自然農法や自然栽培の現場では、虫の大量発生や雑草の繁茂に頭を悩ませることが少なくありません。
しかし、長年自然と向き合ってきた実践者の視点では、それらの現象は単なる被害ではなく、土や作物を整えるための必然的な働きとして捉えられています。
今回は、自然栽培を20年以上実践されている今橋さんの体験談をもとに、虫や雑草が現れる理由とその不思議な生態について整理します。
虫はどこからやってくるのか?自然発生という仮説
農作物に害虫が群がる現象について、今橋さんは「自然発生しているのではないか」という持論を語ります。
外部から飛来した形跡が見当たらない場所でも、突如として虫が湧き出ることがあるためです。例えば、高層マンションのベランダ栽培でもアブラムシが大量に発生するケースがあります。
今橋さんは、過去の海外の事例としてイタリアのオリーブ農園の話を挙げます。そこでは「オリーブミバエ」という害虫が大発生し、深刻な被害を出しました。
莫大な資金を投じて研究者が飛来ルートを調査したものの、発生源を突き止めることはできませんでした。最終的に専門家からも「自然発生したとしか考えられない」という結論が出されたといいます。
科学的な証明は難しくても、大自然には「必要が生じたときにどこからともなく生物が現れる仕組み」が存在するのではないかと今橋さんは推察しています。
トマトのアブラムシが突然消えた実体験
今橋さん自身も、虫の発生と消失に関する不思議な経験を持っています。
2012年の寒波の際、地域のトマト農家が壊滅的な打撃を受ける中、今橋さんの畑のトマトは生き残りました。しかしその後、約200本のトマトすべてにアブラムシが押し寄せたのです。
1株あたり200〜500匹ものアブラムシがびっしりと付着していました。近隣の有機農家に相談したところ、「オーガニック用のスプレーを最低5回は散布しなければ全滅する」と助言を受けます。
しかし、自然栽培では農薬やスプレー類を使用しません。そこで今橋さんは、毎日1分間、土とトマトに対して「ありがとう」と感謝の言葉をかけ続けました。
すると約2週間後、無数にいたアブラムシが忽然と姿を消したといいます。死骸が落ちているわけでもなく、忽然と畑からいなくなりました。
必要な役目を終えた虫は、現れたときと同じように役目を終えて消えていくのではないかと今橋さんは語ります。
雑草も土の状態に合わせて姿を現す
虫と同様の現象は、畑の雑草にも見られます。
種を蒔いたわけでもないのに、土の状態が変化すると生えてくる草の種類が劇的に変わることがあります。以前は地下茎の雑草ばかりだった場所に、突如としてオオイヌノフグリなどが群生し始める事例が一例です。
「土壌深くに埋土種子がある」という説明も一般的ですが、土を掘り返しても種が見当たらないケースは珍しくありません。
土の環境を改善するために、その時々の土壌に必要な草が自然と生み出されているようだと今橋さんは指摘します。自然界は完璧なバランスを保っており、台風が雨風で大気を浄化するように、雑草も土を浄化し整えるために現れると考えられます。
虫が果たす「肥毒の浄化作用」と作物の復活
自然農法において、虫や病気が発生する主な原因の一つに「肥毒(ひどく)」があります。肥毒とは、土や種に残った過去の肥料や農薬の残留成分のことです。
今橋さんは最近、硬く締まった元・駐車場予定地を耕し、サツマイモの苗を定植しました。すると、定植直後に葉が虫に食い尽くされ、芯だけの状態になってしまいます。
後から確認したところ、その苗は慣行栽培で育てられたものでした。苗に含まれていた肥料分や農薬の成分(肥毒)を抜くために、虫たちが集まって葉を食べ尽くしたのです。
しかし、役目を終えて肥毒が抜けると、サツマイモは見事に復活を遂げました。
イノシシやハクビシンなどの動物被害が多い地域でありながら、獣害に遭うこともなく、無事に立派なサツマイモが収穫できたといいます。
人間の知識を超えた大自然の働きに向き合う
今橋さんは、自然栽培を20年以上続けていても「大自然の仕組みは人間の頭では到底理解しきれない」と話します。
- 1年かかるはずの土づくりが、わずか2ヶ月で畑の土へと変化する
- スギナが密生していた場所から草が生えにくくなり、管理が劇的に楽になる
- 水田から転換した粘土質の赤土でも、キュウリが播種から35日で収穫に至る
計算や理論をはるかに超えた現象が、畑では日常的に起こります。
虫を敵として排除するのではなく、「土や作物の状態を教えてくれる存在」「バランスを整える浄化装置」として捉えること。この視点を持つことが、自然の摂理に沿った栽培への第一歩となります。
まずはご自身の畑で発生する虫や草をじっくり観察し、土が何を訴えているのかを感じ取ってみてください!
出典・元動画:
自然栽培20年の今橋さんのYouTubeチャンネルより
※本記事はAIによる要約と文字起こしデータに基づき、内容を整理したものです。
※今橋さんの素晴らしい取り組みを応援したく、学びを共有させていただきます。







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