マルチのみ)
- 完全無農薬・無肥料
- 40〜50種類以上の野菜を栽培
一般的な慣行農法では、悪天候時には追肥や温度管理、病気予防の薬剤散布などを検討します。
しかし、一切の資材を入れないこの畑では、むしろ年を追うごとに生育が良くなるとのことです。
収量も味も、年々向上していると今橋さんは語ります。
「土には本来、作物を十分に育てる力が備わっている」。
畑の光景は、その言葉をそのまま証明しています。
連作14年・自家採種18年――「種」と「土」が土地に適応する
今橋さんの畑では、栽培している作物の約90%で自家採種を行っています。
特筆すべき点は、一般には避けられる「連作」を当たり前のように続けていることです。
- トマト:連作14年目/自家採種18年目(前の圃場から継続)
- ズッキーニ:連作14年目/自家採種10年以上
- タマネギ:連作10年目/自家採種9年目
- リーキ(ポロネギ):連作10年目/自家採種9年目
- イチゴ:ランナーで増やし続けて19年目
この畑では、連作障害が起こる気配はありません。
むしろ年々病害虫に強くなり、味も向上しているといいます。
トマトはお客さんからの予約が殺到するほどの人気作物品です。
その土地の気候や土壌環境を記憶した種を採り、同じ土で育て続ける。
この循環によって、作物はその土地へと適応していきます。
過酷な寒冷環境にも動じない生命力は、長年の自家採種によって育まれました。
畑の観察から学ぶ実践ノウハウ
動画内では、日々の栽培や種取りのヒントになる観察ポイントが紹介されています。
1. タマネギの種取りは「極度の乾燥」がカギ
前年に収穫したタマネギを、春(3月)に土の上に置いておきます。
それだけで芽が伸び、ネギ坊主をつけて種を結びます。
ここで重要なポイントは、「土がカチカチにひび割れるくらい乾燥させること」です。
土の水分を絞ることで、充実した良い種がしっかりと入るようになります。
2. 春先の過酷な条件を乗り越えたタマネギ
今年の春は4月下旬まで雨が降り続きました。
土が乾かず、無理やり耕起して定植せざるを得ない厳しい状況だったといいます。
それでも土本来の力によって回復し、立派なタマネギへと肥大しました。
3. 自然栽培の生育リズムは「ゆっくり蓄えて、一気に爆発」
カーリーケールやルシアンケール、リーキなどは、初期段階の育ちが非常にゆっくりです。
地下でじっくりと根を張り、力を蓄えている期間にあたります。
ある一定の段階を越えると、スイッチが入ったように一気に大きく成長します!
この成長リズムを知っておくと、焦らずに見守ることができます。
4. 果樹(リンゴ・ブドウ)も無肥料・ほぼ無剪定で鈴なり
裏年(隔年結果で実が少ない年)のはずのリンゴが、たわわに実をつけていました。
ブドウに関しても、剪定をほとんどしていない木に房が連なっています。
人の手でコントロールしすぎず、木自身の生命力と土の力に任せる栽培法です。
まとめ:土を信じて継続することが、自然栽培の成功への道
自然栽培を始めた初期は、土に過去の肥料分が残っている場合があります。
土の生物相が整っていないため、思うような収穫が得られない時期もあるはずです。
今橋さんの実践は、「何も足さず、土を信じて委ねる」「自家採種を重ねて命をつなぐ」ことの大切さを示しています。
諦めずに継続することで土の力は確実に高まり、過酷な気象条件でも実りをもたらします。
頭でっかちにならず、作物の力と土の生命力を観察し続けること。
自然農法の基本にある姿勢を、今橋さんの畑から学ぶことができます。
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。









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